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「SideWinder X6 Keyboard」ファーストインプレッション。多機能キーボードとしてのデキは良好
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印刷2008/10/25 12:00

テストレポート

「SideWinder X6 Keyboard」ファーストインプレッション。多機能キーボードとしてのデキは良好

Microsoft SideWinder X6 Keyboardの製品ボックス。実勢価格は8000〜9000円(2008年10月24日現在)だ
画像集#002のサムネイル/「SideWinder X6 Keyboard」ファーストインプレッション。多機能キーボードとしてのデキは良好
 2008年10月24日に発売となった,Microsoftのゲーマー向けワイヤードキーボード「Microsoft SideWinder X6 Keyboard」(以下,X6 Keyboard)。4Gamerでは,北米での製品発表以降,担当者に話を聞いた内容をお届けするなど,繰り返し情報をお届けしてきたので,製品概要は把握済みという読者も多いことだろう。
 4Gamerでは,発売直前のタイミングで,Microsoftの日本法人であるマイクロソフトから製品版サンプルを入手。さすがにゲームでじっくり使い込んでのテストまでは踏み込めなかったので,まずはファーストインプレッションとして,デザインや機能の詳細をお伝えしていきたいと思う。


見た目も機能も華やかなX6 Keyboard

10キーパッド関連の完成度は秀逸


 さて,SideWinderブランド初のフルキーボードとなる本製品は,

  • 「キーパッド」と呼ばれる10キーパッドを,メインのキーボードユニット(以下,メインキーボード)の左右どちらにも接続できる
  • 「マクロキー」を利用したマクロなど,さまざまな独自機能を利用できる
  • LEDバックライトを搭載し,固定キーとマクロ対応キーを色で視認できる
  • キーの応答速度を重視した設計になっている

 のが大きな特徴だ。

キーパッドはこのような形で,メインキーボードの左右どちらにも接続可能。LEDバックライトは,赤が固定機能キー,橙はマクロキーと分かれており,一目見て区別できるようになっている。キーパッドは,左右どちらに接続した場合でも,10キーパッド,もしくはマクロキーパッドとして利用可能で,切り替えるとLEDバックライトの色も変わる
画像集#003のサムネイル/「SideWinder X6 Keyboard」ファーストインプレッション。多機能キーボードとしてのデキは良好
画像集#004のサムネイル/「SideWinder X6 Keyboard」ファーストインプレッション。多機能キーボードとしてのデキは良好

 ボックスには二つのユニットが別々に収められており,開けた直後から2ピース構成であることを強く認識させられる本製品。注目したいのは,その接続周りが,驚くほどよくできている点である。

製品ボックスから取り出した状態。メインキーボードの写真右上に,円柱状のものが二つあって気になるかもしれないが,これは左から順にバックライト調整用,音量調整用のダイヤル。詳細は後述する 
画像集#006のサムネイル/「SideWinder X6 Keyboard」ファーストインプレッション。多機能キーボードとしてのデキは良好

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メインキーボードとキーパッドの接続インタフェース。今回は本体右側を掲載したが,左側も同じ仕様
画像集#008のサムネイル/「SideWinder X6 Keyboard」ファーストインプレッション。多機能キーボードとしてのデキは良好
半分冗談だが,念のため“逆差し”できるか試してみた。磁石は吸い付こうとするが,噛み合わせがズレて電気的には接続されない。“逆差し”すると危険な可能性もあるので,当然といえば当然の配慮だが,こういう部分一つ一つに穴がない
 メインキーボードとキーパッドを電気的に接続するために用意されたインタフェースは,USBの標準タイプAコネクタを幅広にしたようなコネクタだが,実はこれ,両デバイスを固定する役にはほとんど立っていない。物理的(機械的)な接続に用いられるのは,このコネクタを左右から囲む,二つの磁石のみなのである。
 ただ,この磁石の強度が絶妙。取り付けるときは,近づけるだけで「カチッ」と小気味よく“吸い付いて”,メインキーボードにしっかり固定されるほか,取り外すときは片方の手でメインキーボードを押さえながら,力任せに――といっても,たいした力は必要ないが――引き抜くだけで取り外せる。積極的に脱着を繰り返しながら利用することが,とてもよく考えられている印象だ。

