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一度慣れたらかなりハマる!? 独自の戦闘システム“t・A・B”を味わえる,「End of Eternity」体験版をプレイしてみた
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印刷2010/01/27 00:00

プレイレポート

一度慣れたらかなりハマる!? 独自の戦闘システム“t・A・B”を味わえる,「End of Eternity」体験版をプレイしてみた

画像集#001のサムネイル/一度慣れたらかなりハマる!? 独自の戦闘システム“t・A・B”を味わえる,「End of Eternity」体験版をプレイしてみた
 セガから2010年1月28日に発売される,「End of Eternity(エンド オブ エタニティ)」PlayStation 3版 / Xbox 360版)の体験版が現在配信中だ(関連記事)。

 本作は,「スターオーシャン」シリーズや「ヴァルキリープロファイル」シリーズ,「インフィニット アンディスカバリー」などを手がけたトライエースとセガがタッグを組んだ完全新作のRPGだ。剣と魔法ではない,銃撃戦メインの派手なバトルシステムが特徴とされている。

 そんな“銃撃多重奏”RPGである本作のバトルシステムは,「t・A・B」(tri-Attack Battle,トライ・アタック・バトル)システムと呼ばれる。その詳細は以前「こちら」「こちら」の記事で紹介したが,本作の戦闘はただ見た目が派手なだけでなく,ストラテジー要素の強いシステムになっている。
 「End of Eternity Playable t・A・B DEMO」と銘打たれている本体験版は,t・A・Bがどのようなシステムなのか,実際にプレイして確認できる。今回は体験版をプレイして判明した,t・A・Bの詳細をレポートしよう。なお,体験版でプレイできるのは基本的にバトルのみで,ストーリーはほとんど体験できない点にはご注意を(※一部イベントシーンは見られる)。

画像集#013のサムネイル/一度慣れたらかなりハマる!? 独自の戦闘システム“t・A・B”を味わえる,「End of Eternity」体験版をプレイしてみた 画像集#014のサムネイル/一度慣れたらかなりハマる!? 独自の戦闘システム“t・A・B”を味わえる,「End of Eternity」体験版をプレイしてみた

画像集#008のサムネイル/一度慣れたらかなりハマる!? 独自の戦闘システム“t・A・B”を味わえる,「End of Eternity」体験版をプレイしてみた
画像集#009のサムネイル/一度慣れたらかなりハマる!? 独自の戦闘システム“t・A・B”を味わえる,「End of Eternity」体験版をプレイしてみた
 体験版は,t・A・Bの基礎的な操作を学べる「NEW COMER MODE」と,本格的なバトルが楽しめる「NORMAL MODE」という,二つのモードで構成されている。
 NEW COMER MODEは,t・A・Bのポイントとなる“インビンシブル・アクション”や“レゾナンス・アタック”といった,本作のバトルシステムの流れを覚えるためのモードで,通常攻撃が省略されている。いわば体験版のチュートリアル的な役割を果たすモードだ。
 NORMALモードでは,t・A・Bを思う存分プレイできるようになっており,周回を重ねることで難度が上昇したり,プレイヤーキャラクター3人の衣装が変わったりといったやり込み要素が用意されている。

画像集#010のサムネイル/一度慣れたらかなりハマる!? 独自の戦闘システム“t・A・B”を味わえる,「End of Eternity」体験版をプレイしてみた

 なお,先に書いておくが,本作の戦闘システムはかなり斬新で説明するのは難しく,正直言って理解するためのハードルは高いほうだと思う。しかし,実際にプレイしてみると,やることは基本的に「キャラクターをアナログスティックで移動させて,ボタンでアクションを決定する」だけというシンプルなものだ。
 戦術的な戦闘を楽しむためには細かいルールまで理解する必要があるが,基本ルールさえ覚えれば,適当にボタンを押すだけでも戦闘をクリアできる,ということをあらかじめ主張しておきたい。今回は,前者の視点で本作の戦闘システムを紹介していきたいと思う。

