ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンとレベルファイブは本日(12月10日),秋葉原UDX内AKIBA SQUARE屋内スペースにて,「
白騎士物語 -古の鼓動-」
シークレットパーティを開催した。
白騎士物語は,数々の名作を世に送り出した開発集団レベルファイブが制作を手がける,PLAYSTATION 3史上初となる“超大作”RPG。重厚なファンタジー世界を舞台に,巨大な騎士に“変身”しヒーローとして活躍するストーリーパート(オフライン)と,PlayStation Networkを介して本格的なマルチプレイが楽しめるライブパート(オンライン)を搭載した,超大作の名に相応しい次世代RPGである。発売日は12月25日で,価格は6980円(税込)だ。
なお同イベントには報道関係者だけでなく,事前募集に当選した100名の一般参加者もつめかけており,白騎士物語の世界観が再現された会場内は,開場早々大変な熱気に包まれていた。
レベルファイブ日野氏によるプレゼン
本邦初公開の新情報も!
 レベルファイブ代表取締役社長の日野晃博氏 |
開演後にまず登壇したのは,レベルファイブ代表取締役社長の日野晃博氏。氏は,“オフライン:ヒーローとして生き抜くRPG”“ストーリー:この時代にあえて挑戦する「王道」”“騎士:ヒーローとしての存在”“バトルシーン:大と小が入り乱れる興奮”という四つのキーワードで,白騎士物語の魅力をあらためて解説。おおむね,
TGS 2008のステージイベントや,各種メディアなどで公開済みの内容であったが,最新の画像と共に紹介される同作の魅力に,100人のファンは熱心に耳を傾けていた。
その後,本日公開の新情報として,白騎士物語エピソードゼロ‘ドグマ戦記’の概要が語られた。これは,本日より白騎士物語の公式サイトで連載開始となるWebコミックで,定期的な更新を通じて半年にわたって連載されるという。
物語は,白騎士物語の外伝的なものとなり,ゲーム本編から1万年前の時代に繰り広げられていた,大きな戦争を描くものとなる。ドグマ戦記とゲーム本編は,架空の歴史によって地続きになっているため,Webコミックを読めば,ゲーム本編のストーリーがより深く楽しめることは間違いないだろう。同作に注目している人は,ぜひチェックしておこう。
日野氏は続いて,同作の“仲間と生きていくRPG”としての側面,すなわちライブモードについて紹介してくれた。ライブモードのキーワードは,“アバター制作:真のロールプレイとは”“広場:仲間と出会う場所”“クエスト:仲間との共闘”。
アバター制作に関しては,目鼻立ちや体形,各パーツの色などを自由に設定できる,非常に自由度の高いシステムが採用されているとのこと。自分そっくりなキャラはもちろん,好きなタレントや漫画の登場人物なども再現可能という,かなりパワフルなものになるようだ。
広場とは,オンラインRPGでいうところの“ロビー”に相当する仕様。友人達とのチャットだけでなく,冒険の準備なども可能ということで,パーティ編成時の待ち時間にも,退屈せずにすみそうだ。
もちろんクエストなどは,PlayStation Networkを介して次々と新しいものを配信していく予定とのこと。オフラインで遊んでも楽しいが,オンラインで遊ぶことで,ゲーム世界はどんどん拡張され,まさに“終わりのない冒険”が満喫できそうだ。
なお,ドグマ戦記の情報と同様,こちらも本邦初公開の話題なのだが,本作では,ゲーム内コミュニティ“ジオネット”が用意されるという。これは白騎士物語専用のソーシャル・ネットワーキング・サービスのようなもので,プレイヤーは自分だけの“マイページ”が持てる。もちろん,ほかのプレイヤーと冒険日誌やメールなどを通じてコミュニケーションがとれるほか,フレンド登録したプレイヤーの,オンライン/オフライン状態を知ることもできる。ライブパートを楽しむうえで,かなり重要なサービスとなりそうだ。
スペシャルゲストは東原亜希さん&桜庭和志さん!
ゲストを含む4人パーティでライブパートのデモプレイ
日野氏によるプレゼンテーションが終わると,本日のスペシャルゲストが登場。一人めは,柔道家・井上康生さんの妻であり,バラエティ番組を中心に活躍中の女性タレント,東原亜希さん。もう一人は,“IQレスラー”“グレイシー・ハンター”の異名をとるプロレスラー/総合格闘家で,ゲームファンとしても知られている桜庭和志さんだ。
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ゲストお二人のアバター。桜庭さんの再現度がなかなかすごい
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そんなビッグなゲスト達を交えて行われたのは,白騎士物語のライブパートのデモプレイ。東原さんは射手,桜庭さんは巨大な斧を扱う戦士を操作し,NPC“守備隊長ロバート”を守りつつ,巨大なモンスターを華麗に撃破……するはずだったのだが,1回目の挑戦は残念ながら失敗。2回目の挑戦時には,日野氏の指示により回復に徹した(?)SCEスタッフの活躍もあり,巨大なモンスターを見事討伐してみせた。
ちなみに,桜庭さんをイメージして作られたアバターはかなり再現度が高かったのだが,本人としては「もうちょっとヒゲを濃くしてほしかった」「弓キャラを使ってみたかった」とのこと。トリッキーな技で数々の対戦相手を翻弄してきた桜庭さんだけに,“飛び道具”が好きなのかもしれない。
その後,一般参加者達に試遊台が開放され,白騎士物語に惚れ込んでいる約100名が,4人ずつに分かれてライブパートを楽しんでいた。巨大なモンスターに対して,まずは足に攻撃をしかけて跪かせ,下がった頭部に強烈な一撃を叩き込むなど,初めて遊んだとは思えないような技を披露するプレイヤーがちらほらと見られ,操作性の良さと,戦闘システムの奥深さが端から見ていても実感できた。
最後に日野氏は,「ストーリーパートだけでも満足できる作品ですが,ライブパートをプレイすれば,終わらない冒険が楽しめます。二つのソフトが入っているといっても過言ではないボリュームなので,ぜひ白騎士物語をプレイしてください」と,本作の魅力を簡潔に語ってくれた。
当初は意図的に,シングルプレイRPGとしてのプロモーションを行っていたという本作。しかし実は,企画段階からライブパートの実装を決定していたという話もあった。今回のシークレットパーティを通じて,白騎士物語のオンラインモードが単なる「おまけ」でないことは,はっきりしたように思える。そんな本作が,プレイヤー達にどのように受け入れられるのか,12月25日の発売日を楽しみに待ちたいところだ。