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「Xonar HDAV1.3 Deluxe」デジタル出力検証レポート。HDMI 1.3a対応サウンドカードでいったい何ができるのか?
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印刷2008/12/06 10:30

テストレポート

「Xonar HDAV1.3 Deluxe」デジタル出力検証レポート。HDMI 1.3a対応サウンドカードでいったい何ができるのか?

Xonar HDAV1.3 Deluxe
メーカー:ASUSTeK Computer
問い合わせ先:ユニティ(販売代理店) [email protected]
予想実売価格:2万3000円前後(2008年12月6日現在)
画像集#002のサムネイル/「Xonar HDAV1.3 Deluxe」デジタル出力検証レポート。HDMI 1.3a対応サウンドカードでいったい何ができるのか?
 ASUSTeK Computer(以下,ASUS)のサウンドデバイス製品「Xonar」(ソナー)。その最新モデルにして,HDMI 1.3aをサポートする,同社初の“HDMI出力対応サウンドカード”となるのが,「Xonar HDAV1.3 Deluxe」だ。ASUSによると,同製品は2万3000円前後の店頭価格で,2008年12月中旬に発売の予定となっている。
 では,本製品はいったい何モノで,PCゲーマーにとってはどういった意味があるのだろうか? 限られた時間だが,いくつかHDMI周りを中心にテストを行うことができたので,得られたデータを速報としてお届けしたいと思う。


(デジタル&アナログ7.1ch出力サウンドカード)

+(HDMI 1.3a&Splendid HD)=Xonar HDAV1.3 Deluxe


 Xonar HDAV1.3 Deluxeを一言で説明するなら,「デジタル&アナログ7.1ch出力対応のPCI Express x1サウンドカードに,HDMI 1.3a準拠のHDMI入出力と,『Splendid HD』ビデオプロセッサを搭載した製品」といったところになるだろうか。サウンドカードとしての根幹部分そのものは“初代Xonar”である「Xonar D2/PM」を踏襲しつつ,PCI Express x1インタフェースを採用し,二つの機能を追加搭載したものであるというイメージが,おそらく正しい。
 HDMIやSplendid HDの実装形態は,12月4日にレビュー記事を掲載した「Splendid MA3850M/HTDI/512M」とほぼ同じだが,HDMIレシーバとトランスミッタは,HDMI 1.3a準拠のものに置き換わっている。

Xonar HDAV1.3 Deluxeを構成するのは,Xonar HDAV1.3カード本体と,フロント2ch以外のアナログ5.1ch出力をRCA×6で提供するドーターカード「Xonar HDAV H6」。2枚は付属のフラットケーブルで接続される仕様になっている。製品ボックスには,RCA−ミニピン変換を行うアダプタも4セット付属していた
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Xonar HDAV1.3カード本体を別の角度から。動作には4ピンの外部給電が必要だ。左の写真で右に見えるピンヘッダは,PCケースの前面サウンド入出力用ピンヘッダとAUX入力である。右の写真に見える外部インタフェースは左からHDMI入出力各1と,同軸RCA/光角形兼用S/PDIF出力,フロント2ch用のアナログ出力RCA×2,マイク/ラインおよびS/PDIF入力(TOSLINK)用のミニピン×1
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EMIシールドとして機能するというカバーを外すと,アナログ段とデジタル段で分かれたデザインになっているのが分かる。HDMI入出力に用いられているのはいずれも,HDMI 1.3aをサポートするCHIP ADVANCED TECHNOLOGY製のレシーバ「CAT6023」と,トランスミッタ「CAT6613」。Splendid HDチップ自体は「Splendid MA3850M/HTDI/512Mが搭載するものと同じ」(ASUS)で,8bitマイクロコントローラを用いて制御するあたりも変わっていない
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カード本体のアナログ段は左に示したようなデザインだ。D/AコンバータにはTexas Instruments製の「PCM1796」を搭載。位置関係からすると,PCM1796から電流出力したアナログ信号をJRC製OPAMP「2114D」で電流−電圧変換し,さらにNational Semiconductor製OPAMP「LM4562」で差動増幅しているものと思われる。ドーターカードもまったく同じレイアウトで,残る6ch分,3系統用意されているのはトピックだろう。出力周りのOPAMPは,すべて差し替えが可能だ。なお,A/DコンバータはCirrus Logic製のCS5381だった
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 カードレベルのアナログ出力S/N比は120dB(全チャネル)。入力は同118dBとなっている。S/PDIF出力時の対応サンプリング周波数とbit数は順に44.1/48/96/192kHz,16/24bitだ。
 従来のXonarがそうであったように,主要なサウンド技術を下記のとおり幅広くサポート。3DサウンドAPIは,基本的にEAX 2.0までの対応となるが,ASUS独自の「DS3D GX 2.0」(DS3D GX:DirectSound3D Game eXtensions)により,EAX ADVANCED HD 5.0でサポートされる128音の同時再生と,一部のエフェクト処理も可能になっている。

