プレイムービーで紹介，「Florensia」クローズドβテスト速報＆メールインタビュー

人が多すぎて動けず

　昨日（4月30日）からクローズドβテストが開始された「Florensia」。休日ということもあり，テストにはかなりの人数が集まったようだが，初日から波乱含みだった。まず，開始直後のログイン障害があり，それが解決されてログインしたものの，今度は人が多すぎて全然動けないという状態。一歩も動けないまま，緊急メンテが開始された。ログイン障害では，接続時にクライアントが落ちるというものもあり，結局，最後までログインできなかったという人もかなりいたようだ。
　さて，テスト開始後1時間ほどで1台だったサーバーに2台めのサーバーが追加され，ふと気がつくとサーバーは3台になっていた。事前にある程度用意していたものと思われるが，対応はかなり早い。細かい告知があるともっとよいのだが。



　ゲームはできるようになったものの，しばらくすると密集時にスキルを使用するとクライアントが落ちることがあるという障害がプレイヤーを悩ませた。最初のうちは誰もスキルを使っていなかったので安定していたのだが，スキルを覚え始めると途端に不安定になってきた。とくに貴族が魔法を使い始めるとクライアント落ちが多発する。ログイン後，1分で落ちて数分かけて復帰するような状態で，高負荷状態での安定性に問題があるようだ。まあ，こういった問題は開発中のテストプレイでは検出しにくい問題なので，βテストをした甲斐があったというべきか。
　私は貴族でプレイしていたのだが，どうも火炎系の魔法を使うとクライアント落ちが多発するようだ。スキルを使わなくても落ちるときは落ちるものの（たいてい周りでボウボウと音が聞こえている），違う系統のスキルを使うようにしてからはかなり安定していた。まあ，深夜近くでテスターが減ったというのもあるのだろうが。
　魔法中心でスキルを控えている状態では，ある程度先に進むとソロは厳しくなる。とはいえ，クライアント落ちの問題があるのでパーティが組みにくい（できれば誰もそばにこないでほしい）状態。安定度は早めに上げてほしいところだ。
　戦闘の様子や街の中の模様をムービーで紹介しておこう。テスターに外れてしまった人や，ログインできなかった人は参考に。

　→地上戦闘 （36秒：MPEG-1，16.9MB：17813312バイト）
　→町中 （1分59秒：MPEG-1，56MB：58734954バイト）
　→フィールドの様子 （2分39秒：MPEG-1，75.3MB：79044963バイト）



　Florensiaでは，陸上戦闘のスキルと海上戦闘のスキルは完全に分離されており，それぞれのレベルで成長する。せっかくなので海に出なければと，お金を貯めて船を買ったのだが，簡単なクエストで船を1台もらってしまってちょっとがっくり。海上戦はスピーディで，慣れないと難しそうだ。
　ムービーで海戦の様子を紹介しておこう。

　→帆走 （1分2秒：MPEG-1，29MB：30455038バイト）
　→海上戦闘 （55秒：MPEG-1，18.1MB：19083435バイト）



　ムービーでは，海賊に大破されている場面しか映っていないのだが（下手で申し訳ない），あれは最初のクエスト後に修理をしないまま出かけていたため。普通ならあの程度では沈まないのでご安心を。
　しかし，復帰すると回復した船が復活していたので，修理ってする意味があるのかどうかいま一つ疑問だ。

　時間限定のテストながら途中で3回のパッチが当たり，運営側もフル回転で対応している様子は窺えた。クライアント落ち多発にもめげずテストプレイを行っていたテスターの人々を含め，心からお疲れさまと言いたい。

　さて，テストは開始され，プレイできる状態になったものの，まだまだ不明点が多いFlorensia。4Gamerでは，ゲームの内容についてプロデューサーにメールインタビューを行ってみた。以下に全文を紹介するので，テスターの人は参考にしてほしい。（aueki）



Ｑ１
　クローズドβ発表前後でゲームの内容がかなり違っているようですが，事前に発表されていたゲームの仕様（特徴）と現状の仕様ではどれくらい差がありますか？　基本スキル（陸上戦闘，海上戦闘，貿易，探険？），副官などについて教えてください。

Ａ　クラスは，最初に発表していた冒険家，傭兵，商人，航海士を探検家，傭兵，貴族，精霊使いそれぞれに変更し，オープンβサービス時は新規クラスである海賊を追加する予定です。
　以前のクラスは戦闘以外の能力値に差をつけていましたが，現在のクラスの構造は，戦闘方式に焦点を置いて設計しました。また全クラスとも，自分のクラスとは関係なく5種類の艦船（装甲艦，突撃艦，巨砲艦，魔法艦，整備艦）を選択して海上戦を楽しめるようにする予定です。これは2次クローズドβサービスで公開する予定です。
　一つのキャラクターは，最大10台まで艦船の所有が可能です。出航するときには，その中の1台を選択して，直接操縦しながら航海します。しかし副官を雇用した場合は，保有艦船の1台を副官に任せて航海および艦砲戦ができます。副官は最大4人まで雇用できるようにする予定です。

