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ATI Radeon HD 2600
  • AMD
  • 発表日:2007/05/14
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「Radeon HD 2600/2400」の秘密と次期エントリーハイエンドGPU,そして「RV670」新情報
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印刷2007/07/02 12:52

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「Radeon HD 2600/2400」の秘密と次期エントリーハイエンドGPU,そして「RV670」新情報

 AMDの日本法人である日本AMDは2007年6月30日,東京の秋葉原でエンドユーザー向けイベント「エクスペリエンス・ザ・2K」を開催。“2K”から想像がつくように,イベントの主役はATI Radeon HD 2000シリーズや「Athlon X2」(BE-2350やBE-2300)で,会場となったCAFFE SOLARE リナックスカフェ秋葉原店は,日本AMDによる技術解説セッションなどを中心に,終始来場者でごった返す盛況を見せていた。

蒸し暑いなか,会場に集まった人々(左)。右は会場に用意されていた「Microsoft Shadowrun」の試遊台


■「DirectX 9ならHD 2600よりX1950 Proのほうが速い」
■R600のシュリンク版「RV670」は,55nmプロセスで登場へ


会場に展示されていたTul製グラフィックスカード
 さて,4Gamerでは会場で,日本AMDのATI部門関係者に話を聞くことができた。主に,「ATI Radeon HD 2600」のプレビュー時に残った疑問をレビュー前のこのタイミングで確認させてもらったのだが,関係者の口からはそれ以外にもいくつか興味深い話を聞けたので,お知らせしたいと思う。
  • ATI Radeon HD 2600(開発コードネーム「RV630」)とATI Radeon HD 2400(開発コードネーム「RV610」)は,順にA12,A13シリコンで,ドライバレベルでは対応できない問題が見つかった。これによりASIC(Application Specific Integrated Circuit)の再設計が必要となったが,これは2007年5月の話。COMPUTEX TAIPEI 2007の翌週に,最終となるA14,A15シリコンが上がってきた
  • 以上のようなスケジュールだったので,一部で販売の始まったATI Radeon HD 2600/2400カードに付属するグラフィックスドライバ「ATI Catalyst」は,A14およびA15シリコンでのテストが行えていない
  • 最適化できていない以上,当然のことながらパフォーマンスは高くない。とくに,統合型シェーダを振り分ける部分(※筆者注:Setup Engine周りと思われる)の精度に問題があり,大きなボトルネックとなっている
  • この問題を解決したドライバはすでに存在する。現在「ATI Catalyst 7.7」スイートに入れるべくテスト中の,バージョン8.38.9がそれ(※筆者注:プレビュー時に用いたバージョンは8.38,「ATI Catalyst 7.6」は8.38.3)
  • ATI Radeon HD 2600は,あくまで「UVDを利用できるDirectX 10世代のミドルレンジ」であることがウリのGPU。UVDもDirectX 10も不要で,DirectX 9世代のパフォーマンスのみにフォーカスするのであれば,「ATI Radeon X1950 Pro」のほうがいい。同GPUは,ATI Radeon HD 2600の登場後も併売される
  • AGPスロットでの利用を可能にするPCI Express−AGP変換ブリッジ「Rialto」は,ATI Radeon HD 2600/2400に合わせてアップデートされ,消費電力&発熱が下がっている。搭載グラフィックスカードは2007年7月中〜下旬に発売
  • “GeForce 8800 GTS対抗”のエントリーハイエンドGPUを,2007年7月に投入する。製品名は「ATI Radeon HD 2900 XL」もしくは「ATI Radeon HD 2900 Pro」で,「ATI Radeon HD 2900 XT」からコア&メモリクロックが下がったモデルになる
  • 開発コードネーム「R600」(=ATI Radeon HD 2900)のシュリンク版は,開発コードネーム「RV670」(※2007年7月3日追記:別のAMD関係者から「R670ではなくRV670である」と発言内容訂正の連絡があったため,タイトルおよび本文の表記を変更しました)。(一部では65nmと報道されていたが)製造プロセスルールは55nmで,PCI Express Gen2対応となり,UVDを内蔵する。統合型シェーダユニットはR600と同じ320基。登場は2007年第4四半期〜2008年第1四半期中
こちらはSapphire Technology製のATI Radeon HD 2600 XT搭載製品
 以上の見解は,あくまで日本AMD関係者のものと理解してほしいが,ポイントは「ATI Radeon HD 2600」のパフォーマンスを改善するドライバが,ATI Catalyst 7.7世代で導入されることと,それでもDirectX 9世代の性能ではATI Radeon X1950 Proのほうが上とはっきり述べられたこと。そしてATI Radeon HD 2900 XTの下位モデル&RV670の概要が見えてきたことだろうか。

CFD販売は玄人志向ブランドでの製品投入を予告していた
 取材に前後して,4Gamerではバージョン8.38.9のRC2版ドライバを入手したので,近々掲載できると思われるATI Radeon HD 2600のレビュー記事では,AMDが本来想定するパフォーマンスを計測できるだろう。「パフォーマンスはATI Radeon X1950 Proのほうが上」とされた点は少々気になるが,“Radeon派”の人達は楽しみに待っていてほしい。(佐々山薫郁)

  • 関連タイトル:

    ATI Radeon HD 2600

  • 関連タイトル:

    ATI Radeon HD 2900

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