男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ / 第97回：「『アイルー村』に超土下座」

著者近影

　まずは謝ろう。
　お詫びと言っちゃあなんだが，土下座しながらこの原稿を書こう。いや，土下座なんてぬるい。土下座でも頭が高いわ。だから，私の体の前面がすべて地面に張り付いた状態で書こうじゃないの。土下座の時代は去った。これからの謝罪は，名付けて超土下座の時代よ。

　……寝たまま原稿書いてるだけじゃないかって？　ば，バカ者！　これは謝罪の気持ちが高じ過ぎてだね……まあいいわ。ともかく，まずは謝らなきゃいけないって話。何をって，「モンハン日記 ぽかぽかアイルー村」の話よ。
　実は私，アイルー村は一人プレイ用がメインのゲイムだと思っていたのね。だから，従来の「モンスターハンター」シリーズとは，だいぶ毛色の違ったゲイムとして紹介したわけなんだけれども。ちょっと違ったなこりゃ。
　仲間と狩ることを前提とした遊び（もちろん一人でも狩れるけども）で作られたモンハン。一方で一人で村を育てるアイルー村…って，勝手に私の中でカテゴライズしてしまっていたんだけども，なかなかどうして通信も面白いじゃないの。
　ええ，要するに通信プレイしてみたら，意外とこれはこれで面白かったから，勝手に決め付けてすみませんでしたっていう謝罪なわけね。超土下座。通信もしっかり面白いわよ。いや，面白くないなんて書いた覚えはないけど，面白要素の追加っていう意味で。しつこいようだけど，寝ながら書いてるわけじゃないから。

　さて，もう一つ忘れていたことがあったんで，超土下座をもう一回。「ワールドサッカーウイニングイレブン 2010」と「ワールドサッカーウイニングイレブン 2010 蒼き侍の挑戦」の世界大会，「PES/WE 2010 World Finals」の日本代表決定大会に参加してみたので，それについて書こうかと思っていたら！　入院とかアイルーとかで忘れてた！
　いや，まあ端的にいうと惜しいところまでは行ったけど，予選落ちでしたって話で終わっちゃうんだけどね。っていうか，日本代表決定大会っていうから，私は日本を選んでプレイしたら！　みんなこぞってスペイン，アルゼンチン，イングランド使ってんじゃないの！　どういう了見？
　ルールをおおざっぱに説明すると，大会の開催期間にオンラインで参加して，1時間の間に何回か試合をヤって，最後3試合の成績で上位16名が決勝トーナメントに上がれる，とそういう感じだったと思うわ。確か。
　となると3連勝は当たり前。勝負の分かれ目は，この3試合の得失点差になるわけ。で，日本代表で頑張ったわよ私。最初は勝ったり負けたりしていたんだけど，その時はついに来た。
　イングランド相手に3-0勝利，アルゼンチン相手に4-1勝利。これはいける！　と思って臨んだ3試合め！　スペイン相手に2-2引き分け！　しかもロスタイムにコーナーキックからの失点！　なんてこった！　世田谷の悲劇！　もういやだ！
　……っていうか，みんなドリブルしかやってこないの。普通の対戦でもまあそうなんだけど，速い選手でゴールまでドリブルして最後横パスしてシュート。これが一番効率の良い点の取り方なのね。だから，その応酬。
　私，初めて大会にチャレンジしたんだけど，結局その効率的な点の取り方ができる人が強いということが良く分かったわ。そういう意味じゃ，私はまだまだ弱いのね。大会に出てくる人はとくに，一切の遊びなし。そもそも遊び感覚で大会に参加した私を殴りたい。
　日本代表でアルゼンチン使ってる誰かに勝ってしまったとき，「しね」ってチャットされたよ。ひぃぃぃぃぃぃ！　ホントすまなんだ。遊びで参加してすまなんだ。だから落ち着いて！　ケンカをやめて！　私のために争わないで！　もうこれ以上！

　ということで，今週の面白ゲイムなんだけども，PSPの「シークレットゲーム PORTABLE」を紹介しようかと。
　このゲイムの凄いところは，プレイヤーは読むだけってとこ。ホント読むだけ。選択肢も何もない。要するに，ゲイムからの発信を受け入れるしかないってわけ。
　じゃあ，ゲイムとして成立してないんじゃないか？　と疑問に思う人もいるかもしれないけど，ところがどっこい，そんなことはないのよ。
　もちろん，読むだけってことで人によってはイマイチ面白く感じられないかもしれない。すべての人が面白く感じるかっていったらそれは正直，無いと思うわ。
　でも，世界観がちゃんとしていてゲイムっぽいし，出てくるキャラクターもゲイムっぽい。もっというと，話の内容もゲイムっぽい。
　その内容って，早い話が「バトルロワイヤル」みたいなもんなんだけど，ちゃんと読めちゃうのよね。で，読むほどに先が気になる。個人的にはキャラクターのセリフのやりとりは好きではないんだけど，それでも大きな話としてはとても良くできてると思う。
　読むだけだったら小説でもいいんじゃないか？　と思う人もいるだろうけど，小説ではこの雰囲気って出にくいと思うのよ。まさにゲイム機向き。私は面白くプレイ（？）できたわ。
　元は同人PCゲイムだったらしいけど，これをゲイムとして表現しようとした発想と勇気は，私もちょいとインスパイアされたわね。何に生かせるのかはまったく不明だけど。
　殺伐としたお話に興味があれば，是非プレイしてもらいたいわ。

　そんなこんなで，先週衝撃のカミングアウト（編注：一部隠してました。ゴメンナサイ）をしたとおり，いよいよ今週，ケツに手術をぶちかましてくるわ。
　なので，来週はこの連載もお休み……としゃれ込みたいところだったんだけど，実は4日間の入院で済んでしまうので，原稿執筆には何ら影響がない事が発覚。だからバッチリ来週もお届けいたします。……って思ったら，来週の木曜日って東京ゲームショウ2010の初日なのね。なので，やっぱりお休み！　このあたりのお話は，再来週にお届けするわ。

　ちなみに，私が入院するのって，この連載で書いただけ。プロレスのメディアには何一つこの事実を公表してないのに，おかげさまで多方面から心配されたわ。プロレスファンもけっこう見てるのねここ。余計なことを書くもんじゃないわね。書くけど。
　というわけで，ゲイレスラーの痔ろうの入院体験記が読めるのは4Gamerだけ！　誰が得するのかまったく分からないうえに，読みたい人がいるのかどうかすら怪しいけれども！　そしてゲイムには何も関係ないけれども！　また次回！