連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第153回「積みゲイ消化週間」
そんなわけで今週は,買ったはいいがプレイしそびれているゲイムを遊んでみることにしたわ。
まずはちまたで噂のゲイムをプレイ……しようと思ったら,いきなり起動しなかったというこの幸先の悪さたるや。ロード画面から真っ暗になってトイレに行って帰ってきてもまだ暗くて,まあいいや気長に行きましょうやと思って風呂に入って戻ってきてもまだ暗い画面しかテレビには映ってない場合,これフリーズ認定していいよね? 超長いロード時間じゃないよね? このゲイムって画面がダークなゲイムじゃないよね?
調べてみると,ちゃんと回避方法はアナウンスされているし,アップデートで解決できるっぽいんだけど,もっとハッキリ言うと,もうこれは気分の問題なんだけど,何だか最初でのつまずきで心が折れ,とりあえず今回は別のゲイムで遊ぶことをケツ断。まさかこれほど早く折れるとは……。
余談だけど,この件で私は凄く考えされられたの。こういうのって,実はエンターテインメントのあり方を考えると,決して他人事ではないのよ。というのも,内容には直接関係のない部分で消費者の心が折れることもある,ということを実感させられたから。
例えばプロレスでいうと,内容はいくら面白くてもトイレが混雑しているとか,チケット代とは別に会場の都合でドリンク代が必要なことを入口で言われてちょっとゲンナリするとか。まあ,こういうのってどっかに原因はあるんだけど,特定の誰かが悪いっていう次元の話ではないじゃない? どのポイントでお客さんの心が折れるかなんて,千差万別なんだし。
だからこういうのって,提供するエンターテインメントの内容とは別の評価をするべきだと理性では思うの。そのことは重々承知してはいるけれども,お客さんからしてみれば,内容と関係ない部分であっても,そこで受けた印象がエンターテインメント自体に及んでしまうことになりえるのよね。極論すると,そのエンターテインメントを提供している人達のすべてが悪くて,その内容もダメって印象を抱いてしまいがち。
そう考えていった結果,エンターテインメントにおいて作り手と売り手は,一つのチームなんだなーと再確認できたわ。作り手は最高のものを作るのが仕事で,売り手は作ったものをより多く売ることが仕事。実際はほかにもいろいろと専門的に分かれてはいるだろうけど,誰がそのプロジェクトの主役であるかとかは関係なく,皆がチームの一員なのね。だからこそ,アクシデントが起こったときは,お互いの成果に影響を与えてしまう,と。
それだけに,自分の持ち場で起こったのではないアクシデントを,チームの一員としてどうカバーするか。専門外だから知らないよっていうんじゃなく,自分に何ができるのかを考える。そうやってなるべくお客さんの心を折らないように,または心が折れたお客さんをケアできるようにしていかなきゃ,と思った次第ですよ。
超きれいごとだってのは,分かってはいるんだけど,それでもね。
きっと私は三半規管が弱いんでしょうね。どうも揺れとか3Dが身体的に苦手なのね。バス酔いがひどくて,こんなに頻繁かつ長時間バスに乗らなきゃいけないのであれば,いっそプロレスを辞めてしまおうかと思ったことすらあるほど。あの頃「自分には向いてない」とどれだけ悩んだことか……。
ただ,人間とは大したもんで,困難があってもそれを克服する力があるのね。最近ではバス酔い,だいぶしなくなってきて……厳密には慣れてきて,近年の最先端の研究の成果として「酔いを感じる前に寝る」ことが可能になったの。この革新的な技術の開発によって,バス移動が以前ほどイヤなものではなくなったわ。
それからというもの,周りから「明るくなったね」って言われるようになったし,お金回りも良くなって今では紙幣で埋まった浴槽の風呂に入るようになったし,道を歩けば話しかけられて「あなたのために祈っていいですか?」って懇願されるし,人生が楽しくて仕方がないわ。それもこれも全て,ブ●ワーカーのおかげ! 私の宝物ですね。
なので,バスを克服した今なら,こんな私でもTPSやFPSがイケるんじゃないか,と。そう思い,まだ繋ぎ直してないけどXbox 360の話題作「Gears of War 3」を買ってみたりしているわけですよ。で,とりあえず勢いを付けるために,東京ゲイムショウで気になった作品の一つ,Rageをプレイしてみたわけ。
ただね,銃器を使って戦うアクションゲイム全般に関する私の中の時計は,ニンテンドウ64の「ゴールデンアイ 007」で止まってるわけですよ。最近「Red Dead Redemption」(PlayStation 3 / Xbox 360)もヤったけども,あれは私の中じゃオープンワールドRPGみたいなものなのね。「コール オブ デューティ ブラックオプス」(PlayStation 3 / Xbox 360 / PC)もヤったけど,一番低い難度を選んでもクリアまでは遊んでないの。
