「Prey」の最新トレイラーが公開。ピザボックスからバナナまで，何にでも変身できる“ミミック”スキルを紹介

　Bethesda Softworksは，Arkane Studiosが開発する一人称視点のアクション，「Prey」（PC/PlayStation 4/Xbox One）の最新トレイラーを公開した。

「Prey」公式サイト

　2016年10月19日に掲載した記事で紹介したとおり，本作では，1950年代の“スペースレース”に始まる架空の歴史が描かれており，国際協力で秘密裏に建設された最新の研究用宇宙ステーション「Talos I」が謎のエイリアン“Typhon”に乗っ取られてしまったという設定だ。主人公は，研究によってエイリアンの能力を奪うという特殊なアビリティを身につけたらしきモーガン・ユウで，彼がTalos Iに潜入して戦うというストーリーが描かれる。
　別のデベロッパによって開発されていた「Prey 2」プロジェクトが頓挫し，仕切り直しとして，新たな切り口で作り直された作品である。


　黒い霧でできたような体を持つ生命体，Typhonは，自分の姿をオフィスの椅子やコーヒーなど，自在に変化させられる“ミミック”と呼ばれる能力を持っている。これは「Prey」が発表されたときから明らかになっていたが，公開されたトレイラーには，このミミック能力を得た主人公が，ピザボックスやリンゴ，ヘッドフォンなどへ自由に姿を変え，宇宙船内を動き回る場面が収められている。

　次から次へと変身していく様子はなんとなくコミカルだが，映像にはゲームプレイのヒントも隠されており，例えば，自分を狙う小型タレットに対して，自分もまたタレットに変身して反撃するといった様子が描かれている。エイリアンもプレイヤーの正体を簡単には見破れないらしく，「床が濡れています」と書かれたサインボードに変身して，敵が近付いてきたところを不意打ちするといったこともできるようだ。
　最後にはバナナとなって宇宙空間を漂っているが，これは空気のない船外でも，変身すれば生きられるというゲームシステムを表しているのだろうか？


　欧米では2017年5月5日のリリースが予定される本作。「Dishonored」シリーズに通じる，個性的で練り込まれた世界観と，自由度の高いアクションがウリになるようで，続報も楽しみにしたい。