画像集#002のサムネイル/一度慣れたらかなりハマる!? 独自の戦闘システム“t・A・B”を味わえる,「End of Eternity」体験版をプレイしてみた
 本作の戦闘は,セミリアルタイムで進行し,大まかに言えばターン制に近いものになっている。「ゼファー」「ヴァシュロン」「リーンベル」3人が一組という扱いで,3人すべての行動が終わると1ターンが終了するというイメージだ。ただ,敵ターンというものが厳密に設けられているわけではなく,プレイヤーキャラクターが移動している間であったり,攻撃を行ったあとだったりと,戦闘中の“時間”が経過する間に,敵キャラクターが随時行動する,といった感じになる。

画像集#007のサムネイル/一度慣れたらかなりハマる!? 独自の戦闘システム“t・A・B”を味わえる,「End of Eternity」体験版をプレイしてみた
 ここからは,実際の流れに沿って,t・A・Bシステムを紹介していこう。
 体験版のバトルステージは六つのマップに分かれており,各マップで敵の“リーダー”を倒すか,敵を全滅させるとクリア(戦闘終了)となる。最後のマップには,ボスキャラが待ち構えているので,そこにたどり着いてボスキャラを倒すのが体験版の目的だ。
 なお,マップによっては,クリアしなくてもエリア間移動ができる場合もあるので,必ずしも戦闘を行う必要はない(ただし,移動中にダメージを受けるリスクがある)。

画像集#011のサムネイル/一度慣れたらかなりハマる!? 独自の戦闘システム“t・A・B”を味わえる,「End of Eternity」体験版をプレイしてみた 画像集#012のサムネイル/一度慣れたらかなりハマる!? 独自の戦闘システム“t・A・B”を味わえる,「End of Eternity」体験版をプレイしてみた

 操作方法は,キャラクターの移動が左アナログスティック,カメラ視点の移動が右アナログスティックで,ボタンで各種攻撃を行うのが基本だ。細かい操作方法は,体験版内のマニュアルで確認できるので,そちらをチェックしておくといいだろう。また,分かりづらい部分があった場合は,先述したt・A・Bシステムの紹介記事にも目をとおしてほしい。

 本作の攻撃方法には,通常攻撃に加えて「インビンシブル・アクション」「レゾナンス・アタック」の3種類があるので,まずはそれらの説明をしよう。

画像集#004のサムネイル/一度慣れたらかなりハマる!? 独自の戦闘システム“t・A・B”を味わえる,「End of Eternity」体験版をプレイしてみた
 通常攻撃は,○(X360版はA)ボタンを押し,カーソルが一周した段階で再度ボタンを押すことで発動する。攻撃する対象を変更したい場合は,十字ボタンでカーソル位置を変更する。画面外の敵を選びたい場合は,先に右アナログスティックで敵を画面内に入れる必要があるので気をつけよう。

なお,チャージ時間は敵との距離と連動しており,敵との距離が近いほど短く,敵との距離が遠いほど長くなる。
 また,チャージは武器のレベルの数値と同じ回数まで“重ねる”ことが可能で,多重チャージでの攻撃は武器の効果がより高くなる。ただし,本作のバトルはセミリアルタイムとなっているので,チャージ中でも敵が攻撃してくる。攻撃を食らうと,チャージがキャンセルされてしまうので注意しよう。

画像集#016のサムネイル/一度慣れたらかなりハマる!? 独自の戦闘システム“t・A・B”を味わえる,「End of Eternity」体験版をプレイしてみた
 お次はインビンシブル・アクションについて。これは,後述する「I.S.(Invincible State)ゲージ」を消費して,移動と攻撃を同時に行うアクションだ。表示されたアンカーで移動地点を決定したあとにインビンシブル・アクションを実行する。移動中は無敵状態となるので,通常攻撃時のように攻撃をキャンセルされることがなく,移動終了まで複数回攻撃を行える。また,移動中にはジャンプすることも可能なので,敵が障害物に隠れている場合や,ルート上の障害物や段差を乗り越えるときには積極的に活用していきたいところだ。

