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  • グミィ
  • 発売日:2010/07/14
  • 価格:サービ終了
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印刷2010/07/26 12:00

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【PR】夏はやっぱり廃墟だね!? 「英雄」システムが目を惹くブラウザゲーム「水晶の廃墟」の序盤を遊んで,ゲームの雰囲気やシステムをチェックした

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 グミィといえば,人と人との「つながり」をコンセプトに開発されたSNS。4Gamer読者の中にも利用者がいると思うが,ここで紹介するのは,そんなグミィが2010年7月14日に正式サービスを開始した,ブラウザベースのシミュレーションゲーム「水晶の廃墟」だ。

昨今の廃墟ブームとはまったく関係ない「水晶の廃墟」は,ファンタジックなシミュレーションゲーム
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「水晶の廃墟」公式サイト


 本作は,「人類」や「精霊」「獣人」といった種族が共存するファンタジー世界を舞台に,都市を建設したり世界を冒険したり,あるときには隣接する都市と戦闘をしたりするというシミュレーションゲームである。
 ブラウザベースのため,クライアントプログラムのダウンロードなどは不要で,ユーザー登録をすれば誰でも今すぐ始められる。もちろん,基本プレイ料金は無料なので,有料アイテムを購入しなければ,お金を一切かけることなく遊び続けられるというわけだ。

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都市育成,敵種族やほかのプレイヤーとの戦争が楽しめる作品。コミカルなグラフィックスで,マップ,キャラクター,アイテムなどが描かれる
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 本作の特徴は,「英雄」というシステムを採用している点にある。これは,戦国シミュレーションゲームなどに登場する「武将」に近いが,少し様子が異なっている。
 例えば多くの“武将システム”は,その能力によって,知力が高ければ内政を担当,戦闘に長けていれば戦争を担当,といった用途が主流である。
 しかし本作の英雄は,武将のような立場にとどまらず,「冒険」という名目で未開の地域に派遣したり,装備品を得て経験値を積ませていったりすることで,RPGにおける“仲間”のような具合で,どんどん強化できるのだ。

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「英雄」システムが本作の特徴だろう。キャラクター育成要素はもちろん,英雄を派遣してRPGライクな冒険ができるダンジョンまでがある
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 そんなこんなで,本記事では英雄にフォーカスしつつ,本作の序盤攻略に役立つ情報をまとめてお伝えしよう。プレイしながら読んでもらったほうが理解しやすいと思うので,基本プレイ無料の本作を起動して実際に触りつつ,読んでいただけると幸いだ。


人類,精霊族,獣人族で「半妖族」に立ち向かう

武将+αの「英雄システム」が肝


 前述のとおり,本作の舞台はファンタジー世界だ。世界は最も個体数の多い人類,エルフのように美しい精霊族,厳しい自然に四肢を鍛えられた獣人,そして敵方となる「半妖族」という4種族が一つの大陸にひしめいている。バックグラウンドストーリーは,以下の通りだ。

紫の水晶、
それが持つ色は美しかった。いや、美しすぎたのだ・・・
人類たちはその秘める力に魅せられ、水晶を貪欲に欲しがっていた。
挙句は水晶の底に封印されていた半妖族までも目覚めさせ、
半妖族は彼らの原始的で強大な力をもってこの世を貪り尽くそうとしている。
一方、時が止まったかのように静かな歴史を刻んできた精霊族と獣人族は、この半妖族の目覚めに6百年前の壮絶な抗戦を思い出さざるを得なかった。
「水晶の力を借り、多くの犠牲を代価にして沈めたあの時の災いを
今度こそ根っこをもぎ取るしかない… そしてあの貪欲でいやしい人間たちも…」
互いに選択の余地はなかった。
各々の心を隠し、目の前の危機を取り払うことに三つの種族は合意した。
しかし真の混沌の始まりはこの時から始まったことを、誰しも気付かなかった・・・
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 ゲームシステムの基本は都市建設で,食料,木,石,鉄の4資源を確保しながら,それを元に都市の建築物を充実させていく。
 具体的には,食料倉庫などの資源貯蔵に必要な施設から,鍛冶屋,酒場,あるいは城壁や門塔といったものまでを配置して,都市を発展させるわけだ。