●XonarのS/PDIF出力でサポートされる主なサウンド技術
  • Dolby Digital/Dolby Digital EXビットストリーム出力
  • DTS 5.1/DTS-ESビットストリーム出力
  • Dolby Headphone
  • Dolby Virtual Speaker
  • Dolby Pro Logic IIx
  • Dolby Digital Live
  • DTS Connect(DTS Interactive&DTS Neo: PC)

ビットストリーム(Bitstream):一つの出力端子で,マルチチャネルのデジタルオーディオ信号を出力する方式。「パススルー」と呼ばれることもある


HDMI&Splendid HDが動作する仕組み

〜グラフィックスカードからの入力が必須


 上で紹介したとおり,Xonar HDAV1.3 DeluxeのHDMI周りはカード上で独立したような設計になっているが,この“HDMI部”が動作する条件は,

  • HDCP対応の外部デバイスから,ビデオ信号を入力していること
  • HDCP対応のマルチチャネルアンプ(AVアンプ,AVレシーバともいう)と接続していること

製品ボックスに付属のケーブルを接続したところ。DVI-D−HDMI変換ケーブルが同梱されるのはありがたい
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の二つ。イメージは下に示したとおりだが,要するに,グラフィックスカードなどからのデジタル出力がXonar HDAV1.3カード本体に入力されたときだけ,HDMIケーブル1本でのサウンド&ビデオ出力を行えるようになるわけだ。HDMI部には,Splendid HDビデオプロセッサが接続されているため,HDMI出力時は,本チップを利用した高画質化処理も利用可能になる。
 なお,Splendid HDの概要や効果については,先に紹介したSplendid MA3850M/HTDI/512のレビュー記事が詳しい。本稿では解説を行わないので,興味のある人はぜひ併せてチェックしてもらえればと思う。

※2008年12月7日追記:
初出時,動作条件の一つめを「HDCP対応のグラフィックスカードと接続していること」となっていましたが,PC用デバイスであることに固執したことで,誤解を招きかねない表現になっていました。「HDCP対応の外部デバイスから,ビデオ信号を入力していること」に修正させていただきます。


グラフィックスカードとXonar HDAV1.3カードを(HDMIで)接続しなかった場合,Xonar HDAV1.3からのHDMI出力は一切行われない。デジタルサウンド出力を行う場合は,従来どおり,同軸RCA/光角形兼用コネクタからのS/PDIFを利用することになる
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Xonar HDAV1.3 Deluxeに付属のDVI-D−HDMI変換ケーブルを使ってグラフィックスカードとつなぐと,HDMI出力と,HDAV1.3本体上のSplendid HDが利用可能になる。なお,これはあくまでイメージ図。ASUSは「ビデオ信号を入力していること」をHDMI出力条件としているので,外部プレイヤーなども利用できる可能性はある
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 ここで,「あれ,HDMI 1.3a対応は?」と思った人がいるかもしれない。結論からいうと,HDMI 1.3a準拠のビットストリーム出力を利用できるのは,

