CCPは2013年4月25日から27日(現地時間)まで,アイスランドの首都レイキャビクにあるイベントホールHARPAで,
「EVE FANFEST 2013」 を開催している。EVE FANFESTは,PC向けMMORPG「
EVE Online 」や,PlayStation 3用FPS「
DUST 514 」に関連するさまざまな催しが行われるファンイベントだ。
本稿では,その初日である4月25日に行われた,「DUST 514」の最新アップデート
「UPRISING」 に関するプレゼンテーションの模様をお伝えしよう。
DUST 514 エグゼクティブプロデューサー Brandon Laurino氏 。プレゼンテーションとは別に,氏へ直接質問をする機会を得たので,その内容も盛り込んで紹介する
UPRISINGは
5月6日 に実装される予定で,Laurino氏によると,さまざまな点が大きく変わる,続編といっても過言ではない内容だという。なかでもLaurino氏がとくに力を入れて説明していたのがグラフィックスのクオリティアップだ。プレゼンテーションで公開されたアップデート前と後のスクリーンショット比較(下に掲載)を見ると,細かく描き込まれているのが分かるだろう。
それでいて
フレームレートは前バージョンよりも上がっている そうで,「グラフィックスは綺麗になったけど重くなった」ということにはならないという。プレイムービーも公開されているので,実際に確認してほしい。
「DUST 514」の大型アップデート「UPRISING」のプレイムービー
VIDEO
アップデート実装後は,こんなフィールドを走り回ることになる
また,色合いが単調だったドロップスーツや乗り物のカラーバリエーションが増えることも発表された。これによって単にカラフルになるというだけでなく,視認性が上がり,より遊びやすくなるという。
さらに,現在は役割ごとに選択しているドロップスーツが,スモール/ミディアム/ラージという3種類のサイズと,性能によって分けられる。プレイヤーは最初にドロップスーツのサイズを選択したうえで,カスタマイズを行っていく。
なお,スキルがスキルツリー型に変更されることも発表されたが,これにともない,アップデート実装後は,スキルポイントの振り直しを行うことになるので,現役プレイヤーは安心してほしい。
新しいスキル選択画面
プレゼンテーション中,Laurino氏がグラフィックスの進化と同様に力を入れて紹介していたのが,DUST 514とEVE Onlineのプレイヤー間でボイスチャットを行うために必要だった有料アイテム
Universal Voice Transmitter の撤廃だ。現在もDUST 514のプレイヤー同士は無料でボイスチャットが利用できるが,アップデート実装後はEVE Onlineとのプレイヤーとも無料で話せるようになる。
各種ユーザーインタフェースも,より使いやすく変更されるが,もっとも目立つ部分は,スターマップの2D化だろう。これによって星が選択しやすくなるほか,その星のどの地区を攻撃するのかも指定できるようになるのだ。攻撃地区の選択はEVE Onlineのコーポレーション(ギルドのようなもの)の代表が選択権を持っており,DUST 514で勝利するとその地区を占領できる。
スターマップは2D化されることによって,より操作しやすくなるという。また,星だけでなく,攻める地域も選択できるようになる
このほか,ゲームのランチャーなどにも改良が加えられ,今まで4分30秒ほどかかっていたログインから戦闘開始までの時間が1分30秒ほどに短縮されることや,操作系の見直しなどが発表された。
アップデートに合わせて,武器も追加される。左はシールドに効果があるというライフル。右はフレイロックピストルで,爆発する威力が高い弾を撃ち出せる
EVE Onlineが10周年を迎える5月6日を,アップデート実装日に選択した理由をLaurino氏に聞いたところ,
「土曜日(4月27日)を待て」 という返答だった。4月27日にはCCP PRESENTSという講演があるので,さらなる発表がありそうだ。その内容は追ってお伝えするので,楽しみにしていほしい。