E3のSony Online Entertainmentブースにおいて,
「DC Universe Online」に次ぐ規模で展示されていたのが,「
Star Wars: Clone Wars Adventures」だ。
「Star Wars: Clone Wars Adventures」は,
アニメシリーズ「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」(原題 Star Wars: The Clone Wars)をMMOゲーム化した作品。リリースは2010年の秋を予定している。
ブーススタッフによれば,「DC Universe Online」もそうだったが,こちらのタイトルも“いわゆるMMORPG”とは違う内容を持つゲームに仕上がっているという。
本作において,プレイヤーは,スター・ウォーズ・ユニバースにアバターを作成して,そこで友達とのコミュニケーションを楽しんだり,数多く用意されている
ミニゲームをプレイしたりできる。
本作はこのアバターを戦わせて鍛えたり育てたりするゲームではなく,アバターはあくまでも会話やオシャレといったバーチャルワールドでの生活を楽しむためのもので,そこからそれぞれのコンテンツ(ミニゲーム)へと出かけていくようなスタイルでプレイは進んでいく。
ミニゲームにはスピーダーバイクを使ったレーシングや,宇宙戦闘機に乗り込んでのフライトコンバットなどがある。この二つは実際にプレイしてみたが,ミニゲームとはいえ“いかにもチープ”な感じはなく,数年前であれば一つの製品として売り出されていたとしてもおかしくなさそうなクオリティ。これらが無料でプレイできて,友達とスコアや実績を競い合えるとなれば,たしかにキッズに対する訴求力は高そうだ。本作にはハウジング要素もあり,ミニゲームを通じてゲットしたトロフィーを飾ったりすることも可能となっている。
ゲームは初めから,マイクロトランザクション型のビジネスモデルを念頭に置いて設計されており,基本的なプレイは無料で楽しめる。さらにゲームを楽しみたければ,アカウントをアップグレードしたり,欲しいアイテムを有料で購入したりすればよい。
本作はアニメ本編のメインターゲットであろうキッズ層にプレイしてもらうことを強く意識した作品で,Webブラウザからサインアップすれば,すぐにクライアントのストリーミング・ダウンロードが始まって,ほとんど待ち時間なくプレイを始められるようになっているという。同社の「Free Realms」と同じ方式だろう。
多くのキッズ達にとっては,“何ギガもあるクライアントをダウンロードして,それをインストールして……”といった手順を踏まなければならないのでは,それは気軽に遊べるタイトルには見えないだろう。SOEでは,そういったハードルを取り除くことによって,できるだけ多くのプレイヤーに集まってもらいたい考えのようだ。