  • Dolby TrueHDやDTS-HD Master Audioといった可逆圧縮のマルチチャネルサラウンドサウンドフォーマット
  • Dolby Digital PlusやDTS-HD High Resolution Audioといった非可逆圧縮のマルチチャネルサラウンドフォーマット

をサポートするマルチメディアプレイヤーで,対応ソフトを再生したときのみだ。
 対応する規格がないため,当たり前といえば当たり前なのだが,「ゲームのサラウンドサウンドを,DTS-HD High Resolution Audio形式で出力」なんてことはできない。HDMI出力時にゲームのサラウンドサウンドをデジタルビットストリーム出力する場合は,同軸や光出力時と同様,サウンドソースをDolby Digital/DTS形式にリアルタイムエンコードする,Dolby Digital LiveやDTS Interactiveを利用することになる。


■ビデオ周りの設定はコンパネに統合


Xonar HDAV Center。従来製品に付属の専用コントロールパネルとほぼ同じ外観だが,[Audio][Video]ボタンが新設されている
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 Xonarシリーズで共通の専用コントロールパネルは,今回「Xonar HDAV Center」となった。基本的な操作感は従来のXonarシリーズとまったく変わらないが,HDMIやSplendid HDの関連項目が,すべて統合されているのが,大きな特徴ということになる(いつまで経っても統合に向けた気配すらないどこかとはえらい違いだ)。
 [Audio]と[Video]のボタンが,まさに統合の象徴。[Audio]はXonar HDAV1.3 Deluxeの基本かつ主要な設定,[Video]は,Splendid HD関連の設定を,それぞれ設定する項目である。

 まずは,デフォルトとなる[Audio]ボタン以下の設定項目から見ていこう。
 [▲]ボタンを押すと,「Audio Output Mode」と呼ばれる詳細メニューがスライドして出てくるのは従来製品を踏襲しつつ,Xonar HDAV Centerでは,「Sound Card Mode」と「HDMI Mode」を切り替えるタブが新設された。
 下に示したスクリーンショットは,左がSound Card Mode,右はHDMI Modeになる。前者では,従来製品と同様のインタフェースが用意され,後者では(S/PDIF出力が前提となるため)「SPDIF」プルダウンメニューが削られるなど,若干の違いがある。Xonar HDAV1.3カード本体の動作モードは,ここで切り替えるわけだ。

Sound Card Mode(左)とHDMI Mode(右)の両タブ。前者がデフォルトで,こちらではアナログ7.1ch出力や,同軸RCA/光角形端子でのS/PDIFが有効化され,HDMIを介したサウンド出力は無効になる。一方,グラフィックスカードとXonar HDAV1.3カード本体を接続した状態で後者を選択すると,HDMI出力のみが有効になる
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「HDMI出力」の選択肢。HDMI Modeでは,「Dolby Digital Live」や「DTS Interactive」もここに入る
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 HDMI Modeで,主にBlu-ray用となるビットストリーム出力を行いたい場合,「HDMI出力」を,マルチチャネルアンプ側に接続されているスピーカーの数に合わせて設定する必要がある。“BitStream Out”のような選択項目はないので,この点は少々注意が必要かもしれない。
 もっとも,XonarではDolby DigitalやDTSのパススルー出力でも,これといった設定項目は用意されていない。慣れれば,どうということはないはずだ。

 次に[Video]ボタン以下だが,Splendid MA3850M/HTDI/512Mに用意されていた,Splendid HDの設定項目とほぼ同じもの。選択肢の文言は微妙に変わっているが,見たところ,使い方や機能に違いはない。

[Video]ボタンを押すと,Xonar HDAV Centerの詳細設定メニューがSplendid HD関連のものに切り替わる。[Splendid On]ボタンを押してから,「Photo Mode」「Video Mode」「Game Mode」を個別に有効化するという流れは,Splendid MA3850M/HTDI/512Mとまったく同じ
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現時点では若干の制約もあるが

