「ARMORED CORE V」，領地争奪戦の詳細と世界設定が公開に。今回のACは“世界の荒廃以前に普及していた詳細不明の兵器”だ

　フロム・ソフトウェアは，2011年10月20日に発売予定のメカカスタマイズアクション「ARMORED CORE V」（PS3/Xbox 360）の新情報として，チーム編成の流れと領地争奪戦の詳細，そして本作の世界観を公開した。


　マルチプレイでの領地争奪戦にフォーカスが当てられた本作では，プレイヤーは戦場に出撃する前に，必ずチームに所属しておかなければならない。所属するには，すでにあるどこかのチームに入隊申請を行うか，もしくは自分でチームを作成すればOKだ。もし「マルチプレイがあるとしても，誰にも気を使わず1人でプレイしたい」という場合には，自分1人だけのチーム（と呼んでいいのかは微妙だが）も編成できる。
　チームに所属していると，ゲームプレイ中のさまざまなところで「チームポイント」というものが手に入る。そしてこれを溜めるとチームのレベルが上がり，パーツショップのラインナップが増えるなど，さまざまな恩恵を受けられるようになるのだ。また，チームメンバーとはパーツや所持金，エンブレムのやりとりも行える。

既存のチームを検索し、入隊を申請している画面です。入隊方式は４つありチームで好きなタイプをいつでも設定できます
審査型：メンバーの半数が了承した時点で入隊
フリー：申請、許諾がいらず、いつでも入隊可能
パスワード型：申請すること事態にパスワードが必要
募集しない：申請を受け付けない

チーム内のメンバー個人のプロフィール画面です。各プロフィールはいつでも設定を変更できます

チームメンバーの一覧画面です。各メンバーのプロフィールを見られる以外に、その時使用している機体を見ることができます

　チームの目的となるのは，もちろん領地の獲得だ。どこかのチームが所有している領地には，「領地ミッション」を通じて侵攻できる。所有チームはこの領地が奪われないよう，防衛システムを配置して敵チームを妨害することも可能だ。
　もし領地ミッションの攻略に成功した場合，その領地の耐久値が低下していく。そしてこれが0になると，領地の所有権を賭けた直接対決「決戦ミッション」が発生するのである。このとき，侵攻されている側は当然「領地が取られる」というリスクを背負って決戦に挑むわけだが，実は侵攻する側も攻め放題というわけではない。領地に侵攻する側は，大量のチームポイントを賭けなければならないのだ。
　領地はほしいが，もし侵攻に失敗したらチームポイントを奪われ，そのポイントでさらに相手が強化されてしまうかもしれない。そんな思いで繰り広げられる決戦ミッションは，かなりアツい戦いになりそうである。

トップメニュー画面です。ここにチーム用のミッション、シングル用のミッション全てが垣根なく集約されています。領地ミッションの場合は、各エリア、各領地ミッションを検索し、侵攻をしていきます	領地の状態を表す画面です。その時の領地の状態を確認したり、カスタマイズを行います
領地ミッションの戦闘シーン画面です	領地ミッションのカスタマイズ中の画面です

決戦ミッションの画面です。この戦いで領地の所有権が決まる、１発勝負で、必ずＡＣ同士の直接対決で行われます

　最後に，本作の世界設定を掲載しよう。本作の世界は激しい荒廃が進んでおり，人々は点在する生活可能地域に寄り集まって暮らしている。そこでは，居住者同士の争いが絶えず，常に戦闘が繰り返されているようだ。
　そんな世界でのアーマード・コアの設定はというと，「世界の荒廃以前に普及していた兵器といわれ，各地で発見されるが，詳細は不明」らしい。これだけを見ると，「実は過去のシリーズとストーリー的なつながりがあるのでは？」と，つい妄想してしまうが，どういったストーリーになっているのか非常に楽しみである。
　……もっとも，基本的にあまりストーリーを語らないフロム・ソフトウェアのタイトルである以上，ゲーム中でそのあたりがはっきりしない，という可能性は捨てきれないが。

■世界設定

世界設定
激しい荒廃が進んでおり、基本的に人間の生存には適していない。荒廃の原因は特定の要因によるものではなく、戦争による有害物質の散乱、環境変化による天災、乱開発による環境破壊など、複合的なものであるが、その経緯を把握しているものはいない。
人間の生存が可能な地域は、各所に分断されたかたちで存在しており、人々はそこに寄り集まって暮らしている。
荒廃はいまも各地で進行しており、それがさらに環境の悪化や生活可能空間の圧迫を招いている。

生存可能地域
他の地域に対して比較的荒廃が少なく、持続的な居住が可能な地域。ただしあくまで比較の問題であり、劣悪な環境であることには変わりない。
もともとの範囲がごく限られていることから、居住者同士の衝突が絶えず、物資の奪い合いや、流入者との対立などの理由で常に戦闘が繰り返されている。世界にはいくつかの生存可能地域が残されていると言われるが、全貌を把握しているものはいない。
それぞれの地域は基本的に孤立しており、一部の例外を除き、各地域間での行き来はない。相互の持続的な交流は皆無に等しい。

アーマード・コア
世界の荒廃以前に普及していた兵器といわれ、各地で発見されるが、詳細は不明。
各部のパーツが規格化されており、また人型を模したことで、様々な武装の使用や、多彩な挙動が可能であるなど、高い汎用性を持つ。

ミグラント　
生存可能地域の間を行き来し、様々な形態での交易を生業とする、運び屋たちの総称。
既に失われた過去の時代の様々な物資を捜索、発見し、交易の材料としている。
各種の生活必需品を運ぶ行商人としての役割を担う一方、武器や弾薬などを扱う、死の商人としての側面も持ち合わせている。

「ARMORED CORE V」公式サイト