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AMD,次世代CPU「Phenom」にトリプルコアのラインナップを追加
登場時期は2008年第1四半期の予定とされ,2007年中の出荷が予定されているクアッドコア版Phenomよりは遅れる見込み。なお,正式名称は「AMD Phenom triple-core processor」とされ,“Phenom X3”になるかどうかまでは言及されていない。
Mercury Researchによる「2007年第2四半期におけるデスクトップPCの出荷量に占めるクアッドコアプロセッサの割合は2%未満」というデータを示したAMDは,これを「より豊富な種類のマルチコア・ソリューションに対するニーズの表れ」(※リリースより原文ママ)とする。より身近なマルチコアCPUの選択肢として,トリプルコアCPUの採用に踏み切ったとのことだ。
Phenom世代では,最大4個のCPUコアを一つのシリコンダイに集積するネイティブなクアッドコアアーキテクチャとなるのが最大の特徴。それを考えるに,クアッドコアCPUとしては使えないが,トリプルコアCPUとしては使えるというダイが,AMDの予想より多かったのかもしれない。
純粋に選択肢が増える意味でユーザーに多大なメリットをもたらすのか,はたまたラインナップ複雑化がデメリットとなるのか。現時点で判断はつきかねるが,実際にデュアル/トリプル/クアッドコアCPUが出揃えば,そのあたりも見えてくるだろう。AMDには引き続き,一刻も早いPhenomの市場投入を期待したい。
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