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  • 発売日:2008/05/22
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連載「PCゲームを持ち出そう!」。第49回はプロ野球チーム経営シミュレーション「プロ野球チームをつくろう!」のNDS版を紹介
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印刷2008/06/18 14:10

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連載「PCゲームを持ち出そう!」。第49回はプロ野球チーム経営シミュレーション「プロ野球チームをつくろう!」のNDS版を紹介

画像集#001のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第49回はプロ野球チーム経営シミュレーション「プロ野球チームをつくろう!」のNDS版を紹介
 PCゲームと関連のあるNintendo DS/PlayStation Portable用タイトルを紹介していく連載「PCゲームを持ち出そう!」。49回めとなる今回紹介するのは,5月22日にセガから発売された,プロ野球チーム経営シミュレーション「プロ野球チームをつくろう!」のニンテンドーDS版(以下,野球つくDS)だ。

 野球つくは,セガサターン用に1998年に発売された,「プロ野球チームもつくろう!」に端を発する人気シミュレーションシリーズで,現在,そのPCオンラインゲーム版にあたる「プロ野球チームをつくろう!ONLINE 2」がサービス中。今回紹介する野球つくDSは,同シリーズをNDS向けにアレンジした作品である。


人気の野球つくシリーズがNDSへ

いつでも気軽に遊べる作品にアレンジ


画像集#003のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第49回はプロ野球チーム経営シミュレーション「プロ野球チームをつくろう!」のNDS版を紹介
 野球つくDSは,プロ野球チームのゼネラルマネージャとなり,実力のある選手を揃えたり,試合で自ら指揮を執ったりしつつ,チームを日本シリーズ優勝へと導くシミュレーション。億単位の資金を動かし,実力と人気を兼ね備えた球団に育て上げていくのである。かっこいい!
 とはいえ,球団経営はそんなにラクな仕事じゃあない。プレイヤーに課せられた使命は,10年以内に球団を日本シリーズで優勝させること。10年が経過して,その使命を果たせなかったり,それまでに資金が底をついたりしてしまうと,たちまち解任されてゲームオーバーとなるのだ。

 「球団経営」と一口に言っても,やるべきことは非常に多い。トレードやドラフト,トライアウトなどを通しての選手獲得,所属選手との契約更改,球場やそれに付随する各種施設の建設,投手のローテーションや野手の打順/ポジションの決定,練習内容の決定,試合の采配などなど……。
 思う存分,実力のある選手を揃えたり,練習の効率を高める設備を整えたりしたいところだが,なかなかそうはいかない。ゲーム開始時にオーナーから与えられる10億円をやりくりしていかなければならないので,中長期的な見通しを立てつつ,今何が最も必要かを見極めてお金を使うことが重要なのだ。と分かっちゃあいるつもりでも,なっかなか思いどおりにはいかない私だが……。

 ここまで読んで,なんだか難しそうだと感じた人もいるかもしれないが,安心してほしい。確かに考えるべき要素はたくさんあるが,あれこれと試行錯誤を繰り返し,それによってチームが徐々に強くなっていく様子を見るのは,実に楽しいのである。
 しかも野球つくDSでは,ほかのコンシューマ機版や野球つくONLINE 2に比べ,ゲームの構成要素やインタフェースがよりシンプルにまとめられている。また,試合を見ずに結果だけを確認したり,3倍速モードに切り替えて試合進行のスピードを速めたりもできるため,試合自体が小気味よく進行し,ちょっとした空き時間でも気軽に楽しめるのも嬉しいポイントだ。

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遊ぶ数だけドラマがある!

プロ野球ファンにはたまらない経営シム


画像集#007のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第49回はプロ野球チーム経営シミュレーション「プロ野球チームをつくろう!」のNDS版を紹介
 それではゲームの流れを紹介しよう。
 ゲームスタート時に,プロ野球12球団から自分の球団のベースにするチームを選択するのだが,選んだチームの選手のうち残留させられるのは5人だけ(それ以外は,ゲームオリジナルの選手が補充される仕組み)。自分のプレイコンセプトに合う選手を選び出す作業は楽しいが,この決定は当然ながら,今後の球団経営にかなり大きな影響を及ぼすので,非常に悩ましい。

 球団を結成したら,試合を中継してくれるテレビ局と契約を結ぶ。この契約によってまとまった契約金が入ってくるので,外国人選手獲得に乗り出そう。なにせ主力級の選手は5人しかいないため,助っ人の招へいや,春季キャンプでの選手育成によるチーム強化が最初の課題となる。
 なお,選手のポジションや打順などは自動的に決定されるので,プレイヤーが一から組む必要はないが,1試合ごとに組み替えることも可能。これらは勝敗の行方に大きく影響するので,春季キャンプのあとに行われるオープン戦で試行錯誤しつつ,自分のコンセプトに合うよう,変えていこう。