 なお,製品ボックス付属のマニュアルではまったく触れられていないものの,挙動を見る限り,キーパッドはホットプラグ/アンプラグに対応している。試しに,ゲーム中にキーパッドの位置を入れ替えてみたのだが,一瞬の間を置いてLEDバックライトは再点灯し,その直後から利用可能になった。


メンブレンスイッチを採用して応答速度重視

唯一の残念なポイントはその質感


メインキーボード,キーパッドともに,同じ仕様のメンブレンスイッチを採用。キートップを外すとよく分かるのだが,すべてのキーにLEDバックライトが用意されているわけではない
画像集#009のサムネイル/「SideWinder X6 Keyboard」ファーストインプレッション。多機能キーボードとしてのデキは良好
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 操作性を左右し,キーボードの使い勝手を語るうえで最も重要な要素といえるキースイッチには,ごくごく一般的な一般的なメンブレンタイプが採用されている。
 Microsoftは北米とドイツ,韓国の一般PCゲーマーがどのようなキーボードを好むか調査し,結果,最大多数のニーズが「キーストロークが浅く,反応の速いキータッチ」にあることを突き止めたという(関連記事)。メンブレンスイッチは,耐久性が相対的に低いため,キーボードマニアからは敬遠される傾向があるが,(少なくともプロ以外の)PCゲーマーは必ずしも,高級キースイッチの高い耐久性ばかりを重視しているわけではなく,もっと直接的な使い勝手により重きを置いている,というのが,Microsoftの主張だ。
 まあもっとも,製造コストを重視したという部分は,間違いなくあるだろう。これでメカニカルキースイッチを採用していたら,店頭価格は1万円を大きく超えたはずで,「最大多数」に向けた価格設定を行うための決断だったことは,想像に難くない。

メインキーボード,キーパッドともにキースイッチの仕様は変わらないため,ここでは後者を利用。これが押し込んだ状態だ
画像集#011のサムネイル/「SideWinder X6 Keyboard」ファーストインプレッション。多機能キーボードとしてのデキは良好
 さてそのキーだが,ストロークは実測で3mm弱となっている。キートップの高さは約3mmで,「目いっぱい押し込むと,キーボードの筐体からキートップがわずかに出っ張る程度のところで止まる」と理解してもらえば分かりやすいだろう。一方,キーの反応する深さは2mm強と浅めで,確かに反応速度重視の設定になっている。少なくとも,使っていてストロークの深さに辟易するようなことはなさそうだ。
 主要なキーのピッチは縦横19mmと標準的。ただし,メインキーボード左端に六つ並んだマクロキーが縦15mmピッチ,[ESC]およびファンクションキーが縦9mmになっている。配列は基本的に「日本語109キー」タイプで,右[Windows]キーのない108キー仕様だが,[ESC]キーが左にズレて置かれている点は,慣れるのに少し時間がかかるかもしれない。

画像集#012のサムネイル/「SideWinder X6 Keyboard」ファーストインプレッション。多機能キーボードとしてのデキは良好
 キー配置は真っ平らに近く,本体の傾斜もわずか。チルトスタンドもないため,全体的なイメージとしては,ノートPC用キーボードに近い感覚だ。傾斜のあるキーボードを使い慣れた筆者としては違和感を覚えたが,このあたりは好みもあるだろう。

PCとの接続インタフェースはUSB 1.1
画像集#013のサムネイル/「SideWinder X6 Keyboard」ファーストインプレッション。多機能キーボードとしてのデキは良好
 本体のサイズはメインキーボードが417(W)×234(D)×32(H)mm,キーパッドが107(W)×202(D)×26(H)mm(※いずれも突起物を実測)。両者を接続したフルキーボード状態の横幅は同513mmで,MicrosoftやLogitechの高機能キーボードを見慣れた人なら,違和感はないサイズだ。もっとも,メインキーボードの417mmという横幅は,最近流行しているコンパクトなフルキーボードと大差ない長さなのも確か。人によってはスペースの確保に苦労するかもしれない。キーパッドは必ずしも使用する必要はないため,ゲーム中はどこかに片付けてマウスパッドのスペースを確保する,という選択も十分に考えられそうだ。
 なお,高さの値がずいぶんと異なるが,これは2個のダイヤルが高さを稼いでしまっているため。これを無視すると,前者の高さは27mm。キートップまでの高さだけを見れば,メインキーボードとキーパッドに大きな違いはない。