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 最後にレゾナンス・アタックについて紹介しよう。レゾナンス・アタックは,レゾナンス・ポイントとI.S.ゲージを消費して,3人のプレイヤーキャラクターが連続攻撃を繰り出すアクションだ。なおレゾナンス・ポイントは,「行動するキャラクター」が「残りの二人の間を通り抜ける」ことによって溜まるが,キャラクターを普通に動かしたり,ラインが赤い状態で行動したりすると減少する。
 レゾナンス・アタックを発動すると,3人のキャラクターを結ぶ三角形のラインが表示され,レゾナンス・ポイントの量に応じて連続攻撃が行われる。インビンシブル・アクション同様,各キャラクターはレゾナンス・ポイントの数だけ三角形の辺を走り(たとえばポイントが3なら三角形を一周する),複数回攻撃を行える。

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画面の青い数字がスクラッチ・ダメージ,赤い数字がダイレクト・ダメージだ
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画像集#021のサムネイル/一度慣れたらかなりハマる!? 独自の戦闘システム“t・A・B”を味わえる,「End of Eternity」体験版をプレイしてみた
 本作において,敵に与える/敵から受けるダメージは,「スクラッチ・ダメージ」と「ダイレクト・ダメージ」の2種類ある。詳しくは,先述したt・A・Bの概要紹介記事で確認してほしいのだが,スクラッチ・ダメージは威力が高いがそれだけでは敵を倒せない(&時間経過とともに回復する)“一時ダメージ”で,ダイレクト・ダメージは威力が低いが確実に倒せる“確定ダメージ”だ。
 つまり,スクラッチ・ダメージを与えられる武器で攻撃したあとに,ダイレクト・ダメージを与えられる武器で攻撃してトドメを刺す,というのが本作の戦闘における基本中の基本となるわけだ。なお,主人公達の受けるダメージは,I.S.ゲージがあるうちはすべてスクラッチ・ダメージ扱いとなる。

 そしてI.S.ゲージとは,主人公達の生命線といえるもの。インビンシブル・アクションやレゾナンス・アタックを行うか,スクラッチ・ダメージでキャラクターのHPがゼロになると一つ減少する。I.S.ゲージがゼロの状態で受けたダメージはダイレクト・ダメージとなり,ゲームオーバーの危険性が高まる。I.S.ゲージは,敵の部位破壊に成功したり,倒したりすることで一つ,戦闘に勝利すると全回復する。ちなみに体験版では存在しないが,製品版ではアジトやエナジーステーションで休んでもI.S.ゲージは全回復する。

画像集#025のサムネイル/一度慣れたらかなりハマる!? 独自の戦闘システム“t・A・B”を味わえる,「End of Eternity」体験版をプレイしてみた
画像集#026のサムネイル/一度慣れたらかなりハマる!? 独自の戦闘システム“t・A・B”を味わえる,「End of Eternity」体験版をプレイしてみた
 先にも述べたように,本作は斬新な戦闘システムを採用しており,深く理解するには少々ハードルが高いところがある(システムの説明で少々不親切なところもある)。しかし,一度慣れてしまえばかなりハマるというのが,体験版をプレイした筆者の正直な感想だ。
 戦闘マップは段差があったり障害物があったりと立体的で,物陰に隠れている敵を攻撃するには,移動して攻撃できる位置まで回り込むか,インビンシブル・アクションやレゾナンス・アタックで“ジャンプ”して攻撃する必要がある。とはいえ,ジャンプしての攻撃ばかりだと,「こちら」の記事で紹介したように,「BLAST UP」「SMACK DOWN」「PURSUIT」といった追加攻撃が発生しないのが悩みどころだ。

 また,インビンシブル・アクションやレゾナンス・アタックは,3人のキャラクターをどの順番でどの方向に移動させれば効率良く発生させられるかが,頭の使いどころとなるのだが,これを考えるのもまた楽しいのである。もちろん,考えるのが面倒になったら,適当にやってもなんとかなるようになっているので,あれこれ考えるのは面倒だという人も安心してほしい。

 ともあれ,本作を骨の随まで楽しむためには,まず基本的なシステムを覚えることが必須なので,本稿を読んで興味を持った人は,体験版をPlayStation Store/Xbox LIVE マーケットプレースでダウンロードしてみてほしい。

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