2017年10月28日,BenQ ZOWIE(以下,ZOWIE)は,ブランド初となる製品体験会を都内で開催した。これは,
ZOWIE日本語版Twitterアカウントの呼びかけによる招待制。昼10名,夜10名という,限られた人数で,ZOWIE製品をじっくり触ってもらうという趣旨のイベントだったが,少なくとも昼の部を確認した限り,熱心なZOWIEファンで構成された参加者一同は,どちらかというと来日した本社スタッフとの交流を楽しんでいたようだ。
会場では入口にZOWIEのマウスがずらっと並び,来場者は好きなものを選んでゲームPCの前に着席できるようになっていた
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最初はひとまず着席していた参加者。ただ,参加者の多くはZOWIEスタッフと話がしたかったようで,すぐ懇親会的になった
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参加者の質問に答えるZOWIEのスタッフ。来日したスタッフが3名で,日本法人&販売代理店側のスタッフ2名が通訳を行っていたのだが,数が足りない関係で,なぜか筆者が通訳として駆り出されたりもした。通訳ってムズいっすね
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さて,そんなイベントでは,ZOWIEのゲーマー向けディスプレイ最新モデルにして現行のフラグシップである「
XL2546」についてのちょっとした説明会があった。XL2546は,垂直リフレッシュレート240Hz対応で,BenQ独自の残像感低減技術「
DyAc」(Dynamic Accuracy,ダイナミックアキュレシー)を利用できるのがウリの製品だ。
XL2546でDyAcを有効にした状態(左)と無効にした状態(右)の比較デモより。DyAcに関する技術的な詳細は明らかになっていないが,4Gamerで確認した限り,基本的には,ゲームプレイに影響のない範囲で,一部の液晶テレビが採用する「黒挿入」(もしくは「疑似インパルス駆動」)を行って,残像感を低減する技術である
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ZOWIEのスタッフによる「リコイルコントロール時におけるDyAcの有用性」の説明に耳を傾ける参加者達
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ZOWIEはこれまで,DyAcのメリットを,俗に言う「
UFO test」,そして「
Counter-Strike: Global Offensive」のリコイルコントロールで説明してきた。それは今回の説明でも繰り返されたのだが,面白いのはイベントの最中に,参加者が,より分かりやすい「DyAcの効果確認法」を生み出したとことである。具体的には,遠くの敵が遮蔽物から出たり入ったりを繰り返すというモーションで,これを行うと,DyAcが無効な状態だと「敵が動いている」ことを認識できるだけなのに対し,DyAcが有効な状態では,「敵が遮蔽物から出てきて,静止し,また遮蔽物の陰に隠れる」様子,つまり敵がどの方向を向いて動いているかを,モーションとして正確に追えるようになっていた。
これにはほかの参加者,そしてZOWIEのスタッフからも「分かりやすい」「全然違う」という声が上がっていたので,今後,DyAcの効果確認法として定番になるかもしれない。
ある参加者が,もう1人の参加者と協力して編み出した,DyAcの効果確認法。サムネイルだと分かりにくいが,矢印の先にいるのがもう1人の参加者が操作するキャラクターだ。この距離で,画面向かって左の遮蔽物から右方向へ出たり入ったりを繰り返したとき,DyAcを有効にすると,そのモーションを読み取れる。この距離で,である
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EC1-B(左)とEC2-B(右)。イベント会場に実機はなかったが,理由を聞いてみたところ,「まだ量産品が届いてない」(ZOWIEスタッフ)という答えが返ってきた
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もう1つ,
27日に発表されたばかりの新型マウス「
EC1-B」「
EC2-B」が,
11月にも出荷開始予定と,ZOWIEスタッフの口から明らかになったことも紹介しておきたい。ZOWIEとしては新製品を「EC1-A」「EC2-A」の「後継」ではなく,もう1つの選択肢として訴求していくつもりだという。
来日したZOWIEのスタッフが「EC-Aシリーズに慣れていたプロゲーマーにEC-Bシリーズを試してもらったが,微妙に操作感が異なるため,EC-Aシリーズを使い続けるという人が多かった。1〜2年後に『EC-Bシリーズの発売後,EC-Aシリーズはまったく売れなくなりました』というデータが出た場合は話が別だが,そうでない限り,両シリーズを並行して販売していく」と述べていたことも付記しておきたい。
なお現在ZOWIEは,クローズドの体験会第2弾を大阪で行うべく,会場を探している最中だそうだ。会場を確保できれば,11月もしくは12月に開催予定で,その場合はあらためて日本語公式Twitterアカウントから告知を行うそうなので,近畿圏在住のZOWIEファンはチェックしておこう。