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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第405回「IPの育て方」
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印刷2016/11/10 19:00

連載

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第405回「IPの育て方」

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著者近影
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 どうも。ゲイレスラー男色ディーノです。
 最初から開き直って書いてみるけども,ゲイムとは関係ない話から入るわよ。「いつもそうじゃねえか」という声が聞こえてきそうだけども,いつもはホラ,無理やり紹介したいゲイムの情報につなげるじゃない。今回はそれもナシ。ただの関係ない話。潔い!
 で,潔いついでにもう今回の構成を明らかにしておくと,ゲイムとは関係ない話→それっぽい話→ゲイムの話でイこうと思っております。それではよろしくお願いいたします。

 というわけで,ゲイムとはまったく関係ない話なんですがね,私の所属するプロレス団体DDTプロレスが,この前の日曜日に新木場Studio Coastで「DDTフェス」っていう音楽とプロレスを融合させたイベントを開催したのよ。そこで感じた話をしたいなと思ってね。
 まずDDTフェスの説明をすると,アーティストのライブとプロレスをほぼ交互に行うっていうプログラムで行われたイベントだったの。私は音楽フェスにはあまり行ったことがないから分からないんだけど,フェスとしては異色だったとは思うわね。だって音楽のライブのあとにプロレスの試合が行われるんだから。結果だけ言うとね,内容は凄く面白かったとは思う。でも,私が思うところがあったのは内容の話じゃないのよね。今回のフェスを通して,IPの作り方が見えたって点が衝撃的だったの。
 ……あ,気取って今IPなんてそれっぽい用語を使ったんだけど,簡単に言うとコンテンツのことね。厳密には知的財産って意味らしいけど。要は自分の生み出したコンテンツってこと。ゲイムで言うと,各社が抱えているタイトルがそれに当たるわね。
 例えば「ドラゴンクエスト」(以下,DQ)シリーズというゲイムコンテンツの知的財産権はスクウェア・エニックスが持っているじゃない? ほかのタイトルもそう。何なら,マリオやパックマンなんかのキャラクターもそうよね。まあ,大ざっぱにそういう認識でいいかと。

 でね,そういうコンテンツ作りについて,DDTフェスで考えさせられたのよ。二つの方向から。
 まずはDDTフェスそのものから。DDTフェスってさっきも説明したとおり,音楽とプロレスを融合させたイベントなのね。でも,それって逆に言うとどっちつかずのイメージでもあるのよ。第三者からは,「で,結局フェスなの? プロレスなの?」っていう疑問がついて回る。
 実際,今回はその疑問が払しょくできずに会場まで足を運ばなかった人もいると思うの。音楽ファンも,プロレスファンも。そして,その疑問の答えとしては「プロレスと音楽の融合」としか言えない。実際に行われたあとにもそう思ったわ。
 でね,ここからがこのイベントの面白かった理由になるんだけど,アーティストはプロレスに歩み寄って,プロレスはアーティストに歩み寄った。要は,お互いがお互いのジャンルをリスペクトしていた。だから面白かった。そして,そんなイベントの面白さは,このDDTフェスにしか出せないものだった。なるほど,こうやって新たなIPってものは生まれるんだなと思ったのね。
 ここまであまりにもゲイムの話じゃないからちょっとビビッてゲイムで例えるけども,1作目があまり売れずに,でも内容は面白いから2作目以降が注目されるタイトルってあるじゃない。それこそ,さっき名前を挙げたDQもそうなのよ。オンラインゲイムなので毛色の違う「ドラゴンクエストX」は別として,実はDQシリーズでは第一作の販売本数が一番少ないの。まあ,それでも150万本っていうすごい数字だけど。で,DQIIで社会現象を引き起こして以降は国民的ゲイムとして認知されるようになった。
 「モンスターハンター」シリーズもそうだし,「三國無双」シリーズだってそうだし,ちょっと販売曲線的には違うけれども,シリーズごとに販売本数が増えてるという意味では,「龍が如く」シリーズも近いかもしれない。結局は,認知度なのよ。「このコンテンツはこういうものなんだ!」っていうメッセージは,最初から作り手が発しているの。でも,それが世間に届くまでには時間がかかるのよね。
 なので,DDTフェスも,プロレスとしてどうなのか,音楽フェスとしてどうなのかっていう部分ではない面白さが提示できたわけだから,今後DDTプロレスの重要なIPになる可能性は秘めてると私は思ったわ。プロレス興行にはない,音楽フェスにもない,独自の色があった。あとは,続けられるかどうか。育てられるかどうか。こればっかりは資金面での兼ね合いもあるから何とも言えないけども。私個人としては,いいもんを見たなと思うわね。

