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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第757回「作るのは大変だってのは何となく頭では分かっている」
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印刷2023/10/19 11:00

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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第757回「作るのは大変だってのは何となく頭では分かっている」

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 今週は,かなり楽しみにしているタイトルがあるって話です。
 私はシミュレーションゲイムが好きなんだけども,それは光栄(現コーエーテクモゲームス)にそういう身体にさせられたと言っても過言ではありません。1980年代のファミコン時代から,私はシミュレーションゲイムが好きでした。まあ,当時から嫌いなジャンルなんてなかったんだけどね。

 TVゲイムというものが大好きだった。で,その中でもとりわけ好きだったのが,「三國志」をはじめとした光栄のシミュレーションゲイムでした。小説の「三國志(三国志)」というかジャンル自体が好きだったのもあるんだけど,自由に歴史を描けるっていうところがゲイム的で楽しかったのですよ。馬騰で中華統一するのが好きだったなあ。
 もちろん「信長の野望」シリーズも好きなんだけど,いわゆる推し武将的なものがいなかったんですよね。強いて言えば,真田幸村が好きだったんで真田家くらい。でも武田家と上杉家に挟まれてるから,すぐ攻め込まれちゃう。
 私は広島県出身だけど,瀬戸内海の島の生まれなんで,そこまで毛利家には思い入れがない。そんな感じで若干,感情移入しにくかったんですね。なので,どちらかと言えば「三國志」のほうが好きだった。

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 とはいえ,同じようなシミュレーションゲイムの中でも,「水滸伝」の仲間を集める感じが好きだったし,「蒼き狼と白き牝鹿」の世界中で子孫を残す要素が詳しく分からない子供心にもロマンがあった。「太閤立志伝」はこれまた立身出世をテーマとした別の面白さを味わえたし,「維新の嵐」は偉い人を説得し続けるゲイムとして,それはそれでよく分からない面白さがあった。
 あ,「伊忍道」(私が遊んだのはSFC版「スーパー伊忍道 打倒信長」)だけは最終決戦前にセーブデータが消えて泣いた記憶があるので,いい思い出はありません。

 あとは歴史シミュレーションではないけど,「トップマネジメント」や「エアーマネジメント」もよく分からないながらも会社経営がゲイム化されてて面白かったし,いまだに「ウイニングポスト」「大航海時代」シリーズは追いかけてる。ほかにも「アンジェリーク」とかあるけど,話せば長くなるというか行き過ぎた情熱をぶつけることになるので,このあたりにしときましょう。
 とにかく,私はコーエーテクモのシミュレーションゲイムが好きなのですよ。

 ところで最近,本当に「ゲイム作るのって大変なんだろうな」という思いが増してきました。というのもね,昔に比べてできることが増えすぎているんですよ,きっと。昔はどうやってドット絵に感情移入させるか,世界観を投影できるかっていう気の使い方だったと思うんです。
 でも,いつしかリアルに表現できるようになって,また別の気苦労が増えた。これすなわち,どうやって面白く,その世界観を描けるか。
 昔は世界観の再現で良かった。でも今はそこがスタートラインで,そこから「どういう種類の面白さを載せていくか」の作り方になってきたんだと思うんです。「うわー,すごい。リアルだねー」ではもう通用しない次元になってきた。そりゃ,そこから何か足していくのはもう大変ですよ。

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 で,ようやく本題。先月の話になりますが,「三國志8 Remake」PC / PS5 / Nintendo Switch / PS4)が発表されました。あえてリメイクを大きく謳う「三國志」の作品って,初めてじゃないかしら。それだけに期待してるんですよ。
 シリーズ最新作の「三國志14」は,君主になって勢力争いを楽しむ君主プレイ。でも「三國志VIII」は一般武将にもなれて,武将の人生に焦点を当てた武将プレイ。リメイクというのは,ただ当時の作品を今風に作り変えるだけでも成立はするけど,足りないんです。これ,もちろんファン的な視点ね。

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 「今,リメイクするんだったら,どういう遊びに仕上げてくれるの?」という興味が尽きない。ぶっちゃけた話,追加要素を入れて後日販売する「with パワーアップキット」のやり方は好きではないです。光栄時代から。
 ファンでも……いや,ファンだからこそ思うところはある。ただ,今回はリメイクを押し出してきた。だからこそ「何かがある」と私は見ております。まあ,なんだかんだ言って面白ければそれでいいんですけど。

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 というわけで,今週は最近ちょこちょこ出始めてきた「三國志8 Remake」の情報に触れるにつれ,楽しみが増してきたっていうお話でした。ゲイムを作る人って,本当にすごいんですよ。昔も今も。
 ただ,私のようなゲイマーはそんな苦労なんぞ気にせず,好き勝手に期待して,時には失望して,性懲りもなくまた次に期待するんです。身勝手なもんですよ。でも,多くのゲイムクリエイターはその期待に応えてくれるんです。何とかっこいいことか。
 なので今週は,作るのは大変だってのは何となく頭では分かっているけど,無責任に期待はさせていただくっていうファンならではの熱いプレッシャーでした。ええ,面白い作品を期待してます。ではまた来週。

今週のハマりゲイム
PlayStation 5:「eFootball 2024
Nintendo Switch:「Vampire Survivors
Nintendo Switch:「ピクミン4
iOS:「ロードモバイル
iOS:「ウイニングイレブン カードコレクション

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手が所属するDDTプロレスは,10月22日(日)11:30より,東京・後楽園ホール大会「God Bless DDT 2023」を開催します。ディーノ選手は秋山 準選手&岡田佑介選手とのタッグで,樋口和貞選手&大石真翔選手&彰人選手と対戦予定。ディーノ選手によると「準ちゃんと組むのは初めてだと思うんだけど……味方が最大の敵になるかもしれない」そうです。
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