［韓国ゲーム事情＃579］オンラインパーティゲーム「Poki Poki」

Kimの韓国最新PCゲーム事情＃579

オンラインパーティゲーム「Poki Poki」が話題に（2006/7/25）

Text by Kim Dong Wook特派員

　Neoactが開発し，Neowizがオープンβテストを行っているオンラインパーティゲーム「Poki Poki」が，最近韓国で話題を集めている。ちなみに「Poki Poki」とは，「4Key 4Key」からきており，四つのカーソルキーだけで簡単にプレイできるという，同作のゲーム性を表現しているタイトルだ。

　Poki Pokiは，そのクライアント単体で複数のゲームが収録されており，プレイヤーごとにルームとアバターを作成/育成できる。
　収録されているゲームもバラエティに富んでおり，リズムアクションゲームやレースゲーム，横スクロールタイプのアクションゲームなど，さまざまなジャンルが楽しめる。まさに，カジュアルゲームのオムニバスといえるだろう。



　インターネット上で作成/育成したアバターに強い愛着を抱く「最近のゲーマー」をターゲットとしたPoki Pokiは，過去2回行われたクローズドβテストでも，10代の学生/女性プレイヤー層から好評を博していた。個性的なアバターを作り出すためのさまざまな仕掛け（多種多様なアバター用アイテム/エモーション機能）と，独特のグラフィックスデザインが，若い女性達に強くアピールしたようだ。
　またMini Roomに関しても，家具アイテムにその家具本来の機能（例えば，Mini Roomでミシンを用いると，アバターのコスチュームをカスタマイズできる）が備わっていたりして，実に興味深い。

　Mini Roomには，MMORPGでいう露店（個人商店）や倉庫としての機能もあるほか，友人を招待してチャットしたり，収録されているゲームを開始するまでの待合所として利用したりもできる。さらに，その待ち時間を利用して，Mini Room用のミニゲームで遊ぶこともできるというのだから，面白い。

　現在オープンβテスト中のPoki Pokiだが，すでに5種類のゲームが導入されている。もちろん，ゲームの種類は今後も追加される予定で，Mini Roomと連携するメッセンジャー機能も，近いうちに実装されるそうだ。

　なお，Poki Pokiを開発したNeoactは，1999年の設立以降，3D オンラインビリヤードゲーム「Carom Simulator」や，韓国初のシューテングMMORPG「Astro-N」など，ユニークなオンラインゲームを開発してきた中堅開発会社。Neowizは2005年9月に，Poki Pokiの全世界版権を獲得しているので，日本市場ではNeoWiz Japanを通じてサービスされる可能性が高いといえるだろう。