連載
インディーズゲームの小部屋:Room#747「Cult of the Lamb」
サンソフトの“復活”宣言が気になって,夜しか眠れない筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第747回は,Massive Monsterが開発した「Cult of the Lamb」を紹介する。本作は,教祖となってカルト教団を運営しながら,敵対する教団と戦うという,ローグライク&コロニーシミュレーションだ。子供の頃はよく,かんしゃく玉を投げながら東海道を旅したり,竹やりで悪代官に立ち向かったりしたものだ……。
本作の主人公は,一匹の憐れな子羊。怪しげな4人の司教の前で儀式の生贄に捧げられ,一度は命を落としたところを,司教達が封じ込めようとしていた悪魔「待ち受けし者」に救われ,その代償として悪魔からカルト教団の教祖を命じられるハメに。果たして,子羊はすべての司教を打ち倒し,悪魔を復活させることができるだろうか……。
というわけで,プレイヤーはこの名も無き子羊となってカルト教団を切り盛りしながら,司教達に戦いを挑むことに。挑戦するたびに構造が変化するダンジョンを攻略して新たな信者や資源を獲得し,本拠地に戻って「待ち受けし者」を崇拝するカルト教団を大きくしていくというのが基本的なゲームの流れだ。
教祖として最も大事な仕事は,教会堂で説教したり信者達に祝福を施したりして,彼らの忠誠心と教団への信仰レベルを高めること。本拠地に祭壇を設置すると,信者達の祈りが「祈念」ポイントとして蓄積され,これを使ってさまざまな施設をアンロックできるが,信仰レベルが下がりすぎると信者が離反してしまうので注意しよう。
しかし,教祖のやるべきことはこれだけではない。信仰レベルは信者の満足度によって変動するため,彼らの寝床を用意したり,食事を作ったり,頼みごとを聞いてあげたりと,とにかく大忙し。おまけに,食事をした信者はところ構わずにウンチをするので,その掃除までしなくてはならない。もちろん,ランダム生成されるダンジョンで司教の軍勢と戦うのも教祖の仕事だ。いくらなんでも大変すぎる!
カルト教団というテーマがテーマだけに,生贄の儀式を執り行って信仰レベルを一気に高めたり,離反者を首枷に捕らえて再教育したりとブラックユーモアが満載だが,可愛らしい絵柄と何があっても常にハッピーな信者のおかげで,何だかほんわかとした雰囲気に包まれているのが本作の大きな魅力。キュートな動物達(?)が大喜びで儀式に興じている様は,言わば“闇のどうぶつの森”といった感じだ。
そんな本作のPC版はSteamにて2570円で発売されているほか,PlayStation 4,PlayStation 5,Xbox One, Xbox Series X|S,Nintendo Switch版が各ストアで配信されているので,カルト教団の教祖(兼雑用係)として目が回るような日々を送りたい人は,ぜひ挑戦してみてほしい。オススメです。
■「Cult of the Lamb」公式サイト
https://www.cultofthelamb.com/- 関連タイトル:
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