北米では2011年2月に発売が予定されているFPS「
KILLZONE 3」が,E3 2010に引き続き,Gamescomにもプレイアブル出展されていた。E3は業界関係者だけが入場できるイベントなので,一般のゲーマーがプレイできる機会としては,Gamescomが初めてとなる。
プレイできたのは,吹雪が舞う北極圏のステージ。主人公は空を飛んでおり,上から敵をめった撃ちにできるという気持ちのいい状況から始まる。主人公は乗り物に乗っているという設定になっており,ここでは自動移動になるので,プレイヤーがすることは狙いをつけてバリバリと撃つだけと,かなりの爽快感を味わえる。
とはいっても,そんな状況が長く続くと面白みにかけるので,いい感じのところでイベントが起き,主人公は自らの足で歩きながら戦うことになる。歩きながらの戦いだと,敵に接近されることもそれなりにあり,武器での攻撃だけでなく,殴ったり,相手の頭を両手で挟んでポキッと折ったりすることも可能。もっとも「ポキッ」を狙って無理に近づくと返り討ちにされることが多々あるが,なんとなく病み付きになる不思議な魅力があるのもまた事実だ。
今回展示されていたのは,シングルプレイバーションだったので試せていないが,マルチプレイで相手に首をへし折られたときは,かなりの屈辱感を味わうのは必至。武器の使用を禁止して,首折りだけで勝負をつけるといったローカルルールを設けて対戦する人達がでてくるかもしれない。
本作のストーリーは「
KILLZONE 2」の直後からスタートする。続編として非常に分かりやすいことになっているが,操作感も前作とほぼ一緒と考えていいだろう。もちろんグラフィックスはきれいになっているし,演出もよりドラマティックになっている。だが,もともと評判のよかった部分にはあまり大きく手を入れるということはしていないらしい。前作の手触りが好きだった人も安心して遊べる続編といえるだろう。
ちなみに,Gamescomに合わせて公開されたスクリーンショットは,今回プレイできたステージとはまったくの別物で,雪の“ゆ”の字もない。これまで公開されていたスクリーンショットは寒そうなものが多かっただけに,ガラリと印象が変わるだろう。
本作は,2010年5月に発表されたばかりだが,2011年2月の発売が決定している。すでにプレイアブル出展されていることを考えると,開発は順調とみて問題ないだろう。日本での発売日も早く決まってほしいものだ。