本体底面。メインキーボードの四隅にはゴム足が取り付けられているが,キーパッドは似たような形になっているだけで,樹脂のままである
画像集#014のサムネイル/「SideWinder X6 Keyboard」ファーストインプレッション。多機能キーボードとしてのデキは良好
 興味深いのは,メインキーボードとキーパッドで,重量がずいぶんと異なる点だ。「大きさが違うから当たり前」といえばそれまでだが,前者はケーブル込み1.32kg(※参考までに,ケーブルを重量計からどかすと1.24kg),後者は206gで,サイズを考えると,メインキーボードが明らかに重い。
 その理由だが,どうやら先述した,キーパッドの着脱機構と関係があるようだ。先ほど,キーパッドはメインキーボードへ吸い付くように固定されると述べたが,それを実現するため,キーパッドの底面には滑り止めのゴムが用意されていない。つまり,磁石で固定したキーパッドの分まで,メインキーボードで支えるような構造になっているというわけだ。
 実際,四隅に長めのゴム足を装備したメインキーボードは安定感があり,荒っぽく扱ってもズレたりはしなかった。繰り返しになるが,キーパッドの着脱周りは,本当によくできている。

画像集#015のサムネイル/「SideWinder X6 Keyboard」ファーストインプレッション。多機能キーボードとしてのデキは良好
 ただ,その設計のすべてを手放しで褒められるかというと,残念ながらそうではない。気になったのは,その質感である。
 もちろん,LEDバックライトを内蔵し,キートップの周辺はピアノ加工。下品になりかねないデザイン要素を抱えながら,落ち着いたルックスにまとまっていることは,高く評価できる。また,ざらつきのあるパームレストは滑りにくく,汚れも目立ちにくいなどいいことずくめなのだが,このパームレストに用いられている樹脂に,かなり色ムラがあるのだ。
 掲載している写真は,プロでもなんでもない担当編集が撮影したものなので,光の加減によるムラが生じているが,実物もぱっと見て色ムラが分かるほど。お世辞にも,高級感があるとはいえない。


ゲームに使えるかはさておき,

利用できる機能は実に豊富


 以上,X6 Keyboardをフルキーボードとして見てきたが,ここからは同製品独自の機能をチェックしていくことにしよう。冒頭でマクロなどの特殊キーが豊富と述べたが,具体的には,下に示したような機能が用意されている。


画像集#005のサムネイル/「SideWinder X6 Keyboard」ファーストインプレッション。多機能キーボードとしてのデキは良好

(1)マクロキー
(2)マクロキー専用シフトボタン
マクロキーとして利用できるのは計24キー。(1)のマクロキーには,[S1|S7][S2|S8]〜[S6|S12]と二つの刻印があり,2種類のマクロを登録して,(2)のボタンを押すごとに切り替えられる
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 上の写真ではメインキーボード左端の6個だけ囲んだが,後述するように,キーパッドをマクロキーパッドとして利用する場合は,キーパッドの計18キーもマクロキーとして利用できるため,計24キーとなる。さらに,(1)の6キーには,1キー当たり二つのマクロを登録して,(2)のシフトボタンを押すと切り替えて利用できるため,使えるマクロキーは計30ということになる。

(3)クイック起動キー
 アプリケーションを一発で起動するキー。しかし,Windows XPではキーボードのプロパティ(※IntelliType Pro),Windows Vistaではゲームエクスプローラと,起動するものは決まっており,あまり……というかほとんど役に立たない。

