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スクウェア・エニックスの社長も登場した,「ロード オブ ヴァーミリオン2」全国大会詳報。見どころ満載の8時間を徹底レポート
本作は2009年10月より全国のアミューズメント施設にて稼働している,対戦型トレーディングカードゲーム。プレイヤーは「使い魔」として契約したカードでデッキを作成し,テーブル型の操作パネル上に配置したカードを操って,ステージ上の「アルカナストーン」をめぐり,バトルを繰り広げていく。
その公式全国大会である本イベントは,前作「ロード オブ ヴァーミリオン」から数えれば3回目。“2”となってからは初の全国大会となる。心配された天候も,前日までの雨模様とは打って変わった晴天となり,全国の予選を勝ち抜いてきたトッププレイヤー達の対戦を一目見ようと,多くの観客が詰めかけた。
大会の結果や,同日公開された同作の新バージョン「アルティメットバージョン」の最新情報については,すでに速報でお伝えしているが,こちらでは詳報として,当日に行われたトークセッションなどの模様を中心にお伝えしていこう。
【速報】四魔貴族も参戦! 「アルティメットバージョン」の新情報も飛び出した,「ロード オブ ヴァーミリオン2」全国大会。優勝は東京Bエリア代表D.C.氏
「ロード オブ ヴァーミリオン2」公式サイト
パフォーマンスで戦意をアピール
全国各地から集まった24名の猛者達
選手の呼び出しなど,この日の場内アナウンス「天の声」を担当するのは,本作の熱心なプレイヤーとしても知られる杉田智和氏。天の声が高らかにプレイヤーの名前を読み上げると,選手それぞれが用意したと思われる入場曲とともに,壇上へと足を進めていく。というとかなりカッコイイ感じだが,その現実はかなりカオスだ。まず入場曲のチョイスがおかしい。「Angel Beats!」「WORKING!!」といった,最新アニメのヒットナンバーから,ちょっと懐かしいPOPソングまで,何故今それを? というラインナップが幅広く(?)カバーされていた。さらにそこに杉田氏のアドリブが加わるのだから,いっそうカオスである。
また出場選手の出で立ちにも,ちょっと尋常でない方が多数見受けられた。コスプレというか仮装というか,とにかく何かしらのネタを仕込んできている選手が大半なのである。
筆者は本作のイベントは今回が初参加だったのだが,過去の大会の記事を見るところ,どうもこれは恒例の光景であるらしい。ノリが良いというかなんというか,独特の一体感があるイベントで,参加者まで含めて,とても楽しそうなのが印象的だった。
なお,その後に行われた試合では,第一回戦から白熱を極めるバトルが展開された。そして一度試合が始まれば,なぜかコスプレをした選手ほど,強さが際立つ展開となっていく。具体的な試合の模様については本稿では触れないが,公式Twitterによれば,試合映像はすべて収録されており,今後何らかの形で公開もされるようだ。本作のプレイヤーは,そちらをぜひ楽しみにしてほしい。
謎のゲストは,なんと和田社長!?
豪華なゲストが登壇した,幕間トークセッション
白熱した対戦の合間の休憩時間には,本作のプロデューサー兼大会実行委員長を務める柴貴正氏と,ゲストを招いたトークセッションが行われた。柴氏自身もトーク相手が定かでないらしく,誰が来るのか楽しみな様子。
アイドルの営業トークでゲーム好きって言ってるだけちゃうん? と端から懐疑的な言葉を投げかける柴氏に対し,そのゲーム三昧の半生を語っていく原田さん。小学生の頃,女の子同士のお人形遊びに馴染めず,「マジック:ザ・ギャザリング」のデッキを組んでいたというエピソードから始まり,本作以外に現在ハマってるゲームとして,「Call of Duty」シリーズや「ギルティギア」シリーズ,「BLAZBLUE」といった,“濃い目”のゲームを挙げていく。また女子らしく(?)1日に1回は「ときめきメモリアル Girl's Side」をプレイしているそうで,そのハマりっぷりには天の声から思わずツッコミが入るほどだ。
原田さんは本作のデッキを常に持ち歩き,チャンスを見つけてはプレイしているそうなので,ゲームセンターで見かけたら,ぜひ声をかけて対戦してほしい,と来場者にアピールしていた。4Gamer読者も,見かけたらぜひ挑戦してみよう。
最後に原田さんは,柴氏に本作のあらたなコラボレーション先として,「Warcraft」シリーズを猛プッシュし,本日一つめのトークセッションはお開きとなった。うーん,ここでWarcraftが出るあたり,確かに筋金入りかもしれない。
続く二度目の休憩時間,再びステージでトーク相手を待つ柴氏の元に駆けつけたのは,なんとスクウェア・エニックス代表取締役社長 和田洋一氏。望外の豪華ゲストに,会場も驚きを隠せない様子だった。
時間としては短いものながら,トーク内容はゲーム業界の現状から,氏のゲーム人生まで幅広く展開し,とても興味深いセッションとなった。
また和田氏といえば,最近ではTwitter上での発言が有名だが,セッションではそこにも言及。同社の決算発表など,一般のユーザーとあまり語り合う機会のない話題についてもコミュニケーションが取れる点などが,面白い点として挙げられた。そんな氏のTwitterと同じく,大手メーカーのトップらしからぬ,フランクなやりとりが魅力だったセッションも残念ながらこのあたりで時間切れ。興味の湧いた人は,ぜひ「こちら」から氏のアカウントをフォローしてみよう。
感動のフィナーレ
最後まで盛り上がりを見せたカード抽選会
こうして約8時間にわたったイベントはすべてのプログラムを終了,来場者の拍手とともに
幕となった。
来場者のため,ハズレくじを食べてしまったディレクターの上原利之氏。最後の最後まで,溢れんばかりのサービス精神を感じたイベントだった |
「ふぁん散歩II in JCB HALL」でようやくその姿を顕わにした杉田智和氏。最後の挨拶では,本作がやり込むだけの価値のあるタイトルであることを強くアピールしていた |
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ロード オブ ヴァーミリオンRe:2
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