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プロデューサーの鈴木亮浩氏とディレクターの庄 知彦氏によるトークショウ。11月25日に発売予定の「TRINITY Zill O’ll Zero」店頭体験会をレポート
TRINITY Zill O’ll Zeroは,1999年に発売されたPlayStation向けソフト,「Zill O’ll」の世界観を引き継ぐ作品。3人パーティの中から,操作キャラクターをプレイ中いつでも自由に切り替えられるパーティアクションや,初代Zill O’llから受け継がれたファンタジー色あふれる世界観などが魅力のタイトルだ。
当日は体験会のほか,プロデューサーの鈴木亮浩氏とディレクターの庄 知彦氏によるトークショウも開かれた。というわけで,その模様をお伝えしよう。
トークショウでは,鈴木氏がまず,TRINITY Zill O’ll Zeroの魅力について「本作は,今までにない爽快なアクションの実現を目指して作った」と語り,RPGの醍醐味である,パーティを組んでの戦いをより面白いものにするため,独自システムであるパーティアクションを実装したと続けた。
プロデューサーの鈴木亮浩氏 |
ディレクターの庄 知彦氏 |
続いて,「好きなキャラクターは誰か?」と聞かれた庄氏は「主人公3人の中だとダグザなんですけど,それ以外だとゼネテスですね。女性をこよなく愛していてひょうひょうとしているんですけど,その実,すごく強くて真面目なところが(私に)重なることがあるなと(笑)」。同じ質問に鈴木氏は「主人公達以外でいいますと,レーグが好きですね。私は渋いキャラクターが好きなので,無口で渋くて,しかも強いという部分がいいと思います」とのこと。
続いての話題は開発中のエピソードについて。鈴木氏によれば,ゲーム中のグラフィックスを,本作のキャラクターイラストを手がけた末弥純氏のタッチに近づけるため,かなり試行錯誤していたという。ときには「もう無理だからやめよう」という意見もあったほどだったそうだ。
一方,庄氏は,アクション部分について「最初のうちは作ってはやり直しの連続でした」と語る。武器と魔法を状況に応じて使い分けたり,周囲の環境を利用して戦うという本作の興味深いアクション部分は,かなりの試行錯誤を経て出来上がったものなのだ。
もう一つ難しかったのは,本作の世界観を前作,Zill O’llと矛盾のないように作り上げることだった。前作の膨大な設定資料を調べ,項目一つ一つを検討しながら設定やストーリーの細目を決めていったと,2人は苦労のほどを語った。
鈴木氏は「今日は庄がデモプレイをしたんですけど,たぶん皆さんはもっとうまくプレイできると思います。本作のアクションはハードルが低いので,普段アクションをやらない人でも十分楽しめます。とはいえ,ゲームは奥深いシステムになっていますので,プレイヤーそれぞれの楽しみ方が見つかるはずです。本作は『Zill O’ll』の世界観を使っていますが,その世界観を壊さないように細心の注意を払いました。ですから,前作のファンの方でも満足できるものになっているはずです」とコメントし,イベントは終了した。
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TRINITY Zill O’ll Zero
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