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本作の主戦場(?)は主にこの都市育成マップだろう。各建築物に資源や通貨を使って的確な命令を下すことで,都市を発展させていく
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 建築物にはそれぞれ役割があり,例えば鍛冶屋では歩兵を強化することができるし,酒場では本作の英雄(とりあえず“仲間になるキャラクター”と考えておけばいい)を募集したりできる。
 資源の貯蔵を増やして都市を発展させ,軍備を整えつつ,英雄の育成を行う。そして戦争や英雄の冒険などを行って,都市の飛躍的な発展を狙っていくというサイクルが,本作の基本的なゲームプレイの流れだ。

 その中でも,やはりフォーカスすべきなのは,英雄システムだろう。

 これは前述のとおり,戦国シミュレーションなどで見られる武将に近いもの。都市の「城守」などに任命して内政や外交のパフォーマンスを高めたり,戦争のときには実際に兵を率いたりするキャラクター達のことである。
 英雄は酒場で募集でき,キャラクターごとに得意分野(例えば,内政 or 戦闘が得意など)が異なるほか,経験を積ませたり装備品を与えたりすることで,好みの人材に育成することができる。
 この育成要素の充実度が,ほかのシミュレーションゲームに比べて本作を強く印象づける点だろう。

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酒場で募集できる英雄。ステータスを管理すつつ装備を整えて育成していく。英雄によって,ビジュアルも能力も千差万別だが,戦闘/闘技/内政という三つの属性で秀でた能力の方向性を確認できる
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 また,本作はオンラインゲームということもあり,ギルドを設立して組織拡張を目指すこともできる。ギルドのレベルが基準を満たしていれば「ギルド都市」を所有することもでき,ギルドメンバーからの寄付などによる資源を元に,アイテムの生産などを行える。
 まぁ現時点でそこまで紹介しても「?」という感じだと思うが,ともかくライトな都市建設シミュレータとしても楽しめるし,コアゲーマーでも他プレイヤーとの間に,ある程度の敵対関係を持つことで緊張感を味わえるコンテンツも用意されている,ということを覚えてもらえればいい。


基本的にはクエストをこなすことで発展していく都市

「どの建物で何ができるか?」を覚えていく


 さて,そんなこんなで早速だが実際にゲームを開始して,都市発展の様子を見ていこう。

 ……とその前に,ゲームのログイン直後に行う「種族選択」についても説明しておこう。前述のとおり,本作の世界は人類,精霊族,獣人族,そして敵方となる半妖族から構成されており,プレイヤーはまず前者の3種族から,自らの種族を選ぶことになる。

種族選択画面
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 種族によって,ビジュアルはもちろん,都市育成や戦闘に関して得手不得手が異なっている。実際にプレイしてみないと直感的には分かりにくい特徴なので,とりあえずは見た目と設定の好みで選べばいいだろう。参考までに,それぞれの背景と特徴を以下に記載しておこう。

<人類>

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【背景】最も個体数の多い種族。優れた知力を持つ反面,感情論で動くこと多いため,終始明確な思想体制を構築できず内部闘争が絶えない。

【特徴】初心者に扱いやすい。兵隊の育成スピードがとても早く,攻防のバランスも良い。ゲーム後半では兵士の弱さが目立ち始める。

<精霊族>

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【背景】息を呑むほどの美しさを持つ精霊族は,争いを好まない淡泊な性格だが,魔導科学に関して独特の研究方法を持っている。

【特徴】上級者向け。兵隊の生産コストが高いが,戦闘力が高い。序盤で生産できる歩兵は他種族に比べて弱いが,騎兵に関しては他種族を圧倒する。

<獣人族>

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【背景】自然環境の最も厳しい砂漠に生まれ,砂漠中心部のオアシスに聖地を建てた種族。長い歴史の中,厳しい自然条件や戦いの日々により,攻撃的でたくましい民族となった。