 さあ,いよいよ開幕。野球つくDSでは,試合の進行を確認しつつ采配をとったり,試合を見ずに結果だけ確認したりできる。すべての試合の采配をとるのはかなり大変だが,かといって,最初から何もしなくても勝ち進んでくれるチームなんて,そうそう作れるものでもない。
 この投手なら大丈夫,と思って「結果を見る」ボタンを押したところ,1点差で負けてしまった……というようなことがあるとショックなので,私は基本的に采配をとるようにしている。
 時間を節約したい人は,例えば,どうしても負けたくない試合では自分で采配をとるとか,下位球団との試合ではスキップするといった具合に選択すればいいだろう。

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 さて,長いシーズンを通して選手達がコンスタントに力を発揮できるよう,一人一人の体調に気を配る必要がある。疲労が溜まった選手を使い続けていると故障する確率が高くなり,チームにとって大きな痛手になりかねないからだ。
 レギュラーに定着している選手だけですべての試合を乗り切れるほど,野球は甘くない。ときにはレギュラーを休ませ,控え選手を先発させなければならない状況になることもある。そんなときのために,日頃から層の厚いチーム作りにも力を注ごう。

画像集#011のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第49回はプロ野球チーム経営シミュレーション「プロ野球チームをつくろう!」のNDS版を紹介
 本作をより面白いものにしているのが,「スキルシステム」「サブシナリオ」の二つの要素だ。
 スキルは,選手に割り当てられる特殊能力のことで,「デーゲームに強い」「代打の神様」など,さまざまなものが用意されている。また,ゲーム内ショップで入手したコアスキルとスキルパーツを組み合わせることで,オリジナルスキルを作る楽しみもある。スキルの名前だって,自分で決められるのだ。

 このスキルをうまく組み合わせることで,独自のカラーを持つチームに育てられる。例えば,守備力に重点を置いたチーム作りを目指すなら,「抜群の立ち上がり」「レーザービーム」など,ピッチングや守備関連のスキルを揃えるといった具合だ。
 もちろん,打撃関連のスキルをあれこれ割り当て,超攻撃的なチームを目指すのもアリ。ただし,その場合も守備はやっぱり重要で,それをおろそかにした私のチームは,壮絶な打ち合いの末14対15で敗れるといった試合が連続する,強いんだか弱いんだか分からないチームになってしまったのである。

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 もう一方のサブシナリオは,プレイ中に特定の条件を満たすと発生するもので,スター球児がドラフトの目玉選手となる「グラサン王子」や,選手達のモチベーションが高くなる「メークドラマ 開演!」など,ゲームをよりドラマチックなものにするさまざまなイベントが用意されている。中には,発生条件に到達するのは時間がかかるものの,あの野茂英雄投手を確実に獲得できるものもあるのだ。
 すべてのサブシナリオをコンプリートするのは大変だが,ぜひ挑戦してみたい。

 シーズン終了後には,FA宣言を行った選手への入札,ドラフト会議や契約更改,トライアウトといったイベントが用意されている。
 FA選手の獲得は戦力補強のポイントの一つだが,無事獲得できた場合,相手球団に支払う補償金も高くつく(逆に,自分の球団のFA選手が他球団に獲得された場合は,かなりの補償金が入ってくる)。
 また,ドラフトで獲得した選手への契約金の支払いもあるし,契約更改によって多くの場合,選手への毎月の給与も高くなる。オフシーズン中にゲームオーバーにならないよう,シーズン中のお金の使いすぎにはご注意を。といっている私がそうでした。えへ。

 本作がどんなゲームか,イメージしてもらえただろうか。さまざまな要素に目を配り,限られた資金をやりくりしつつ,強いチームに育て上げていくのは並大抵のことではない。それだけに,自分のチームが少しずつ成長していくさまを見るのは,とくにプロ野球ファンにとってたまらなく楽しいはずだ。

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野球つくDSの見どころはココ!


 私は最初のうち,お金のやりくりにかなり苦労したクチだ。球団の人気が高まれば,ホームゲームでの収入が高くなる。しかしチームが弱ければお客は来ない。練習の効果を高める施設を作ったり,人気選手を獲得したりしようにも,お金がかかる。まさに,あっちを立てればこっちが立たず,なのである。あ〜しんどい。球団経営には,やはり湯水のように使える資金が必要なのかしら……。
 いやいやきっと本当は,日の目を見ない選手から,自分のチームにおいて最大限に力を発揮できる選手を見出し,育て上げることこそ,GMの腕の見せ所なのだろう。

 どの球団を選ぶか,どの選手を残すか,どんなタイプの球団を目指すかなどによってプレイフィールが変化するので,いつでも新鮮な気持ちで挑戦できる。きっと遊ぶ数だけ,悲喜こもごものドラマが待っていることだろう。

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プロ野球チームをつくろう!


対応機種:ニンテンドーDS
メーカー:セガ
発売日:2008年5月22日
価格:5040円(税込)
公式サイト:http://www.yakyutsuku.com/

  • 関連タイトル:

    プロ野球チームをつくろう!

  • 関連タイトル:

    プロ野球チームをつくろう!ONLINE 2

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