ともあれ,レクチャーとレクチャーの合間をぬって,現在の状況を軽く聞いてきた。筆者的に嬉しいのは,行くと必ずくれる豪華なおみやげ……ではなくて,いつも最新のアセットを用意してくれるところだ。今回も「World of Tanks」など,多数のスクリーンショットが公開されたので,ここに掲載した。どうでしょうか。
とくに,軍艦をテーマにしたオンライン対戦ゲームとして開発が進む「World of Warships」の新画像が久々に公開されたことが注目点かもしれない。うち3点は,アメリカ海軍のスミス級駆逐艦のレンダリングイメージで,艦橋のほか,搭載砲や魚雷発射管が確認できる。
というわけで,まずは「World of Tanks」の現状から。2014年,「World of Tanks」は大きく様変わりするという。以下に掲載したムービーからも分かるように,とりあえずはめっちゃリアルになるのだ。新しいグラフィックスエンジンにより,戦車のディテールがより詳細になるほか,例えば,転輪ごとのサスペンションが独自に動くため,地面の起伏に沿って転輪が上下するという,戦車ファンにとってはたまらない状況が再現される。
このアップデートは,2014年内に数回に分けて行われ,年末にはすっかり新しくなった「World of Tanks」になっているという。アップデートでは,同時に戦車やマップも増える予定だ。公開されたスクリーンショットでは,ディテール豊かになったIS-4の姿が確認できるほか,「7.4」「8.0」,そして「8.11」アップデートのそれぞれで,同じマップがどう見えるかを比較することができる。
さて,スマートフォンやタブレットでプレイできる「World of Tanks」である,「World of Tanks Blitz」(iOS/Android)の現在の状況だが,こちらは2014年3月19日にクローズドβテストのテスター募集がスタートした。おお,そうだったのか,と思った人には悲しいお知らせだが,Kislyi氏によれば,初日に約12万人の応募があったそうで,当たらないだろこれ。
7人対7人の戦車戦が可能で,グラフィックスなどがスマートフォンやタブレットに最適化されているほかは,ショップやアイテムや戦車兵などは「World of Tanks」とほぼ同じだそうだ。やっとCBTか,という気がするものの,会場で見せてもらった最新ビルドではまた操作法が微妙に変わっており,彼らが操作系を重点的にいじっていることが分かる。
というのも,Kislyi氏の言うように,ターゲットとしているのがこれまで「World of Tanks」をプレイしたことのないユーザー層だからだろう。空港の乗り換え待ちや,列車での移動中など,ちょっとした空き時間にプレイしてもらえることを狙っており,そのためにはよりシンプルで,かつ奥の深い操作系が必要になりそうだ。
このほか,「World of Tanks: Xbox 360 Edition」と「World of Warplanes」の最新画像も合わせてどうぞ。「World of Tanks: Xbox 360 Edition」は日本語でもプレイできるので,ピンときた人は試してみるのも良さそうだ。
というわけで,話は上述した「World of Warships」に戻るわけだが,こちらは現在サンクトペテルブルクの同社スタジオで鋭意開発中という。サンクトペテルブルクは,帝政時代にバルト艦隊(いわゆるバルチック艦隊)が本拠を置いたという歴史ある軍港で,同作を制作するにはぴったりだとKislyi氏は述べた。CBTはいつなのか,正式サービス開始がいつになるのかなどは,今のところ不明。軍艦風の女の子は出てこないものの,続報に期待したい。