Ｑ２
　ペットはクラスによらず使用できますか？　種類に制限などはありますか？　愛玩用と戦闘用の2種類のペットを飼えるのですか？

Ａ　ペットは愛玩用と戦闘用の2種類に分けており，愛玩用ペットは可愛い動物系，戦闘用は猛々しい動物系として登場する予定です。2種類とも戦闘時は，プレイヤーをサポートできるように制作しております。愛玩用ペットの場合は補助魔法を，戦闘用は，物理攻撃とスキルを使用できるようにする予定です。また，ペットはキャラクタークラスとは関係なく育成することができます。

Ｑ３　
　現在公表されているエリアは，

　都市　3
　フィールド　4
　ダンジョン　2

ですが，ちょっと狭くないですか？　

Ａ　陸上だけ見ると狭いように思われますが，Florensiaは海洋がありますので，地域およびユーザープレイには全然問題にはならないと思います。すでに海上に関するさまざまなコンテンツを準備しております。
　海上に関するコンテンツは，今後公開する予定です。期待してください。

Ｑ４
　PK，海賊行為はできますか？

Ａ　相手からの同意がない状態での無差別的PKは禁止する予定です。しかし相手から同意を得た場合やPK Zoneなどは考慮しております。Florensiaでは，海賊行為に関してはまったく考慮しておりません。誤解されそうですが，今後追加される「海賊クラス」というのは，一般のMMORPGによくある盗賊クラスと似たものです。

Ｑ５　
　貿易と戦闘，陸上戦闘と海上戦闘などはどのような割合のゲームと考えればいいですか？

Ａ　貿易と戦闘は別々区分されたシステムというより相互関係が必要なシステムとして，自然に組み合わせる予定です。そのため，貿易をするためには材料アイテムを集めて生産をしなければなりません。集める方式は収集とルーティングがあります。
　ルーティングをするためには陸上モンスターと海上モンスター，海賊モンスターと戦闘をしなければなりません。収集や貿易をするためには海上モンスターと海賊モンスターと戦いながら，ほかの地域の島へ航海をしなければなりません。
　収集もルーティングも，それを行うには，海上と陸上レベルおよび各種スキルを習得する必要があります。またそれに必要な資金は貿易を通じて調達しなければなりません。
　このように複合的に相互連結されていますので，プレイヤーはより多様なところを楽しめることができると思います。

Ｑ６
　クラスの変更などは，パーティプレイを重視したものに思われますが，これは日本市場を意識したものですか？　以前はかなりソロを重視しているように見えたのですが。

Ａ　Florensiaはユーザーの趣向によってパーティプレイとソロプレイ両方を同時に楽しめるように設計されています。上記に申し上げましたクラス方式はパーティプレイをするためのもので，ソロプレイのためには海上では副官を活用することができます。そして陸上ではペットと一緒にプレイすることができます。また全クラスは特化された武器以外に，ほかの職系列の武器を使用させることも考えられています。

Ｑ７
　なぜ日本で最初にβテストを行うのですか？

Ａ　Florensiaは韓国で開発したMMORPGのうち，日本のプレイヤーのために制作された最初のゲームです。日本市場の重要性を認識したうえで，開発初期から日本市場をターゲットとして制作しました。その理由から日本で最初のクローズドβテストを行うことになりました。

Ｑ８
　エクセター島は「小さな島」ということになっていますが，地図上では一番大きくないですか？　

Ａ　全体地図から見ると一番広く見えますが，実際プレイできる空間は公開された三つの島がほぼ同じ規模です。しかしクローズβテストでは，アクセター島の町とフィールドは一つずつ公開する予定です。2次クローズドβテストではもっと多くの内容を公開する予定です。

Ｑ９
　生産スキルなどはありますか？

Ａ　貿易用アイテムと一般アイテムを生産することができます。

Ｑ10
　すでに日本でサービスされている「大航海時代 Online」など，同種のゲームと差別化されている部分はどこですか？

Ａ　大航海時代 Onlineと差別化しているところは，戦闘と貿易です。リアルな戦闘を実現するために一般のMMORPGと同じ方式と，スキルおよびクラスで構成し，海上戦闘も各種スキルと艦船クラスで区分し，リアルタイム戦闘方式を採用しました。
　貿易は，単純に貿易アイテムを買ってほかの地域で売る方式ではなく，本人が直接収集および生産を行ってほかの地域で売る方式を採用して，貿易と戦闘の区別をはっきりとさせました。

Ｑ11
　その他，ゲームの特徴的な部分，ウリの部分を教えてください。

Ａ　個性が溢れた幅広いクエストを用意しており，多彩なNPCも登場します。クエストを通じて，単調なレベリングではなく，自然にキャラクターの育成ができるようにする予定です。
　また，キャラクターカスタマイズではヘアスタイル，カラーリング，タトゥー，各種カスタマイズアイテムを通じて，自分だけのキャラクターを作成することができます。一種のアバター要素を取り入れています。
　艦船チューニングでは，単純に航海と艦隊戦のための道具ではなく，パーツチューニングおよび帆のカラーリング，帆の柄など，個性的な艦船に改造することができます。巨大な帆船など，多彩な船をこれからも用意していく予定です。