連載
インディーズゲームの小部屋:Room#667「Shady Part of Me」
最近は有名ラーメン店の厨房でこだわりの一杯を作っている筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第667回は,Douze Dixièmesが開発した「Shady Part of Me」を紹介する。本作は光を恐れる少女となり,自分と影を操作しながらゴールを目指すというパズルアドベンチャーだ。調理も皿洗いも一人でこなさなければならないとは,これが噂のワンオペって奴かな……。
本作のストーリーは,何かに怯え,暗闇に隠れ続けている少女が,唯一,心を許せる“壁に映った自分の影”と共に,暗闇から抜け出すために夢のような世界を冒険するというもの。3D空間のステージを自由に移動できる少女と,2Dの平面である壁の中しか移動できない影を交互に操作しながら,2人(?)をゴールまで導くのがゲームの目的だ。
主人公の少女は明るい場所を極端に恐れており,影になっている部分しか進めないが,箱を動かしたり,レバーを操作したりして,壁に映る影の形を変化させられる。一方,少女の影を操作しているときは横スクロールアクションのように,壁に映った影を足場にして,ジャンプで障害物を飛び越えたり,影のレバーを操作したりしながら先へ進んでいく仕組みだ。
本作は,2人が協力してお互いの道を切り開いていくパズル要素がメインで,レバーの操作などを間違えて,うっかり少女が光の中に取り残されたり,少女の影が暗闇に包まれてしまったりするとミスとなる。しかし,もしミスをしても,いつでも時間を巻き戻してやり直せるのが優しい。一部のパズルを除けば,それほど難しいものもないので,程よい謎解きを楽しみながら進められるだろう。
少女と影のボイスは,「ゲーム・オブ・スローンズ」などで知られる女優のハンナ・マリーさんが担当しており,2人のやり取りからストーリーを読み取れる……かと思いきや,はっきりとした説明がほとんどないため,詳しいことはよく分からない。筆者は少女がイジメを受けて心を閉ざし,それを乗り越えようとしているのではと思ったが,物語の解釈の仕方は人それぞれにありそうだ。
淡い色彩で描かれた水彩画のようなグラフィックスと,静かな音楽のマッチングも美しく,少ししんみりとした気持ちにさせられる本作。パズルに詰まらなければ,3〜4時間でクリアできるボリュームなので,休日にちょっとした頭の体操をしたいという人に,ぜひオススメしたい。そんな本作はSteamにて1780円で発売されているほか,PS4,Xbox One版が各ストアで販売中だ。
■「Shady Part of Me」公式サイト
https://www.focus-home.com/en-us/games/shady-part-of-me- 関連タイトル:
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(C)2020 Shady Part of Me. Developed by Douze-Dixièmes and published by Focus Home Interactive. All rights reserved.
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