プレイレポート
一度慣れたらかなりハマる!? 独自の戦闘システム“t・A・B”を味わえる,「End of Eternity」体験版をプレイしてみた
本作は,「スターオーシャン」シリーズや「ヴァルキリープロファイル」シリーズ,「インフィニット アンディスカバリー」などを手がけたトライエースとセガがタッグを組んだ完全新作のRPGだ。剣と魔法ではない,銃撃戦メインの派手なバトルシステムが特徴とされている。
そんな“銃撃多重奏”RPGである本作のバトルシステムは,「t・A・B」(tri-Attack Battle,トライ・アタック・バトル)システムと呼ばれる。その詳細は以前「こちら」や「こちら」の記事で紹介したが,本作の戦闘はただ見た目が派手なだけでなく,ストラテジー要素の強いシステムになっている。
「End of Eternity Playable t・A・B DEMO」と銘打たれている本体験版は,t・A・Bがどのようなシステムなのか,実際にプレイして確認できる。今回は体験版をプレイして判明した,t・A・Bの詳細をレポートしよう。なお,体験版でプレイできるのは基本的にバトルのみで,ストーリーはほとんど体験できない点にはご注意を(※一部イベントシーンは見られる)。
NEW COMER MODEは,t・A・Bのポイントとなる“インビンシブル・アクション”や“レゾナンス・アタック”といった,本作のバトルシステムの流れを覚えるためのモードで,通常攻撃が省略されている。いわば体験版のチュートリアル的な役割を果たすモードだ。
NORMALモードでは,t・A・Bを思う存分プレイできるようになっており,周回を重ねることで難度が上昇したり,プレイヤーキャラクター3人の衣装が変わったりといったやり込み要素が用意されている。
なお,先に書いておくが,本作の戦闘システムはかなり斬新で説明するのは難しく,正直言って理解するためのハードルは高いほうだと思う。しかし,実際にプレイしてみると,やることは基本的に「キャラクターをアナログスティックで移動させて,ボタンでアクションを決定する」だけというシンプルなものだ。
戦術的な戦闘を楽しむためには細かいルールまで理解する必要があるが,基本ルールさえ覚えれば,適当にボタンを押すだけでも戦闘をクリアできる,ということをあらかじめ主張しておきたい。今回は,前者の視点で本作の戦闘システムを紹介していきたいと思う。
体験版のバトルステージは六つのマップに分かれており,各マップで敵の“リーダー”を倒すか,敵を全滅させるとクリア(戦闘終了)となる。最後のマップには,ボスキャラが待ち構えているので,そこにたどり着いてボスキャラを倒すのが体験版の目的だ。
なお,マップによっては,クリアしなくてもエリア間移動ができる場合もあるので,必ずしも戦闘を行う必要はない(ただし,移動中にダメージを受けるリスクがある)。
操作方法は,キャラクターの移動が左アナログスティック,カメラ視点の移動が右アナログスティックで,ボタンで各種攻撃を行うのが基本だ。細かい操作方法は,体験版内のマニュアルで確認できるので,そちらをチェックしておくといいだろう。また,分かりづらい部分があった場合は,先述したt・A・Bシステムの紹介記事にも目をとおしてほしい。
本作の攻撃方法には,通常攻撃に加えて「インビンシブル・アクション」「レゾナンス・アタック」の3種類があるので,まずはそれらの説明をしよう。
なお,チャージ時間は敵との距離と連動しており,敵との距離が近いほど短く,敵との距離が遠いほど長くなる。
また,チャージは武器のレベルの数値と同じ回数まで“重ねる”ことが可能で,多重チャージでの攻撃は武器の効果がより高くなる。ただし,本作のバトルはセミリアルタイムとなっているので,チャージ中でも敵が攻撃してくる。攻撃を食らうと,チャージがキャンセルされてしまうので注意しよう。
レゾナンス・アタックを発動すると,3人のキャラクターを結ぶ三角形のラインが表示され,レゾナンス・ポイントの量に応じて連続攻撃が行われる。インビンシブル・アクション同様,各キャラクターはレゾナンス・ポイントの数だけ三角形の辺を走り(たとえばポイントが3なら三角形を一周する),複数回攻撃を行える。
つまり,スクラッチ・ダメージを与えられる武器で攻撃したあとに,ダイレクト・ダメージを与えられる武器で攻撃してトドメを刺す,というのが本作の戦闘における基本中の基本となるわけだ。なお,主人公達の受けるダメージは,I.S.ゲージがあるうちはすべてスクラッチ・ダメージ扱いとなる。
そしてI.S.ゲージとは,主人公達の生命線といえるもの。インビンシブル・アクションやレゾナンス・アタックを行うか,スクラッチ・ダメージでキャラクターのHPがゼロになると一つ減少する。I.S.ゲージがゼロの状態で受けたダメージはダイレクト・ダメージとなり,ゲームオーバーの危険性が高まる。I.S.ゲージは,敵の部位破壊に成功したり,倒したりすることで一つ,戦闘に勝利すると全回復する。ちなみに体験版では存在しないが,製品版ではアジトやエナジーステーションで休んでもI.S.ゲージは全回復する。
戦闘マップは段差があったり障害物があったりと立体的で,物陰に隠れている敵を攻撃するには,移動して攻撃できる位置まで回り込むか,インビンシブル・アクションやレゾナンス・アタックで“ジャンプ”して攻撃する必要がある。とはいえ,ジャンプしての攻撃ばかりだと,「こちら」の記事で紹介したように,「BLAST UP」「SMACK DOWN」「PURSUIT」といった追加攻撃が発生しないのが悩みどころだ。
また,インビンシブル・アクションやレゾナンス・アタックは,3人のキャラクターをどの順番でどの方向に移動させれば効率良く発生させられるかが,頭の使いどころとなるのだが,これを考えるのもまた楽しいのである。もちろん,考えるのが面倒になったら,適当にやってもなんとかなるようになっているので,あれこれ考えるのは面倒だという人も安心してほしい。
ともあれ,本作を骨の随まで楽しむためには,まず基本的なシステムを覚えることが必須なので,本稿を読んで興味を持った人は,体験版をPlayStation Store/Xbox LIVE マーケットプレースでダウンロードしてみてほしい。
- 関連タイトル:
End of Eternity(エンド オブ エタニティ)
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(C)SEGA Developed by tri-Ace Inc.
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