HDMI出力自体は極めて簡単


テスト中の様子。Xonar HDAV1.3から下に向かって伸びるHDMIケーブルが,マルチチャネルアンプとつながる
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 長い前置きになってしまったが,ここからはHDMI出力周りの検証に入っていきたい。テスト環境はのとおりで,ソフトウェアはASUSのダウンロードサイトで公開されている,原稿執筆時点(=12月5日)の最新版を利用。Xonar HDAV1.3 Deluxeの全機能を利用するには,サウンドドライバのほか,Splendid機能を有効にする「ASUS Splendid for Xonar HDAV1.3 series」と「GamerOSD」が必要なため,すべてセットアップしている。
 また,テストスケジュールなどの都合で,PCパーツは筆者の自宅にあった余剰品,オーディオ環境は筆者が自宅でPCゲーム用に使っているものを,それぞれ流用する。そのため,スピーカーシステムが5.1chになってしまっているが,この点はご了承を。

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 テスト環境にOSが2種類入っているが,これは,Xonar HDAV1.3 Deluxeに付属するArcSoft製メディアプレイヤー「TotalMedia Theatre」(以下,TMT),そして,ASUSからダウンロードできるバージョン(2.1.13.123)のTMTでは,Windows Vista環境でBlu-ray用ビットストリーム出力を行えないという制限があるためだ。いったんWindows Vistaでテストを行い,この制限を確認したうえで,あらためてWindows XPで検証をスタートしたこともあり,上のような表記になっている。
 ASUSによると,現在同社は,(Windows Vistaにおける制限事項をクリアにしつつ)Xonar HDAV1.3 Deluxeのフル機能を利用できる“ASUS版TMT”を,ArcSoftと共同で開発中とのこと。これは「今年中にASUSのサポートサイトでXonarユーザー向けに公開する予定」(ASUS)という。すべてが予定どおりなら,カードの発売後,まもなくの登場となるはずだ。

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TMTでDolby TrueHDやDTS-HD Master Audioのビットストリーム出力を有効にするには,「Audio」タブから「HDMI」を選択するだけでいい
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マルチチャネルアンプを介してディスプレイと接続すると,ATI Catalyst 8.11はディスプレイをデジタルTVとして認識した

 というわけで,前述のとおりゲームには使えないのだが,Xonar HDAV1.3 Deluxeのキモといえる,Dolby TrueHDとDTS-HD Master Audioのビットストリーム出力をきちんと行えるのか,Qtecの「Hi-Definition Reference Disc(Blu-ray用)」を利用して検証を試みた。
 ここでは,本ディスクに収められた24bit/96kHz 7.1chのサラウンドサウンドミュージック「THE EARTH」を,Xonar HDAV1.3 Deluxeが出力できるかを確認する。

 ……ドライバのインストール後,いきなりHDMI出力を試みるとうまく出力されず。正直,少々焦ったが,ASUSがダウンロードサイトで公開しているFAQによると,これは半ば仕様のようだ。ドライバのインストール直後には,一度Sound Card Modeから出力(※筆者はS/PDIFで出力した)し,あらためてHDMI Modeに切り替えると,マルチチャネルアンプはXonar HDAV1.3カード本体から出力されたビットストリームを正常に認識。いずれのフォーマットでも,不具合なくサラウンドサウンドを再生できている。