よって,この手のゲイムとしては極めて久しぶりに自発的にプレイしてみたのが,Rageというわけです。逆にいうと,その程度の初心者ですよ。
そんな私がRageをプレイしてまず思ったことは,「最近のFPSって遊びやすいのね」ってことかしら。何となく先入観で,もっと癖のあるイメージを持っていたのよ。でも,のどごし柔らかというか。
たぶん,この手のゲイムを遊び慣れている人からしてみれば「今さら何言ってんの?」ってところなんでしょうけど,普段ヤらない人からしてみればそんなもんなのよ,実際。逆にこれは,普段この手のゲイムをプレイしない層に向けて伝えておきたいんだけれども,思ってる以上にプレイしやすくて面白いわよ。
上級者から見るとどう映るのかは分かんないけど,少なくとも初心者である私にとって,不快な部分は無いわ。自分が何をしているか,どこを目指しているかもなんとなく教えてくれるし,死んでもチェックポイントからやり直せるし,ちょっとずつセーブしながら進めば難しい局面も打開できたりする。バギーを使ってレースっぽいことをするシーンも,合間に挟まれるミニゲームみたいな感じではなく,きっちりしているし。
なので,こういったジャンルに対して私みたいに食わず嫌いしがちな人は,一回ヤってみてもいいかもしれないわ。
これまで繰り返し言ってきているんだけど,私はコーエーテクモゲームスの「三國志」といったら,やっぱり「三國志」のナンバーシリーズが好きなわけ。どれだけ好きかといえば,今年の東京ゲイムショウで「『三國志12』が発表された」ということを聞き,無駄にテンションが上がって,コーエーテクモブースに行ったぐらい。もちろん,そこに何も三國志12情報がないことを知っているにもかかわらず,ね。
で,なんとなく「FabStyle」(ニンテンドー3DS / ニンテンドーDS)を試遊してみて,これは「That'sQT」みたいなもんだろうなーと勝手にイメージしていたら,ちょっと違うファッションゲイムだったことに驚いたくらい。それほどまでに,三國志シリーズが好きなわけ。
でもね,三國無双シリーズはちょっと苦手なのよ。アクションだし。ただね,苦手と言いつつほぼ確定している事実もあって。それは,「なんだかんだ言いつつ,ヤってみりゃ面白い」ってこと。この真・三國無双6 猛将伝もそう。実際面白いのよ。ただ,私が悪いの。私が無双シリーズが苦手なのは,何もかも自分が悪いからにほかならないわ。今回それがハッキリしたの。
なんせ,難度ノーマルの劉備ステージ1で2回も死んでしまうという……。単純に,本当の意味でアクションゲイムが苦手だったって話。自分ではもうちょっと上手いと思ってたんだけどなぁ……。でも,下手は下手なりに楽しめちゃうのがいいところよね。
ただまあ,金輪際,三國志シリーズと比べて無双シリーズはちょっと……だとか,シミュレーションがどうだからアクションはどうだとかの御託を並べて苦手な理由を取りつくろったりしません。すべて私の下手っぷりが招いた事態なのです。理由なんて全部後付けで,下手だから苦手だったのです。ゲイマーとして苦手な理由を理論で固めてしまって恥ずかしいです。
下手な恥ずかしい私を罵ってください! 私は豚です! ゲイムが下手な豚です! そして資本主義,金権主義,権威主義の豚です! そして三國志12を一日も早くプレイさせてください!
そんな感じで今週は割とベーシックにヒヒョーしてみました。本来,雑食ゲイマーならこれくらい数多くプレイしてみろって話なんだけどね。とはいえ,PlayStation Vitaの発売も控えて,ボチボチいろいろ楽しみなゲイムの情報も出て……はうあ!!!! 忘れてる!!!! 忘れてるぞぉーーーー!!!! 私忘れてる!!!! これを書いている今の今まで忘れてた!!!! PlayStation Vitaの予約,忘れてた!!!! どうする? っていうかどうなる? うがああああああああああ!!!! Vitaaaaaaaaaaaaaaaaaああああああ うまか た かゆい うま また来週ぅぅぅぅぅ!!!
今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 3:「真・三國無双6 猛将伝」
PSP:「J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう!7 EURO PLUS」
ニンテンドー3DS:「謎惑館 〜音の間に間に〜」
Wii:「みんなのリズム天国」
Xbox 360:もう少しで「Gears of War 3」
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