企画記事
男色ディーノがイク! コーエー編。「Winning Post World」のことを聞いたり,「真・三國無双 MULTI RAID」と「金色のコルダ2 f」で遊んでみたり,面接を受けてみたり(?)
さて,この面接(?)が終わると,今度は「
真・三國無双 MULTI RAID」と「
金色のコルダ2 f」が応接室に運び込まれ,ディーノ選手は促されるままにプレイを開始。
せっかくなので,この2タイトルのざっくりとした印象をディーノ選手に書いてもらった。それが,以下である。
■男色ディーノのはみ出しゲイムヒヒョー ゼロ
敬けんなコーエーファンの皆様コンニチハ! 小学生のときに「三國志」をプレイして以来23年来の光栄あらためコーエーファンの男色ディーノでございます。好きなコーエー用語は「ふんぎりがつかんな(水滸伝)」。キャプテン翼で言うところの「くっ!ガッツが足りない!」の使い方ね。
さて本日は,「三國無双」はともかく「真・三國無双」は認めねーぞ! っていうガッチガチのシミュレーションファンの皆様に朗報をお届けするわ! それは,「真・三國無双 MULTI RAID」(以下,MR)について。
先日,コーエーへ面接に行ったら,新入社員研修みたいなものだと思うんだけど,まだ発売されていなかったMRをプレイさせてもらえたの。そしたらこりゃたまげたわ。
っていうのも,私のような無双シリーズによく分からない偏見を持っているコーエーファンのイメージを覆すゲイムだったから。MRは無双シリーズというより,完璧に新シリーズのアクションゲイムね。
これまでの無双シリーズって,なんだかんだで合戦を表現したり,戦況を見る必要があったりと,シミュレーションっぽい要素があったじゃない。あそこが私的にはちょっとダメだったのよ。でもMRは,そういう要素が皆無。この開き直りっぷりがいっそすがすがしいわ。 “MULTI RAID”って直訳すると「多角的な襲撃」だから,どういう意味なのか正直さっぱり分からなかったんだけど,プレイしてみたら納得。本当に多角的に襲撃されるのよ。アクションゲイムとして。で,マルチプレイをした場合は,こちらから多角的に襲撃できる。まさに言い得て妙。もはやこれは,無双であって無双でないわ。
イメージだけコーエーファンに伝えるならば……ホラ,三國志好きだったら,三國志置換法みたいなことするじゃない? 友人や先輩,上司に裏切られたときの忌々しい気分を「呂布呂布しい」って表現したり,役に立たない人やモノを「曹豹」って名づけたり,ストレートに下ネタを披露するのがはばかられる時に「僕の兀突骨を君の落とし穴に……」みたいな使い方をしてみたり。
そんな三國志脳をもってこれを表現するなら,もはや「三國志ハ○ターポータブルH(ハイスピード)」といった趣。イメージはそんな感じ。だから,アンチ無双コーエーファンこそ,プレイするべきだと思う。まあ騙されたと思って騙されてみなさいな。思い込みや偏見はゲイマーの敵。ちゃんと面白いんだから。
それと「金色のコルダ2 f」ね。
コーエーのネオロマンスシリーズの恐ろしいところは,乙女に向けたゲイムでありながら,ちゃんとゲイムとして面白いところ。大体それ系ってキャラクターとストーリーに比重が置かれていて,むしろゲイム要素が話を楽しむための障害となっていることが多いんだけど,ネオロマンスシリーズはゲイム部分がないがしろになっていないのよ。
金色のコルダもそう。ちゃんとシミュレーションとして成立している。自分が演奏する音楽が完成していくのが心地いい。誰の好感度を上げるのか考えるのが楽しい。
そういう意味で,金色のコルダは実はかなりレベルの高い作品なのではないかと思っているわ。そんなコルダ2 fのfはフォルテと読んで「より強く」って意味。新しいキャラクターやイベントが増えてるみたい。まさにフォルテ。コーエー的にいうとwithパワーアップキット。
ところで,個人的にはプラットフォームがPSPっていうのがいいわね。気楽にプレイできるから。ニンテンドーDSだと,タッチペンが存在しちゃうから,きっとそれを使わなきゃいけない感じになるじゃない? でも,コルダはもう完成しているから,これ以上変に介入したくないというか,そのままがいいというか。
なので,PSPというのは個人的に大歓ゲイね。シリーズファンはもちろん,まだプレイしたことのない人も,プレイしてみていいんじゃないかしら。
いやーそれにしても,今回のコーエーの2作品はパッと見でイメージが固まってしまう印象ね。
やっぱコーエーっていうと,いまでも三國志や「信長の野望」のイメージが強い気がするの。一般的に。確かに,歴史ゲイムやリコエイションゲイム(今もまだそう呼ぶのかしら?)は好き嫌いが分かれると思うんだけど,それ以外のゲイムって,ある程度誰がプレイしても面白い作品が多いのよ,コーエーって。
食わず嫌いってだいたい思い込みなのよね。好き嫌いの差はあれど,どうしようもなく面白くないってことは絶対にないから。そこがコーエーの魅力。MRはモンハンとか好きな人なら鉄板。コルダは,案外誰でも楽しめるはず。
私も明日からコーエーの一員として,これまでのゲイムに負けないものを作っていきたいと思っているので,それも乞うご期待!
と,こんな感じでディーノ選手はコーエーで丸一日楽しく過ごし,コーエーの内定を獲得したと思い込み,満足げに帰宅の途についた。
一部スポーツ紙にも,ゲームメーカーの面接を受けたという記事が出たようだが,とりあえず現時点でディーノ選手が日吉に通っているという話は,ない。
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イラスト/呉由姫
(C)呉由姫・白泉社・KOEI Co., Ltd./コルダ製作委員会
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