連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第134回「男ボール戦機」
……だけど最近は,ネット通販なんてものが普及しているからその限りではないわね。それに,牛乳屋さんが作ったコーヒーとか,精肉店で作ったコロッケとか,直接関係ないのに美味しいものが作られている場合もあるから,ややこしい世の中だわ。
……えー,本格的にゲイムに関係のない話で恐縮だけど,先日,福岡にプロレスの試合で行ったのよ。で。どうせ福岡まで来たんだったらレベルファイブがどんなところか,行ってみよう! という気持ちになって,試合の格好そのままで会社訪問をしてみたの。そしてなぜか,一発ギャグを強要されてつらい気持ちになったりもしたわ。
私,自慢じゃないけども一発ギャグなんてヤったことがないばかりか,ヤろうとしたこともない,もっと言えば,このまま一生ヤらずにいたかった。なんだか,私の大事なものが奪われていってしまったような気分ね。なぜそんなことになってしまったか,詳しくは後日別の記事で……。
でまあ,最近ボチボチ勘違いされがちなんで,これを機に説明しておくけど,私,「面白い」って思われたくてゲイレスラーをヤってるんじゃないのよ? イヤマジで。そら一応,人前に出る職業だからね,楽しんでもらうために身を粉にするわけだけども。それはあくまで楽しんでもらうためにヤっていることであって,「ワイが笑いの天下を取ったるでぇ〜。オウ,ワイや。番長や。」的な野心はまるでないし,「こんなネタ人生もうイヤだ!」などと自虐的に言うつもりもないの。
だいたい,自分で「ネタ人生」なんて言う人の人生は,全員がそうではないんでしょうけど,かなりの確率でそこまで特別なものではないと思うのよね。逆に,ネタ人生じゃない人生なんてないとすら思うのよ。私に言わせれば,人間生きているだけでギャグみたいなもん。それをわざわざ自分から言わんでも。
イヤ,自分が面白く感じているならそれはそれで素晴らしいし,人生なんて最終的には自分が面白かったかどうかを判定するものなんだろうから,それをとやかく言うつもりはないけども。自分から「ネタ人生だ」と言って回る行為は「今から私,面白いこと言いますよー!」って言ってるようなもんなのよ。ま,自分で上げたハードルを越えていくならば,それはまたカッコいいことではあるけどね。
なので! 私は一発ギャグとかやりません! なんだったら「面白い」よりも「可愛い」と思われたい気持ちが私を突き動かしているの。
昨年の東京ゲイムショウ 2010で試遊した時にも思ったことなんだけど,あらためてレベルファイブは男の子心をくすぐるのがうまいと思ったわ。
もういい歳した大人からすれば,レベルファイブ作品の多くは若干幼稚な世界観やストーリー設定なんだけど,実際にプレイしたらその幼稚さにこそ引きこまれてしまうのね。ダンボール戦機もそう。「幼稚」という言葉を使うとネガティブに聞こえるかもしれないけど,この“大人から見たら幼稚に感じてしまうベタさ”こそが男の子の心をくすぐっているんでしょうね。
そしてそれは,プレイする主な層の子供達の顔を,作り手が見ていることの証明でもあると思うの。例えば,ゲイムを作品としてとらえた場合,クリエーターは当然大人だから,作り手である自分の尖った部分を入れたくなると思うわけ。「誰も作ったことのない,自分にしか作れないゲイムを作ろう」っていうメンタリティね。
それはそれで間違っていないわ。「誰もヤったことのない」「自分にしかできない」部分こそが,商品の特徴となる場合もあるわけだから。でも,裏を返せばそれは作り手のエゴを売っているわけであって,売るエゴが受け入れらないと,その作品の評価は低いものとなる。これは当然ね。
でも,このダンボール戦機からは,そういったエゴがいっさい感じられないの。これは,決して特徴がないという意味ではなくて,あくまで「プレイした子供達がどう思うか」に焦点を当てて作られている,という意味。そこに作っている大人のエゴはない。結果,ベタを突き詰める形になっているわけ。
ということは,大人にしてみれば,幼稚に感じてしまう。でも,突き詰められたベタだから,大人がプレイしてもやっぱり面白い。そして意外と,ベタを高いレベルで突き詰めているゲイムメーカーって,あんまりないの。「サザエさん」が常に高い視聴率を維持しているのは,ベタだから。ベタは市場において最強なのよ。
そして,レベルファイブ作品は,ゲイム業界で最強のベタさで勝負しているわ。餅は餅屋の話に無理やり繋げると,このダンボール戦機も,餅屋が生み出したとてもおいしい餅。しっかりベタで,面白いわよ。
どれくらい面白いかといえば,あまりに楽しくて,せっかくレベルファイブ社内で遊ばせてもらっていたのに,それを途中でやめちゃったぐらい。だって,先に進め過ぎたら家でもう一回同じストーリーをプレイしなきゃいけないじゃない。それがイヤで。
あ,あとは通信対戦。これもベタっちゃあベタで,ぶっちゃけ凄く珍しいシステムが採用されているわけではないけど,これがまたとにかく遊びやすいし,盛り上がるのよ。ストレスが無いっていうかなんというか。なんだかやたら面白いので,これはまたまたしても他人にオススメしようと思ってるわ。無くしてしまった「パタポン 3」にかわって。
でまあ,ゲイムの中身をもっと詳しく! っていう人は,4Gamerに載ってるプレイムービーでも見るといいと思うわ。これを見て,少しでも子供の頃の気持ちを思い出したなら,餅屋じゃなくてゲイムショップに走ればいいと思う。
そんなこんなで,今週はレベルファイブに行ってきたわけだけれども,そもそもこれは博多にプロレスをヤりに行ったから実現した話なのよ。最近,地方巡業が多くて忙しいのよねぇ……。だから,積みゲイが増えちゃっているのが,今の私の悩み。
「龍が如く OF THE END」もイベントがあるからプレイしなきゃいけないし。ま,これが掲載される頃にはイベントは終わってるんだけどな。そして,まさに今これを書いている時点ではイベント開始の14時間前なんだけどな。
……どうなる私? どうなる龍が如くイベント? 詳細はまた来週にでも! 今からイベントに向け,ゾンビを私のはしたない銃でブチまけるとするわ! アデュー!
今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 3:「龍が如く OF THE END」
ニンテンドー3DS:「バイオハザード ザ・マーセナリーズ 3D」
PSP:「三國志IX with パワーアップキット」
Wii:「Wii Fit」
Xbox 360:ハハハハハ
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