［G★2007＃39］キャラのアクションが目を引く，ダークなMMORPG「SP1」

　Nexonブースの展示作品を引き続き紹介しよう。韓国でも注目が集まりつつある「SP1」の概要については［韓国ゲーム事情＃723］を参照してほしいが，今回試遊機で実際にプレイしてみた。W/A/S/Dキーで移動し，カーソルキーで視点変更，数字キーでショートカットスロットに登録したスキルを発動する，またパーティやギルドのシステムが普通に用意されている……といった感じで，操作方法や戦闘の雰囲気は意外にオーソドックスなMMORPGだった。

　今回試した二丁拳銃の「BLASTER」では，バイクに乗っての高速移動が可能となっていたが，バイクへの搭乗はスキル扱いで，起伏のある土地でもスピーディな移動を実現する。スキル扱いといっても，もちろん時間が経つと消えてしまったりはしない。
　試せた範囲が序盤だったせいか，敵キャラクターはおおむねサクサク倒せてしまい，やや物足りない感じ。フィールドにはいかにもなモンスターもいるのだが，どこかの自警団といった雰囲気の男性や，血の付いた刃物を持った女性，背広姿で拳銃を持った男性などが敵キャラとして徘徊しているあたりが，この作品のダークな背景を反映しているのだろうか。


　むしろ戦闘で注目に値するのは，自キャラのモーションのカッコ良さである。ダブルクリックで指定した敵に向かい，例えばBLASTERは左右の手に持った拳銃を，数発ずつ交互に放つ。細部の演出へのこだわりは，なかなかのものだ。ストーリーを重視し，チャプター単位でゲームを進めていくことで，張りめぐらされた陰謀を明らかにするという本作の内容と，こうした細部のスタイリッシュさには相通ずるものがあるだろう。
　韓国では2度のクローズドβテストを終え，そろそろオープンβテストに移行するという本作の雰囲気は，先にUpしたムービーでも確認できる。ストーリーのテイストや，オープンβテストでの評判を含め，続報が待ち遠しい作品といえよう。