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[COMPUTEX]AMD,Fusion APUの実動デモを公開
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印刷2010/06/02 14:40

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[COMPUTEX]AMD,Fusion APUの実動デモを公開

 2010年6月2日,AMDはCOMPUTEX TAIPEI 2010に合わせ,会場に隣接した商業施設「New York New York」でプレスカンファレンスを開催。そのなかで,同社がAPU(Accelerated Processing Unit)と呼ぶ,CPUとGPUの統合型プロセッサ「Fusion」(開発コードネーム)の実動デモを公開した。
 AMDでGPUとCPUの開発を統括するRick Bergman(リック・バーグマン)氏は,同社のパートナーベンダーに向けたサンプルが出荷済みであることを明らかにするとともに,ウェハを掲げ,2011年前半の正式リリースに向けての開発が順調であることをアピールする。

Fusionのウェハを掲げるRick Bergman氏(Senior Vice President, Products Group, AMD)
画像集#001のサムネイル/[COMPUTEX]AMD,Fusion APUの実動デモを公開

 Fusionは,DirectX 11世代のGPUコア(※正確にはSIMD演算器のアレイ)と,マルチコアCPUを同一ダイに搭載した異種混合プロセッサだ。

APU時代の到来を宣言
画像集#002のサムネイル/[COMPUTEX]AMD,Fusion APUの実動デモを公開

 世界初のAPUとして定義されるFusionで特徴的なのは,メインメモリをGPUコアとCPUコアが共有し,GPUコアとCPUコアが,超高速な内部バスで接続されること。従来,GPUとCPUの連係動作はPCI Express経由で行われてきたが,これを完全に内部バスで置き換えることにより,より密度の高い異種混合コンピューティングを可能にしようとするものだ。
 メインストリームPC(※ここではエントリー〜エントリーミドルクラスくらいの意)向けのFusionとしては開発コードネーム「Llano」(ラノ)が提供され,NetbookやタブレットPCのような,消費電力あたりのパフォーマンスが強く求められる製品セグメントに向けては,開発コードネーム「Ontario」(オンタリオ)が提供される予定。いずれも2011年前半の正式発表に向けて,サンプル出荷済みというステータスになっている。

画像集#003のサムネイル/[COMPUTEX]AMD,Fusion APUの実動デモを公開
メインストリームPC向けFusionとなるLlanoの概要
画像集#004のサムネイル/[COMPUTEX]AMD,Fusion APUの実動デモを公開
こちらはOntarioの概要。NetbookやタブレットPCがターゲットで,ある意味,IntelのAtom対抗といった趣である

 プレスカンファレンスでAMDは,Fusion APUベースのシステムを用いて,テッセレーションに対応したDirectX 11世代の3Dゲーム「Alien vs. Predator」を動作させるデモを公開。2011年以降は,エントリークラスのノートPCでも,DirectX 11世代の3Dゲームを快適に動作させられるとアピールした。


Browser Flip」のデモ比較。左はFusionに統合されるのと同程度のCPU単体で実行させたところで,フレームレートはだいたい2〜3fps。これが,Fusion APUで実行すると,おおむね60fps弱を維持した。パフォーマンスの違いはざっと20倍だ
画像集#007のサムネイル/[COMPUTEX]AMD,Fusion APUの実動デモを公開 画像集#008のサムネイル/[COMPUTEX]AMD,Fusion APUの実動デモを公開
  • 関連タイトル:

    AMD A-Series(Llano)

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