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ベクター,不正アクセス最終調査結果を発表。流出したクレジットカード情報は463件
これは,同社サーバーに対してインターネット経由で計4回にわたる不正アクセスの痕跡が発見されたことから,専門機関の協力を仰ぎ調査を進めていたもの。被害発生から4か月が経過しているが,通常,サーバーの徹底調査には数か月を要するものなので,期間的には順当なところと言えるだろう。
さて,その結果,同社は流出があったのは3月20日から22日にかけてPCオンラインゲーム系でクレジットカード決済を行った463件の情報に限定されると推測されていることを明らかにした(携帯電話系のオンラインゲームは含まず)。当初,最大26万1161件の個人情報が流出した可能性があるとされたため,かなり大規模な二次被害が懸念されたが,実被害は小規模なものだったようだ。被害者に対しては,個別で連絡メールが送られているので,該当メールが届いていない人の個人情報は流出していないと判断してもよいだろう。ベクターのゲームをプレイしている人は,メールをしっかり確認しておこう。
ベクターでは,今後不正アクセスの発生を許さぬよう,
(1) ネットワーク構成全体の見直しによる堅牢なセキュリティの実現
(2) アクセス権限のさらなる厳格化による社内セキュリティレベルの向上
(3) サーバーおよびクライアントPCの設置・運用・廃棄管理の厳格化
といった対策を徹底するとしている。
また,ベクターは2012年度第1四半期の決算を発表している。不正アクセスの影響でクレジットカード決済を停止していることなどから,売上高は前年比46%減という結果になっており,早期の信用回復が求められていた。今回の調査結果によって,被害の全貌が明らかになり,7月19日にはクレジットカード決済が再開されている。今後の業績の改善のきっかけとなることに期待しよう。
本件に関するご相談窓口
株式会社ベクター お客様ご相談 特設ダイヤル
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(受付時間:午前10時〜午後6時 土日祝除く)
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当社サーバへの不正アクセスに対する調査結果(最終報告)
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