(4)クルーズコントロールキー
画像集#017のサムネイル/「SideWinder X6 Keyboard」ファーストインプレッション。多機能キーボードとしてのデキは良好
 特定のキーを押したままにし続けられる独自機能「クルーズコントロール」を設定するためのキーだ。本キーと同時押ししたキー(※最大4)を“押しっぱなし”状態にしておける。例えば,[Shift]キーが「走る」コマンドに割り当てられている場合は,クルーズコントロールキーと[W]+[Shift]を同時押しすれば,次に何か別のキーを押すまで,プレイヤーキャラクターは走り続けてくれる。
 入力のタイミングがややシビアで,押し続けたいキーの組み合わせよりも気持ち早めにクルーズコントロールキーを押さないと,うまく入力できない。慣れるまでは試行錯誤が必要だろう。

(5)インゲームマクロ記録キー
 いわゆるクイックマクロ機能を実現するための登録キーだ。インゲームマクロ登録キー,マクロを登録したいマクロキーの順に押すと,前者の隣に設けられたLEDインジケータが点滅を始めるので,続けて登録したいキー操作を行う。終わったら再度本キーを押せば,それがキーマクロとして登録される。ゲーム中に繰り返したいと思ったキー操作を,その場で登録できるわけである。

(6)ゲーム用[W/A/S/D]キー
画像集#018のサムネイル/「SideWinder X6 Keyboard」ファーストインプレッション。多機能キーボードとしてのデキは良好
 [W/A/S/D]キーだけは,キートップの“手前”側に4連のドットがあって,ここから赤い光が漏れる。「どこが[W/A/S/D]か認識しやすくなる」とMicrosoftは主張するが,相当暗い環境でないとまず視認できないため,あまり意味はない。

(7)バンク切り替えキー
(1)(2)で,マクロキーは最大30あると述べたが,X6 Keyboardでは,それを最大3セット登録できる。このセットをMicrosoftは「バンク」と呼んでおり,ゆえに「バンク切り替えキー」なのである。プッシュするたぶに,3連LEDインジケータの点灯部分が切り替わるので,選択されているバンク番号は視認しやすい。


(8)クイック起動キー
 一般的なマルチメディアキーボードにおけるメディアキーだ。ゲーム中でも利用できるミュートだけは,使いでがありそうである。

(9)バックライトダイヤル
(10)音量コントロールダイヤル

 (9)はバックライトの光量,(10)はライン/ヘッドフォン出力の音量調整を行うためのダイヤルだ

バックライトダイヤルを使えば,基本的に無段階で光量調整が可能。ひとまず最大光量にしてから,鬱陶しくないレベルにまで下げるのがよさそうである
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(11)電卓キー
 キーパッドを10キーパッドとして利用しているときに限り,電卓ショートカットとして機能する。



設定ツールはおなじみのIntelliType Pro

完全日本語版で使いやすい


IntelliType Pro 6.3。ご覧のとおり,キーボードのプロパティに統合されている
画像集#022のサムネイル/「SideWinder X6 Keyboard」ファーストインプレッション。多機能キーボードとしてのデキは良好
 ここまで何度も繰り返し登場してきているマクロ機能などは,Microsoft製キーボードでお馴染みの設定ツール「Microsoft IntellyType Pro」から行える。CD-ROMに付属のバージョンは6.3で,これはMicrosoftの米国本社Webサイトから入手できるものと同じようだ。

 IntelliType Proは,伝統的にキーボードのプロパティへ統合されるが,X6 Keyboardでも,完全日本語版設定パネルとして,右に示したとおり統合される。気をつけるべきは,マクロキーだけでなく,特殊キーの機能も含めたすべてが,バンク単位で管理されること。デフォルトでは,「バンク1」が「標準」,「バンク2」「バンク3」が「ゲーム」用とされている。

 もっとも,「標準」と「ゲーム」の違いは基本的に,

  • キーパッドを10キーパッドとして使うか(前者),マクロキーパッドとして使うか(後者)
  • 左[Windows]キーを有効にするか(前者),無効化するか(後者)

「カスタムキー設定」のプルダウンメニュー直下にある[オプション]をクリックすると,各バンクの名称を変更できる
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程度。IntelliType Proに用意された「マクロパッドを有効にする」チェックボックスに,チェックが入っているかいないかの違いしかない。実際,「オプション」ボタンを押せば,名称は簡単に変更可能だ。

