CBT目前！　確実にブラッシュアップの進む「クロスブレイブ」日本語α版プレイレポート

　ファイブスターオンライン・エンターテイメントがサービスを予定しているオンラインアクションRPG「クロスブレイブ」。前回お伝えした中国語α版でのテストプレイから数週間，まだ日本語ローカライズとバランス調整の途中ながら，日本語α版のテストプレイをさせてもらったので再びレポートをお届けしよう。一週間後のCBTが待ちきれない，ベルトフロアACT好きなプレイヤーは要チェックだ。

攻撃モーションのフレーム数削減によりレスポンスが向上

　まず，今回のテストプレイは2月9日に行われたことを明記しておきたい。諸事情により掲載が遅くなったが，26日から予定されている限定CBTでは，この記事で触れたバージョンよりさらにブラッシュアップされていることだろう。

　今回のバージョンで剣闘士を使った試遊を開始して，まず思ったのは，動作がキビキビしてレスポンスが大幅に向上したことだ。プロデューサーを務める駒形氏に確認したところ，各攻撃モーションから数フレーム分の動作を削除したとのこと。それだけのことだが，前回感じた"もっさり感"がかなり薄れ，とても快適に操作できるようになった。動作が速くなったことで，コンボがつなげやすくなり，回避動作への移行もスムースに行えるのだ。これはアクションゲームとしてかなりプラスに働くはず。

今回の調整で最も恩恵を受けたのは，やはり剣闘士。各攻撃がサクサクとつなげられ，前回に比べてとても快適に動かすことができた

魔術師もコンボに使いやすそうなスキルがいろいろと揃っている。こちらはCBT時にじっくりと検証したい

日本語化によってクエストなどの内容が判明

街の各エリアのつながりは，マップを開けば確認できる。が，NPCの配置などが把握しづらく，序盤のお使いクエストでさえ迷子になることも

　また，今回はNPCのセリフを始め，アイテム名やスキル説明など，ほとんどのテキストが日本語化されていた。現段階では「とりあえず翻訳しました」的な感じの日本語ではあるが，それでも中国語表記と文字化けでさっぱり理解できなかった前回とは雲泥の差だ。多少の難はあるものの内容が理解できるので，序盤のクエストを一人で進めることができた（前回はファイブスターの方に隣でナビしてもらった）。

　一人でクエストを進めてみて気づいた点として，目的のNPCの位置が分かりづらいことが挙げられる。前回のレポートでもお伝えしたとおり，中国のネットゲーム人口を考慮して，クロスブレイブでは街の規模がかなり大きく作られている。狭い街だと人があふれかえるのだそうだ。
　そのため，目的のNPCまでの距離が遠く，また画面右上に常時表示されるミニマップにも位置が表示されない（任意に開くマップには表示される）こともあり，だだっ広い街をあちこち移動させられることが気になった。クエスト以外に，スキルの習得やマップ移動，武器の強化などの施設を探すのも，全体の位置関係を把握するまでは苦労しそうだ。クエストログで名前のあたりにあるアイコンをクリックすると位置が示されたりと，支援機能は備えられているのだが，使いこなすのに慣れを要する感じだ。UIにちょっとクセがあるので，CBT参加者は序盤のチュートリアルは確実にこなしておいてほしい。

クエストの進め方を見てみよう。まず，「グリン」さんを探したい。クエスト詳細を見ると，名前のところに菱形のマークが付いていることが分かるだろう。これを押すと……

マップが開いて，「城門」のところにマークが付いている。そこにカーソルを合わせると，NPCが表示されてグリンさんがいることが分かる

さらにクリックすると，城門部分の詳細マップでグリンさんの位置が確認できる

　このあたりは日本では中国とは状況が違うため，せめて主要な施設（NPC）くらいは，同じエリアにまとめるなどの配慮がほしいところだ。

スキルはキャラクターレベルが5上がるごとに各クラスに対応したNPCのところで追加でき，習得にはストーリーポイント（クエストで追加），レベルアップには経験値とお金がかかる

個人的に取り入れてほしい要素

　ファイブスターでは，クロスブレイブのアクションゲーム部分の完成度を上げることにかなり熱心に取り組んでいる。
　今回のテストプレイでのモンスターの動きや強さ，クエストの内容，アイテムの種類といったRPGとしてのバランシングはひとまず置いておき，"ベルトフロアアクション"として気になった点を挙げておきたい。内容を見れば，現状のゲームアクションがどうなっているのか，簡単に想像できる人も多いと思われるので，あえて要望というかたちでまとめてみた。

・スキルによるモーションキャンセル
　クロスブレイブの通常攻撃モーションを簡単に説明すると，予備動作→当たり判定発生→フォロースルー1→フォロースルー2，という構成になっている。通常攻撃は4連打までコンボになるが，連続して攻撃ボタンを押すことで，フォロースルー2を省略して次の攻撃が繰り出される。通常攻撃に関してはこれでいいが，通常攻撃中にスキルを使った場合でも，フォロースルー1が終わるまで発動せず，通常攻撃コンボと同じタイミングでスキルが出るのだ（先行入力は効く）。スキルに関しては，フォロースルー1をも省略してすぐさま発動してほしいところ。

・移動距離の任意調整
　移動を伴う攻撃全般において，方向キーの同時入力など任意の操作によって移動距離を調整したいと感じた。通常攻撃が魔法弾を撃つ魔術師はともかく，剣闘士は全段，武闘家は3段目から少しずつ前進し，この距離は伸ばすことも縮めることもできない。3〜4キャラ分後退するバックステップや，一定距離を移動する（突進，飛び込みなど）スキルにおいても同様だ。「そういうもの」として割り切ってプレイすることもできるが，任意に調整できると，より「操作している感」が増し，よりアクションゲームとして楽しみやすくなるのではないだろうか。

・武器の種類の追加
　現在の武器は，剣闘士は「剣」，武闘家は「拳」，魔術師は「魔珠」で固定されている。せっかく2Dよりもモーションを追加しやすいポリゴンなのだから，いろいろな種類の武器を追加し，攻撃力だけでなく，攻撃範囲や攻撃速度などにバリエーションを持たせてほしいところ。同じスキルでも使用武器によって性能が変わるなどすれば，特定の武器に特化したスキル振り（キャラビルド）なども生まれて，育成が楽しくなりそうだ。開発するのは大変そうだが。

いよいよ来週CBTスタート！

　そのほか，今回のテストでは，OSにWindows 7を搭載したクロスブレイブ推奨PCの販売を予定しているサードウェーブとオンキヨーのゲーム用デスクトップPCとノートPC（サードウェーブのみ）が用意され，ノートPCでも問題ない動作が確認できたほか，同じく推奨ゲームパッドの発売を予定しているロジクール製のゲームパッド（GPX-450）を使用したプレイも確認できた。Joy2Keyなども使えるように検討中とのことなので，アクションゲームプレイヤーにとっては期待できそうだ。

　SNS限定CBTの開始が一週間後に迫ったクロスブレイブ。楽しみにしている人はすでに準備万端だと思うが，まだの人は急いで「5starID」と「クロスブレイブSNS」両方の登録を済ませておこう。繰り返すが，2月26日からのCBTについては「クロスブレイブSNS」の参加者限定なのでご注意を。
　

クロスブレイブ公式サイト

http://xb.5so.jp/

前回のテストプレイでは，レベルアップ時にすべてのスキルを揃えて上げておく必要があったのだが，今回のテストでは2種のスキルを上げておけばレベルアップできるようになった。これでキャラの個性も付けられるようになる