連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第422回「私のテンションが上がっている」
さて,私がこの連載を持たせてもらって,もう10年近く経とうとしているわ。ゲイレスラーがゲイムについて語る。ただの質の悪いダジャレから始まったこんなもんが,10年も続くなんてどうかしてるとしか思えないわね。
ただ,この10年でゲイム業界も,ゲイムの在り方というものも大きく変わってきたわ。携帯電話にゲイムが入り込んだ。据え置き機がただ進化するだけでなく,家電としても機能するようになった。簡単に言うと,より身近になった。
その良し悪しは分からないわ。でも,私は10年前と変わらず,ゲイムを楽しんでいる。それが私にとっての真実。ゲイムは楽しい。そりゃ,不満点を言いだしたらキリはない。でも,なるべく楽しもうと思う。
……と,あらたまった導入で恐縮だけども,いろいろと省略して言ってしまうと,3月20日の春分の日に,さいたまスーパーアリーナでDDTプロレスの20周年記念大会が開かれて,私がそこに出るって話なのです。
普段のスタンスとしては「時間があったら見に来てね」なんだけど,今回ばかりは「無理のない程度に時間をやりくりして見に来てほしい」なの。なぜかというと,私の試合はきっとこの連載と同じように,“どうかしてる”から。
4Gamerは,私が連載させてもらっているこの10年で大きくなったわ。最初はPCゲイムメインの情報サイトだったのに,今や国内最大級の総合ゲイム情報サイト。私は確かにゲイマーだけど,楽しむ専門でゲイムについての専門知識なんて皆無なの。それなのに,エンターテイメント産業従事者っていう無理やりな共通点でゲイムを語らせてもらってる。そう,ゲイもプロレスラーもゲイムには直接関係ないのに,国内最大級の総合ゲイム情報サイトに連載を持ててるのよ。どうかしてるわ。
そして,どうかしてるのはDDTプロレスも同じで。先ほども言ったとおりDDTは今年で20周年。200人を相手に始まったプロレス団体が,20年経ってさいたまスーパーアリーナで大会を開けるまでになった。そこで,ゲイって以外に武器のないおっさんが試合するのよ。規模が大きくなればなるほど性的なモノがご法度になりがちな世の中で,よ。どうかしてる。
でもね,何も特別なモノがないからこそ,私がいる意味はあったりするの。4GamerもDDTプロレスも。普通のおっさんがどう思うのか,体験して何を感じるのか。その普通のゲイが感じたことを見ている人に伝える仕事なのね。
で,ゲイムに関してはこの連載で読んでもらっているからいいとして,今度はプロレスのほうも普通のおっさんが屈強な選手に立ち向かっていく姿を見てもらいたいな,と。まあ,4Gamerは無料でプロレスは有料ではあるんだけど。
なんでDDTプロレスがここまで大きくなれたのか。私がどうやって大きくなる組織にしがみついてここまで来ることができたのか。そういう視点で見てもらえると,私がいつもこの連載で偉そうに語っていることの意味が分かろうというものですよ。
シブサワ・コウ35周年記念として,「信長の野望 〜俺たちの戦国〜」(BROWSER / iOS / Android)とコラボした試合が行われるのです(関連記事)。選手を戦国武将に見立てて試合をするという。これ,普通のおっさんとしてはちょっと感傷的になるわよね。子供の頃から好きだった職業に就いて,子供の頃から好きだったゲイムとコラボして同じ仕事ができるんだから。私,この試合には関係ないけど。
シブサワ・コウが「三國志」を作らなければ,「三国志」が日本の世の中に定着することはなかった。これは断言できるわね。小説では吉川英治,漫画では横山光輝,そしてゲイムではシブサワ・コウ。三国志を日本に向けてエンターテイメント化したのがこの三人。一人でも欠けていたら,きっと今ほど三国志が日本で愛されることはなかった。
そして戦国シミュレーションゲイムという概念を作り出したのもシブサワ・コウよ。つまり今世にあるシミュレーションゲイムの源流は,シブサワ・コウによってもたらされたものだと言っても過言じゃないかもしれない。プロレスにおけるアントニオ猪木,ジャイアント馬場級の功績がある人だと私は思っているの。そんな方と同じ方向を向いた仕事ができる。夢のある話じゃない。私,この試合には関係ないけど。
そんな感じで,ゲイムとプロレスっていうエンターテイメントに携われてテンション上がってますよ,私は! って意味でも見に来てほしいわよね。
あわよくば控室まで唇奪いに行きたいけど,セキュリティは厳しいんだろうなぁ。なんて言えば尊敬しています感を出して唇まで許してくれるのかしら。「ファンです!」って言うのは「どうせみんなに言ってるんでしょ?」って思われるし,かといってスカすのも逆にダサいし……いっそおもむろに近付いて一気に壁ドン? 「兵は神速を貴ぶ」っていうのは三国志から学んだわけだし……。
いや,近付く前に止められるだろうなあ……。「三國志13」(PC / PlayStation 4 / PlayStation 3 / Xbox One)だったら門番を舌戦で破れば城には入れるはずなんだけど……。でもまあ,プレイしてますってことを伝えられればそれでいいか!
……何が気まずいって,私まだ信長の野望 〜俺たちの戦国〜をプレイしてないんだけど! いやいや,コンシューマの「信長の野望」シリーズは全部ヤってるんですよ! だからいいじゃない! ……パワーアップキット系はヤってないこともあるのよねぇ……。まあ,いずれにせよ敵将を討ち取ったら(唇奪ったら)その写真を来週載っけます。お楽しみに! ……と言いつつ,シブサワ・コウが来場しなかったら泣ける。
というわけで,宣言どおり今週は何の情報もなく,私のテンションが上がっているってことだけをお伝えしました。3月20日はさいたまスーパーアリーナです。信長ファンもシブサワ・コウファンも4Gamerファンも私のファンもゲイムヒヒョー ゼロファンも,ぜひ会場まで来てくださいな! 少なくともいいもん見せますので! ではまた来週!
今週のハマりゲイム
PlayStation 4:「三國志13 with パワーアップキット」
PlayStation Vita:「レイジングループ」
Nintendo Switch:「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」
ニンテンドー3DS:「ポケットモンスター サン」
iOS:「実況パワフルサッカー」
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信長の野望 〜俺たちの戦国〜
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