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プロゴルファーも認める本格派ゴルフシミュレータ。デジタルゴルフ&KONAMIが贈る「GOLF CONNECTION」発表試打会をレポート
「GOLF CONNECTION」は,ゴルフ練習場やスポーツ施設,ゴルフバーなど,実際にゴルフをプレイする人が通うスポットを中心に展開される予定の機器だ。
デジタルゴルフが持つ,多数の国内実在ゴルフ場の3DCGコースデータ,打球の回転など細かい部分まで正確に計測できるセンサーをはじめとしたハードウェア技術,そしてKONAMIのオンラインサービス“e-AMUSEMENT”や,エンターテインメント全般におけるノウハウの融合によって完成したものである。
「GOLF CONNECTION」公式サイト
「GOLF CONNECTION」は,ボールスピード,打ち上げ角,左右打ち出し角,サイドスピン,バックスピン,そしてクラブのヘッドスピードやミート率まで実際のショットを計測,ボール挙動を精密に再現した弾道シミュレーションを行っている。
また,154以上の実在のゴルフコースを高精細な3DCGで細かく再現しており,コースを回っているような感覚でプレイできる。テレビのゴルフ中継でコースの紹介映像として採用されるほどなので,ゴルフ好きならTVで見たことがあるだろう。
また,オンラインとの連動も本製品の特徴で,KONAMIのe-AMUSEMENT PASSや電子マネー対応携帯電話で,オンラインサービスのユーザー登録を行えば,蓄積したプレイデータを活用できる。
例えば,トレーニングモードでプレイしたショットのデータや傾向を参照できたり,ある店舗で途中までラウンドしたプレイを,別の店舗で再開できたりするわけだ。また,オンラインによる大会やイベントへの参加もできるほか,PCやスマートフォンなどから専用サイトにアクセスすれば,ショットデータやスイング動画,各種ランキングなどをいつでも閲覧できるとのこと。
スクリーンに映っている画面にはゴルフゲームで見かける画面とほぼ同じ,CGで再現されたコースが写っているが,ここで使うのはもちろん本物のゴルフクラブだ。
まず石井プロは,自身のデータが記録されたe-AMUSEMENTカードを挿入して,トレーニングモードで8番アイアンとドライバーを使ってのショットを披露してくれた。
「GOLF CONNECTION」は,最新のカメラセンサーとドップラーセンサーを採用し,打ったボールの回転やクラブのヘッドスピードまで計測できる。そこから演算によって割り出された正確な弾道が画面に表示されるのが大きなウリだ。
なお,石井選手が8番アイアンで打った球で表示された飛距離は,キャリーが158.6ヤード,ランが5.6ヤード。石井選手いわく,普段8番アイアンでの飛距離は150〜160ヤードといったところで,打ったときにちょっと引っかけてスピンがかかってしまったので,実際のショットとほぼ一緒の数値だとコメントしていた。
なお画面には,打ったボールの弾道が表示されるほか,画面左下にはボールのスピードや角度,縦横にどれだけスピンがかかったのかなどを表すショット結果が表示される。ボールの打ち方やクラブの使い方を,より意識した練習ができるというわけだ。
今回はデモが省略されたが,トレーニングモードには“オンコーストレーニング”という機能もあり,好きなホールの好きな場所を選んで,池越えのアプローチやバンカーショットなど,特定のシチュエーションでの練習もできるそうだ。
続いて,石井選手はラウンドプレイに挑戦。ここで使われたのは,2011年7月28日〜31日にサン・クロレラクラシックが開催される,小樽カントリー倶楽部の10番ホールだ。
石井選手は,「ここはスタートホールとしては非常に打ちやすい,広いロングホールです」と解説。また,端末のタッチ画面を操作してアライメントを調整する際に,ホールの後方までカメラを回し「ここにある茶店のニシンそばが美味いんですよ(笑)」などと余談を交え,コースだけでなくクラブハウスや練習グリーンなどまで忠実に再現された,コースの様子を来場者に披露してみせた。
第1打をいきなり左の林へと打ち込んでしまった石井選手は,苦笑いしながらも,「これまでのシミュレータでは,極端なフックやスライスショットを打つとすぐOBとして処理されてしまったのですが,『GOLF CONNECTION』では,よほどのミスショットをしない限り,ちゃんと打ち込んだ場所から打てるんですよね」と,本製品の特徴を紹介するという“リカバリー”を見せる。ラウンドのほうも,最後はきっちりグリーンオンし,パーでまとめてくれた。
最後に石井選手は,「実際のミスがそのまま反映されるので,ちょっと焦りました(笑)。でもこれまでのゴルフシミュレータはそういった細かいミスなどは反映されず,遊びの粋を出ていない印象でしたが,(GOLF CONNECTIONは)ここまで忠実なので,レッスンやゴルフクラブのセッティングにまで使えるのが実用的ですね。それと,例えばこれが実際に小樽のギャラリープラザに置いてあれば,大会中にギャラリーの人が同じコースを回れる,なんていう楽しみ方もできますよね」とコメントして締めくくった。
現役プロゴルファーも認めるほどの「GOLF CONNECTION」を開発したデジタルゴルフ。会長の横山俊朗氏が,かつて一世を風靡した3Dゴルフシミュレーション「遙かなるオーガスタ」シリーズを手掛けたT&Eソフトの創業者であると聞いて,その完成度やこだわりも納得がいった。
関係者の話によれば,価格面でも同社の現行ゴルフシミュレータ「ROUND LEADER」を大きく下回る設定になる模様。リリースとなる9月以降,ゴルフ練習場やゴルフバー,フィットネスクラブなど,各種施設で目にすることも増えるかもしれない。
「GOLF CONNECTION」公式サイト
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