 また,重要なポイントとして指摘しておく必要があるのは,「最大3バンク」というのが,これで全部というわけではなく,アプリケーションごとに3バンクずつ利用できるということ。
 デフォルトで用意されているのはあくまで汎用設定であり,「カスタムキー設定」プルダウンメニューの下に用意された[追加]ボタンから「プログラムまたはゲームの追加」ウインドウを開き,任意のゲームアプリケーション(や,一般アプリケーション)を登録すれば,アプリケーションごとに3バンク利用可能。しかも,登録したアプリケーションの実行時には,バンク全部が自動的に読み出されて汎用設定と入れ替わるようになっており,使い勝手はすこぶるいい。

[追加]ボタンを押すと,「プログラムまたはゲームの追加」ウインドウが開く(左)。リストにないものは「手動でプログラムを追加」から指定可能だ。指定が完了すると,IntelliType Proの「カスタムキー設定」にある「自動プログラム設定」に,アプリケーションと3バンクが追加される。右は「Enemy Territory: Quake Wars」を登録した例
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初期状態だと,当然のことながら[S1]〜[S30]キーに割り当てはない。初回はダブルクリックで[構成]ボタンを押したのと同じことになるので,ここから「マクロの割り当て/管理」を選べばOKだ
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 マクロの登録インタフェースである「マクロエディタ」は,最近のMicrosoft製品で共通のもの。「キーボードのプロパティ」にある「キー設定の一覧」から,SideWinderロゴ入りの[S1]〜[S30]いずれかを選択し,[マクロの割り当て/管理]を押すことで編集できる。
 その使い勝手と用途については,実際のゲームで試した結果を,レビュー記事であらためてお届けしたいと思うが,[Ctrl][Alt][Shift]キーや,キー操作とキー操作の間に“遊び”を設ける,いわゆるディレイも10ms単位で登録可能と,ひととおりのことはできる柔軟さは従来どおり。マクロに名前を付けるとき,左ペインの「使用可能なマクロ」一覧からではなく,右上の「ファイル名」を変更する必要があるというのはやや直感的でないが,不満らしい不満はそれくらいである。

すべて日本語化されているため,ほぼ直感的に操作できるマクロエディタ
画像集#027のサムネイル/「SideWinder X6 Keyboard」ファーストインプレッション。多機能キーボードとしてのデキは良好 画像集#028のサムネイル/「SideWinder X6 Keyboard」ファーストインプレッション。多機能キーボードとしてのデキは良好

「キー設定一覧」から「前のトラック」を選択し,[構成]をクリックしたところ。ここで「一覧からコマンドを選択する」を選べば,キーボードショートカットを含む,さまざまな基本コマンドを登録できる
画像集#029のサムネイル/「SideWinder X6 Keyboard」ファーストインプレッション。多機能キーボードとしてのデキは良好
 なお,マクロ機能を使わなくても,単体のキーボードショートカットや,[Ctrl][Alt][Shift]キーを組み合わせたショートカットは,別途Windowsの基本機能などとセットで用意されており,IntelliType Proで「キー設定一覧」の下にある[構成]ボタンから指定可能。なお,これを利用すれば,クイック起動キーにもWindowsの基本機能を割り当てられる。「とっさのミュート以外は使わない」なら,誤動作を避ける意味でも,ほかは全部無効化してしまうというのはアリだろう。


総じて完成度はさすがの一言

多機能キーボードとしては合格点


 以上,駆け足でハードウェアと機能面を眺めてきたが,全体的な完成度と,ソフトウェアの安定感は,さすがWindowsを知り尽くしたメーカーの製品,といった印象を受ける。多機能を謳うゲーマー向け周辺機器のなかには,発売直後は機能のいくつかがまったく使い物にならないといったものも少なくないだけに,使っていて安心感を覚えるのは,素直にありがたい。多機能キーボードとしては,十二分に合格点を与えられる製品といえるだろう。
  • 関連タイトル:

    SideWinder

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