【特徴】クセのある種族。歩兵と騎兵に対する防御力が抜群に高いが,弓兵などの遠距離攻撃に対しての防御力が低い。

 さて,都市育成画面では,主に上部メニューの「クエスト」ボタンを押してウィンドウを開き,そこに列挙されたクエストをこなしていく。
 これが本作序盤の基本中の基本で,クエストをこなしつつ,その内容にキチンと目を通しながら,どの施設がどの役割を担うか,といったことを学んでいくわけだ。

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クエストウィンドウの左側に,ツリーの形式でクエスト一覧が表示されている。単純に「○○を建設しろ」といったものから,「英雄に部隊(兵士)を割り当てろ」といったものまでさまざまだ。もらえる報酬はキチンとチェックしておこう
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 最初はのっぺりとした都市が,徐々に建築物で満たされていく様子は楽しいものだ。ちなみに,建築物同士の依存関係を把握しておくために,できるだけ早いうちに「建築ツリー」(都市画面右上)を覗いておきたい。
 こちらを見れば,たとえば「酒場」がないと「ショップ」が作れない,「農場」がないと「食料倉庫」を作れない,という関係を一覧できる。ゲーム中,作りたくても作れない建物が出てきたときは,この建築ツリーを確認してみるといいだろう。

建築ツリーで,建造物の一覧をチェック
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 このような形でクエストに沿ってプレイしていけば,時間はかかるものの都市は発展していく。この場合の発展とはつまり,資源が溜まり人口が増え,建築物のレベルが高まっている状況だ。
 ただ同じ“発展”でも,効率の良さや,将来を見越した発展をさせておきたいのが正直なところ。以降で簡単なコツを紹介しておきたい。


コツは空き時間を作らない&マメに英雄を育てる/使う

無料/有料アイテムももちろん活用すべし


 序盤といえども,本作の英雄システムが有効なのを忘れてはいけない。英雄はゲーム開始時点で1キャラがプレイヤーの側に控えているほか,酒場の「英雄募集」で集められる。
 もちろん英雄は英雄だけに,大陸にざっくざっくといるわけではなく,現実の時間で0:00に,ゲーム内の酒場に何人かが訪れるという貴重な存在なのだ。

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英雄は酒場で募集する。英雄管理画面から,現在の職務を確認したり,装備品を脱着したりする
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 この英雄,ゲーム序盤からかなり多方面にわたって活躍してくれる。
 まず重要なのが,都市マップ上で最も高い位置にある「行政庁」で,城守に英雄を選んでおくことだ。この任命を行うことで,英雄の能力に合わせて軍隊のベース能力を向上させられるほか,1時間に1回,追加の資源を獲得できる。
 なお,序盤では軍事よりも内政に重きをおいて都市発展を優先したほうが効率が良いので,任命する英雄も「内政属性」(英雄メニューから各英雄をチェックすれば確認できる)を持つ者が望ましいだろう。

行政庁での城守任命を忘れるとかなりもったいない
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 また,英雄特有のメニュー「英雄冒険」も積極的に活用していきたい。これは英雄を「狩猟」「探索」といった冒険に向かわせることで,資源やアイテムを獲得できるというもの。
 例えば,序盤で1時間あたり100強しか入ってこない食料を,一気に300程度持ってくるような報酬が用意されていたりする。ただし,冒険に英雄を参加させると,彼らの「活力」パラメータが失われていき,一定以下になると冒険できなくなる。パラメータは現実時間の毎日0:00に自動で回復するので,資源確保の意味でも,また冒険で得られる経験値によって英雄を強化するためにも,絶え間なく冒険に向かわせておきたい。

