2009年7月23日,中国上海で
「ChinaJoy 2009」が開幕した。今年で7回を数える,中国最大のゲームショウである。主にオンラインゲームが多く出品されるショウであり,中国のゲーム市場拡大とともに,入場者数は変化してきている。
- 2003年 6万人
- 2004年 8万人
- 2005年 12万人
- 2006年 13万人
- 2007年 15万人
- 2008年 11万人
順調に拡大し……ているように見えないのには理由がある。2008年は,それまで木金土日で行われていたイベントが,木金土の3日開催に縮小されたためだ。
ある程度信憑性の高そうな情報筋によると,2008年が3日間開催になった理由は,「日曜日は一般人が多く来すぎるからやめた」とのことだった。
普通のイベントなら,3日間にするにしても「金土日」を選びそうなものだが,もっとも集客の多そうな日曜日を切るあたりに,お国柄の違いを感じる。今年は例年どおりの4日間開催に戻り,これまで以上の人出になりそうだ。
入場ゲートには手荷物検査機と金属探知機が用意されており,荷物と入場者を別にチェックするという,かなり厳戒な警戒体制が取られている。だが,実際には金属探知機がピーピー反応していても素通しだ。
会場では,ゲームポータル大手の盛大が大きなカートを配っていたため,それを引っ張っている人が非常に多く,例年よりも歩きにくい。各社新作ぽいものを出展しているようだが,全体的なレベルはいま一つかもしれない。大々的に宣伝されるタイトルが2D MMORPGだったり,2D風3D作品だったりと,むしろシステム的に退行している部分もあり,日本でもいけそうなゲームという目で探してみると,かなり厳しい状況だ。中国市場では3D MMORPGのウケが悪いのかもしれない。
またゲームで扱われる題材は,大半が武侠である。ガンダムですら,三国志風になるのだから,あとは推して知るべしといったところか。
毎度ながら,玉石混交なゲームショウとなっているのだが,その中でも注目の作品をピックアップしてレポートしていくので,続報をお楽しみに。