 で,もう一つの方面での思うところ。それはソフト面よね。さっきも書いたとおり,DDTフェスでは多くのアーティストがプロレスにリスペクトの念を持って参加してくれたわ。それに加えて,各アーティストは自分達の色を出そうと立ち回ってくれた。
 普段私はアーティストのライブに行かないから分からないんだけど,みんな+αを意識していたのよね。どういうことかというと,持ち時間15分で,ただ自分達の音楽を表現するだけではないってこと。普段ライブに行かない私としては,お客さんは好きなアーティストの曲だけを聞きに行っているんだと思っていたの。生歌こそが売りモノなんだ,と。
 違ったわ。その生歌を含め,歌う人達と共有する時間こそが商品だったのよ。いい音楽を作って,ただそれを披露すればいいんじゃない。思えば,プロレスもそうなのよ。ただいい試合をすればいいんじゃない。その日その場所に集まる意味。それを提示しなければ,興行としての優位性は生まれないわ。
 各アーティストは,ちゃんとそれを理解していた。演奏がうまい,歌がうまい,曲がいい。でも,コンテンツとしての良し悪しはそれだけじゃない。私もそう思って色物レスラーとしてヤってきたつもりだったけど,あらためて教えられた気がするわ。

画像集 No.004のサムネイル画像 / 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第405回「IPの育て方」
 というわけで「Neo ATLAS 1469」クリアしました! ……言ったじゃんつながりは関係ないって。先週からの一週間のゲイムライフで起こったことと言えば,これだけなんだから仕方がない。うん,先週も説明したけど,やっぱり面白いわね。
 ここでのクリアって,世界地図を完成させることなんだけど,世界地図が完成したあとでも世界の謎を解き明かしたり,イブラークの財宝を探したり,加工品を探したり。ヤることはいっぱい
 そういえば,スーパーファミコン版だったかPlayStation版だったかのこのシリーズで,ゲイム中の謎を解き明かしてハガキ送ったら「イブラークの金貨」がプレゼントされるっていう企画があったわね。あれどうなったのかしら。あの企画の是非はさておき,ああいうゲイムを飛び越えた企画,私は嫌いじゃないわよ。
 上記のコンテンツ論でも述べたように,今やゲイムも“面白い”に加えて“+α”が必要な時代だからね。そういうアプローチって,今の時代にこそ悪くない試みだと私は思うわ。
 フリーズ問題はあれど,Neo ALAS 1469を私は最後まで面白くプレイできました! 皆様もぜひ。いやホントに。一度でいいからプレイしておくことをおススメするわ。あの体験はNeo ATLASでしかできない。人生でそういうコンテンツに出会えるとラッキーだからね。

 IPが育つのって,“このコンテンツならでは”のものが周知されて広がっていく。そういうところからなんじゃないかな。歴史の一歩目をぜひ! ……無理やり話つなげたった! そんな感じで,また来週。

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今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 4:「ウイニングイレブン 2017
PlayStation 3:特殊なDVD ※死亡確認→復活予定
PlayStation Vita:「Neo ATLAS 1469
PSP:「サモンナイト5
Wii U:「Splatoon(スプラトゥーン)
Wii:「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン
ニンテンドー3DS:「モンスターハンター ストーリーズ
Xbox 360:「剣の街の異邦人 〜白の王宮〜

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手が所属するDDTプロレスは,今週末の11月13日,岡山・おかやま未来ホール大会「ドラマティック桃太郎伝説」を開催します。ディーノ選手は石井慧介選手とのタッグで,高木三四郎選手&平田一喜選手と対戦予定。しかしディーノ選手は,「試合はともかく,このタイミングで実家に顔を出すかどうかで悩んでるのよね。でも顔を出したら出したで言われることは一つだから……。もういっそ,嫁役の人(できれば外国の方)を探すしかないんじゃないかなって」と,何やら悩んでいる様子でしたとさ。
  • 関連タイトル:

    Neo ATLAS 1469

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