冒険は基本的に全自動で,プレイヤーからみると一定時間英雄が拘束されたような形になる。まぁほんの短い時間だ
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 さて,しばらく都市育成を進めてみると分かると思うが,本作は基本的に“いかに空き時間をなくすか?”で,序盤の育成スピードが大きく変わってくる。最初は数秒でレベルアップできる建築物も,あとあとになると数分,数十分と,どんどん所要時間が長くなる。
 本作はブラウザゲームのため,ずーっとゲーム画面を見ているというよりは,起動しておいてたまに画面を見る,といった遊び方が主流になってくる。ということは,画面から目を離している間,あるいはゲームを起動していない間,いかに都市を自動的に発展させられるかがポイントとなるわけだ。

画面右が現在の作業一覧で,デフォルトでは同時に2つの命令しかくだせない
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 ただし,「食料倉庫と指令所と鍛冶屋をレベルアップしつつ酒場で英雄を募集」なんていう複雑な命令を下してゲームを放置するようなことはできない。一度に下せる命令は,デフォルトでは二つまでで,それ以上の命令は二つのうちのどちらかが終了するまで出せないのだ。

 そこで登場するのが有料アイテムで,一定期間命令数を増やしたり,一つの資源採掘所の効率を向上させたりすることができる。とくに前者の「命令数アップ」は,有料アイテムではあるが,劇的に効率を上げるアイテムとしてオススメしたい。
 ちなみに,本作の基本資源は食料,木,石,鉄の四つ。だが,多くのクエストで,後者三つを増やすことが達成内容とされていることが多い。つまり,この三つに関連した建物のレベルアップを命令しておいて放置するためには,命令数が合計三つあれば効率的というわけだ。

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有料アイテムを使えば,このとおり三つの命令を同時に下せる。有料アイテムを買うのはちょっと……という人も,一度くらいはアイテムモールを覗いてみよう
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 もちろん,マメに画面をチェックしながら遊べる人は,上記のアイテムは必要ない。まぁ序盤をできるだけ早く進める方法の一つとして,覚えておいてもらえればいいだろう。


一人でダンジョン探索できるのもミソ

短い時間でコツコツ遊びたい人にオススメ


 最後に,英雄システムに関連する「ダンジョン」にも触れておきたい。
 本作はシミュレーションゲームということで,都市育成や他プレイヤーとの“国盗り”を含めた戦争が楽しめる作品。だが,RPGライクに一人でダンジョンを探索できるという要素も用意されている。

このダンジョンシステムが英雄システムと合わせた本作の大きな特徴だろう
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 プレイヤーの都市の周りには,ほかのプレイヤーの都市や半妖族でひしめいているのはもちろん,未知の要塞や中立都市が点在している。画面左メニューの「要塞&中立」都市で見られるのがそれだ。これが,英雄を派遣することでRPGのように冒険できるダンジョンである。

フィールドに点在する中立都市へ冒険する
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 半妖族が敵として登場するダンジョンでは,彼らと戦って勝利することで戦利品が得られるほか,宝箱からもアイテムを手に入れられたり,精霊によってもたらされる大量の資源などを入手したりできる。経験値も得られるので,英雄を育成させるための“狩り場”としても利用可能な場所だ。

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“プチRPG”とでもいえそうなダンジョン画面。こうやって一人でチマチマ冒険できるのは楽しいし,緊張感もある
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 都市vs.都市の戦闘ではなく,あくまでも英雄単位での冒険ということで,比較的ローリスクながら大きなリターンが得られる。ブラウザベースのシミュレーションゲームでは,いわゆる“待ち”の時間が多くなりがちだが,本作はこれによって隙間時間を作らずに遊び続けることだってできるわけだ。

 そんなこんなで紹介してきた新作ゲーム,水晶の廃墟。正式サービスが始まったばかりでほかのプレイヤーとも横一線のスタート,しかもサービス開始キャンペーンなども目白押しである。
 遊ぶためのハードルは基本的に何もないので,ゲームの感触はぜひ無料プレイで試してみてほしい。少なくとも序〜中盤で難度の高い要素はないので,気軽にどうぞ。

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