10月21日,マーベラスエンターテイメントからWii用ソフト「
NO MORE HEROES 2 DESPERATE STRUGGLE」(ノーモア★ヒーローズ2 デスパレート・ストラグル)が発売され,同日に発売を記念したイベント
「HOPPER’S 4」が,下北沢ライブホールGARDENで開催された。
「HOPPER’S」は,NMH2の開発元であるグラスホッパー・マニファクチュアが主催する,ファンにとっては恒例のイベント。当日はライブやトーク,殺陣など,さまざまな催しが行われた。本稿ではこのイベントの模様をお伝えしていこう。
なおNMH2は,その独特なゲームデザインで国内のみならず,世界中で高い評価を受けた「
NO MORE HEROES」の続編となる作品だ。
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会場には物販コーナーも設置されており,NMH2を買い求めるファンも非常に多かった。なお,総監督の須田剛一氏が,イベント前に下北沢にあるゲームショップに立ち寄ったところ,限定版はすでに売り切れてしまっていたと話していた
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本イベントの司会を務めた,ゲームライターのローリング内沢氏とタレントの喜屋武ちあきさん
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最初にステージに登場したのは,“
響レイ奈と東京21チャンネル”だ。歌手としてライブハウスで活動する響さんのクリアな歌声で,ライブ会場は魅了されていく。曲目は,「ドクター・ピースのテーマ(NO MORE HEROES)」「マーガレット・ムーンライト(NO MORE HEROES 2)」といった,NMHの曲をアレンジしたものが中心となっており,ムーディーかつポップな演奏にファンは体を揺らしていた。
「NO MORE HEROES 2」総監督の須田剛一氏
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続いては,テアトル51「エル・トポ」番外篇&「ノーモア★ヒーローズ」活弁だ。これは,ゲーム誌上で行われている,映画を紹介するコラムの出張版で,ここではNMH2総監督である須田剛一氏,映画の宣伝などで活躍している
関根 圭氏,活弁映画監督の
山田広野氏が登場し,「エル・トポ」について熱く語った。
須田氏,関根氏,山田氏のお三方は自他共に認める映画マニアということもあり,トークライブでは「エル・トポ」をはじめ「ジャッカス」や「エマニエル夫人」など,さまざまな映画の話が飛び出した。NMHのルーツとなる映画シーンの話も飛び出し,会場は大盛り上がりだった。
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山田氏が監督した10分ほどの映像が,会場限定で公開された。これは,須田氏のクリエイター生活を追ったドキュメンタリーチックな内容に「エル・トポ」のワンシーンをミックスさせた内容で,そこに山田氏の活弁も加わるという,かなり本格的な作り。内容に関してはかなりシュールな感じで,会場は常に爆笑に包まれていた。山田氏曰く「これは私にとって純然たる新作! 記念すべき301本目の新作となっております」とのことだ。また山田氏は「これを機に『エル・トポ』に興味を持ってもらえたら嬉しいです」ともコメントしていた
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続いてはグラスホッパー・マニファクチュアのスタッフで結成されたロックバンド
「Grasshopper Demanufacture」(グラスホッパー・デマニファクチュア)のライブ。ボーカルは,「アクアノートの休日」や「太陽のしっぽ」,最近では「ディシプリン*帝国の誕生」などで話題を呼んだ個性派クリエイターの
飯田和敏氏と,外国人スタッフの2人。ギターは「BEMANI」シリーズや「サイレントヒル」の音楽で有名な,
山岡 晃氏が担当していた。本業ではないにも関わらず演奏力はかなりのもので,飯田氏も普段は見せないような熱いパフォーマンスでファンを煽っていた。
NMHと,映画「サイタマノラッパー」,そしてNMHのサウンドトラックにも参加した「The Riot-怒りの十代-」のスペシャルコラボライブ。映画同様,ヒップホップを中心としたノリのいいライブが展開。なお「Grasshopper Demanufacture」に引き続き出演した飯田氏も,ステージの疲れを感じさせない熱いパフォーマンスを見せていた。ちなみにこのステージの時に限り“NEW飯田和敏”という名前となっている
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 「サイタマノラッパー」の監督を務めた入江 悠氏も会場に駆けつけた |
 他誌で展開されているラジオ番組の特別版ステージも行われ,パーソナリティを務める声優の鈴村健一さんと下田麻美さんが登場。須田氏がラジオの準レギュラーになる権利,パーソナリティのお二人が須田氏のゲームに出演できる権利をかけて,NMH2のミニゲームでガチンコ対決していた |
映画「キル・ビル」(Kill Bill)で殺陣指導・振り付けを担当した「剱伎衆かむゐ」によるビーム・カタナ殺陣。須田氏もビーム・カタナを手に殺陣を行っていた
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イベント終盤には,マーベラスエンターテイメントからグラスホッパー・マニファクチュアに電撃移籍した和田康宏氏も登場。「シャドウ オブ ザ ダムド」やXbox LIVEアーケードのKinect専用タイトル「codename D(仮称)」のトレイラーも上映された。なお和田氏によると,まだまだ新作を控えているらしい。ファンは注目だ
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演目のラストを飾ったのは,デジタルミュージックとゴシックテイストな雰囲気が魅力的な「Aural Vampire」のライブ。海外ツアーも控えているという彼らの動きに今後も目が離せない
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イベントの最後に須田氏,和田氏,飯田氏,山岡氏がステージに集結し,ファンへお礼の言葉を述べた。須田氏は「2年ぶりに『HOPPER’S』を開催したんですけど,これからも定期的にやっていきたいです。これからもグラスホッパー・マニファクチュアをよろしくお願いします。ありがとうございました!」とコメントし,3時間以上におよぶ,今回のイベントは幕を閉じた。