Xonar HDAV1.3カードから,DTS-HD Master Audioで出力している“証拠写真”。可逆圧縮ということもあり,Dolby TrueHDやDTS-HD Master Audioの試聴印象が,リニアPCMと比べて大きく違ったりはしないが,圧縮アルゴリズムが異なる関係で,試聴印象そのものは異なる。Dolby TrueHDのほうが,やや個性の目立つ印象だ。DTS-HD Master Audioは,気持ち厚みを感じつつも,リニアPCMに近く聞こえた
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 せっかくなので,Splendid HDについても簡単に検証してみたい。今回は,Splendid HDの「FPSモード」を有効にして「Tomb Raider: Underworld」を実行したところと,同じく「アクションムービー」を有効にして,2008年8月20日の記事で掲載した「バイオハザード5」のトレイラ−ムービー(1280×720ドット)を再生したところで,Splendid HDの効果を見る。
 比較画像の撮影には,ニコン製のデジタル一眼レフカメラ「D50」を用いることにし,ISO感度200,解像度3008×2000ドットで撮影したものを,「Adobe Photoshop CS」からトリミングのみ行っている。そのため,拡大版の画像はTomb Raider: Underworldが2800×1575ドット,バイオハザード5が1920×1080ドットと,いずれも解像度が高いので注意してほしい。

 さて,Splendid HDの効果に関してはすでに12月4日の記事で細かく見ているため,今回は以下のとおり,ざっと比較するに留めるが,こちらも問題なく機能しているのが分かる。

Tomb Raider: Underworldにおける,Splendid HD無効時(上)と有効時(下)の比較。下では,Demo Modeを利用しているので,緑の線の左側のみSplendid HDが有効になっているが,岩肌のシャープさが増し,ララの輪郭もはっきりしている。一方,波の表現にはやや違和感も
Lara Croft Tomb Raider: Underworld(C)Eidos Interactive Limited 2008. Developed by Crystal Dynamics Inc. Published by Eidos Interactive Limited. Tomb Raider, Tomb Raider: Underworld, Crystal Dynamics, the Crystal Dynamics logo, Eidos, and the Eidos logo are trademarks of Eidos Interactive Limited. Microsoft, Windows, the Windows Vista Start button, Xbox, Xbox 360, Xbox LIVE, and the Xbox logos are trademarks of the Microsoft group of companies, and 'Games for Windows' and the Windows Vista Start button logo are used under license from Microsoft.“PlayStation”,“PLAYSTATION”and Family logo are registered trademarks of Sony Computer Entertainment Inc. Wii and Nintendo DS are trademarks of Nintendo. c 2006 Nintendo.
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こちらはバイオハザード5でテストしたところ。やはり上が無効時,下がDemo Mode併用の有効時である。暗部のコントラスト強調が上手くいっている。ヘタにコントラスト強調を行うと,黒がツブれたり,白飛びが激しくなったりしてしまうが,負の影響は最小限に留まっている(※ゼロではない)印象だ
(C)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
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これぞオールインワン

ピュアデジタルカードでもよかった?


製品ボックス。発売前に無理を言ってASUS本社から取り寄せたものであるため繁体字中国語版だが,中身はもちろん,日本で販売されるものと同じ
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 以上,ハードウェアの概要と,デジタル出力周りの基礎テストを通じてXonar HDAV1.3 Deluxeを見てきたわけだが,一言,「おもしろい」というのが素直な感想だ。ドライバがまだ正式版になっていないとか,Windows Vista環境ではまだ機能を100%使えるわけではないとか,不安な部分がないわけではないものの,Xonarのハイエンドモデルとして必要な機能を一通り押さえたうえで,HDMI 1.3aに対応し,さらにSplendid HDで“遊べる”のは,大いに魅力的である。

 もっともこれには,「PCゲーム環境や,PCベースのビデオ観賞環境を,マルチチャネルアンプと接続している人にとっては」という注釈が必要であり,どう考えても万人向けではない。この点はくれぐれも注意が必要だが,該当する人にとっては,待望のオールインワンソリューションとなるだろう。

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 ここまでデジタル周りが充実しているなら,むしろアナログ周りは完全にカットしてもよかったのではないか――ASUSはドーターカードを省略したXonar HDAV1.3も世界市場向けにラインナップしているが,それにしても2chアナログ出力は残っている――という気はしなくもないが,オールインワンの多機能サウンドカードとして見れば,現状でも悪くない。
 いずれにせよ個人的には,いまゲーム&ビデオ用PCに差しているXonar D2/PMからの買い換えが確定した感じである。
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