日本では2008年2月1日にサービス終了となった「
M2〜神甲演義〜」の開発元,InterServ Internationalブースで,新作オンラインアクション「
流星ONLINE」がプレイアブル出展されていた。今回の作品は,M2とは打って変わったアクションゲームで,まだプリプロダクションの段階ながら,質の高さでは群を抜いているダークホース的なタイトルだった。
本作の設定は,中国の特定の時代や,武侠小説をベースとしたものではなく,伝統的な武侠の世界観を下敷きとしたオリジナルのもの。現時点で,キャラクターは男女合わせて8体が実装されており,街で任務(クエスト)を受けて行うPvEもあるものの,メインとなるのはPvPだ。対戦モードは「デスマッチ」「チーム戦」「CTF」など五つで,最大10人(チーム戦の場合は5対5)での対戦が行える。
キャラクター自身は成長せず,武器やスキルを成長させていくというスタイルで,ここまでは「真・三國無双 Online」と似たようなゲームシステムという印象だが,特筆すべきはそのグラフィックスとアクション性の高さにある。本作は独自開発のゲームエンジンを搭載した自社開発タイトルだ。ちなみに,同エンジンのバージョン3(本作ではバージョン4に上がっている)を用いて開発され,オンラインでの16人対戦を実現したXbox用タイトル「Iron Phoenix」は,2004年のE3で“Most Innovative Game of E3”を受賞した実績がある。
操作方法は,W/A/S/Dキーで移動,スペースバーで防御を行い,攻撃とジャンプはそれぞれマウスの左クリック/右クリックに割り当てられている。カメラ位置の変更は,ただマウスを移動させるだけでOKだ。使用するボタンは少なめだが,素早くコマンドを入力することで多彩なアクションが繰り出せ,2段ジャンプやダッシュ移動も可能。これらに,気力を消費しない一般スキルや,気力を消費してさらに大ダメージを与えられる特別スキルを織り交ぜて,最大10人による乱闘を繰り広げるというわけだ。
ゲーム画面からは,硬軟織り交ぜたキャラクターデザインのセンスの良さや,モデリング技術の高さが感じられ,軌跡を残してきらめく剣筋や,スキルを使用した際の派手なエフェクトも見栄えがする。そして何より,スピード感あふれる格闘ゲームライクな乱闘が気持ちよく,対人戦を重視するプレイヤーにとっては,ポスト三國無双を狙える位置にあるゲームだと感じた。中国では2008年末に正式サービスが開始される予定で,日本のパブリッシャからも,すでに数社から声がかかっているとのこと。国内でのサービスを期待したい,要注目のタイトルである。