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Autodesk,ScaleformやNavigationなど開発ミドルウェアの最新版を発表
Autodesk Scaleform,Autodesk Navigation,Autodesk Beast,Autodesk HumanIK | |||
配信元 | オートデスク | 配信日 | 2013/03/28 |
<以下,メーカー発表文の内容をそのまま掲載しています>
〜 ゲーム開発ソリューションでUIデザイン、人工知能、
ライティング、アニメーションのツール群がさらに進化〜
米国オートデスク社は、米国サンフランシスコで開催されているGame Developer’s Conference 2013(GDC 2013)で、業界で幅広く採用されているゲーム開発ミドルウェア製品の新バージョンを発表しました。オートデスク ゲームウェア製品ラインを構成するこれらの新製品により、ゲーム開発者がより魅力的なゲーム体験を作り出せるようサポートします。
「Autodesk Scaleform」(オートデスク スケールフォーム)、「Autodesk Navigation」(オートデスク ナビゲーション)、「Autodesk Beast」(オートデスク ビースト)、「Autodesk HumanIK」(オートデスク ヒューマン アイケー)の各製品のアップデートにより、ゲーム開発者は複数のプラットフォームやゲームエンジン間の互換性を強化できるとともに、拡充された機能や高性能かつ新しいツール群を利用できます。オートデスク ゲームウェア製品は最新世代/次世代のコンソール向けに最適化されています。
Autodesk Scaleform 4.3:さまざまな端末向けに優れたUIを実現
Autodesk Scaleform 4.3は、Adobe Flashのツールセットを活用し、ゲーム開発者による没入型ユーザインターフェイス(UI)環境の開発をサポートすると同時に、ワークフローの効率化と開発サイクルの短縮を実現します。Autodesk Scaleform 4.3は、高性能PC向けゲームからソーシャル/カジュアル/モバイル ゲームの開発まで幅広く利用でき、ハードウェアアクセラレーションを使用した3Dゲームのメニュー、ヘッドアップディスプレイ、アニメーション付きのテクスチャ、ゲーム内で使用されるビデオ、ミニゲームなどを制作するための芸術的でデザイン重視のワークフローを提供します。さまざまな用途に利用できる実績あるツールセットを備えたAutodesk Scaleformは、特定モバイル プラットフォームとの親和性に優れ、また特定サードパーティ製ゲームエンジンや社内のゲームエンジンとの統合も簡単です。
Scaleform 4.3の新機能には、プラットフォーム間の互換性を高めるActionScript 3 API(アプリケーション プログラミング インターフェース)クラスの追加サポートや、サードパーティ/コミュニティで開発された多くのエクステンションをScaleform内で直接利用できるようにするためのAdobe AIR用エクステンションなどが含まれています。この最新バージョンでは、Adobe Flashのブレンド機能への対応を向上させたことで、カラーやシェイプを今までよりも多くの種類を使って変更することが可能になり、またタッチやジェスチャーといったUIインタラクションをデモするファイルも含まれています。Scaleform 4.3はUnity 4エンジンとの互換性を備え、またWindows 8にも対応しています。その他にも、さまざまなモバイル端末向けに高性能なUIを展開するために、モバイル端末間の互換性などが強化されました。
Autodesk Gameware Navigation 2014:人工知能の機能改善
Autodesk Gameware Navigation 2014ミドルウェアにより、開発者はより優れたゲーム体験を実現する複雑かつ大規模なAIを作成するために、あらゆるソースコード、API、新しいリモート デバッグツールを活用できます。Gameware Navigation 2014は従来のAutodesk Kynapseの後継ミドルウェアで、複雑なゲーム環境での自動的なNavMesh生成、パスファインディング、パスフォローイングを行います。また、キャラクターや障害物の回避、動的なNavMesh、入れ替え可能なセクター、Unreal Engine 3のサポートなどの機能を備えており、反復的なAI制作のスピードと品質を大幅に改善します。そして、Gameware Navigation APIは主要なゲーム プラットフォームとの互換性を備えています。
Autodesk Beast 2014:リアルなライティングのシミュレーションが可能
Autodesk Beast 2014ミドルウェアにより、開発者は自然環境に近い精密なライティング エフェクトをシミュレートできます。クリエーターはゲーム環境でのライティング効果をより速く、効果的に設計・テストすることができ、より魅力的なゲーム体験を実現できます。そして、レベル エディタとの統合により、高精度の最終レンダリングのプレビューをリアルタイムに表示することでインタラクティブなレベルのライティング作成が可能になります。最新バージョンのAutodesk Beastは、より自然なライティングを作成するための物理ベースのレンダリングが追加され、そしてOpen Shading Languageへのサポートによりマテリアルのプロパティを作成する際の柔軟性を高め、より現実に近い高精度なレンダリングのプレビューが可能になりました。Autodesk Beast APIは、シンプルかつ直感的にさまざまなゲームエンジンと統合できるように設計されています。
Autodesk HumanIK 2014:キャラクターのアニメーションを強化
アニメーションのミドルウェアであるAutodesk HumanIK 2014により、キャラクターのアニメーション用の大規模なライブラリ作成の手間を軽減し、よりクリエイティブな業務に時間を費やすことができます。最新バージョンのHumanIKでは、フルボディIK(inverse kinematics)やリアルタイムのリターゲティング技術により、キャラクター同士のインタラクションや実行時のゲーム環境にプロシージャルに適応することが可能になります。HumanIK 2014は、大規模なキャラクターグループの同時進行のアニメーションを作成できるよう最適化されており、モバイルプラットフォームへの対応も改善され、首や脊椎の“スカッシュ アンド ストレッチ”による変形の簡単なコントロール、四肢アニメーションへの対応強化などが含まれます。HumanIK は、C++ライブラリとして多くの主要なゲーム プラットフォームに対応しており、クリエーターがよりリアルで魅力的なキャラクターのアニメーション体験を作成することを支援します。
提供開始時期
Autodesk Scaleform 4.3、Autodesk Gameware Navigation 2014、Autodesk Beast 2014、Autodesk HumanIK 2014は、 2013年春に提供開始予定です。オートデスクのゲーム開発ツールや製品評価版に関する詳細は以下のウェブサイトをご覧ください。
(英語サイト)
http://gameware.autodesk.com
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