AMD，「Havok Cloth」をOpenCLでGPU実行したデモをGDC09で公開と発表

　AMDは，ATI Radeonに最適化されたHavokミドルウェア実装のデモをGDC09で公開したと発表した。

　これは，2008年6月にあった「AMDとHavok.comが共同で物理エンジンを技術開発する」という発表（関連記事）に続くもの。「NVIDIA PhysX」に対抗する必要があるAMDにとって，重要なプロジェクトの一つとなっている。
　同社の英文リリースによると，GDC09のデモでは，OpenCLによる「Havok Cloth」のGPUアクセラレーションを実行したとのこと。AMDのGPGPUライブラリである「ATI Stream」がOpenCLへの対応を順調に進めているアピール，と取ることも可能だろう。

　なお，リリース中，Havok.comの副社長であるDavid Coghlan氏は，Havokによる物理シミュレーションが組み込まれたゲームタイトルをAMDプラットフォームで実行するとき，プレイヤーが「これまでにない体験」を得られるよう，AMDと協力していると強調。「AMDのハードウェア並列処理能力を“アンロック”することで，ゲーム開発メーカーは本領を発揮できる」と述べている。

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→AMDによるニュースリリース（英語）