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Core 2
  • Intel
  • 発表日:2006/07/27
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印刷2007/04/11 16:56

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Intel,次世代CPU「Penryn」などの実動作サンプルを公開

Penrynベースのデスクトップ向けCPUを持つ,インテルの吉田和正代表取締役共同社長
 Intelの日本法人であるインテルは,2か月に一度の恒例となる一般向けPC関連製品説明会「インテル・クライアント・レギュラー・アップデート」を2007年4月11日に開催した。
 今回の内容は基本的に,先にドイツで開催されたIT関連展示会「CeBIT 2007 Hannover」や,それ以降にあったIntelの発表内容をまとめたものだったが,注目すべきはそのうちいくつかについて,実際に動作するというサンプルが展示されたことだ。

 今回公開されたのは,45nmプロセスで製造される次世代CPU「Penryn」(ペンリン,開発コードネーム)と,対応チップセットとなる「Intel 3 Series」搭載マザーボード2製品。また,間もなくの正式発表が噂される次世代モバイルプラットフォーム「Santa Rosa」(サンタロサ,開発コードネーム)で採用されるドラフト版IEEE 802.11n対応の無線LANモジュール「Intel Wireless WiFi Link 4965AGN」(開発コードネームKedron)および内蔵フラッシュメモリモジュール「Intel Turbo Memory」(開発コードネームRobson)の実機も,併せて会場に並べられた。

Penrynベースのデスクトップ向けCPU。4コア(2コアのダイ×2)の「Yorkfield」(ヨークフィールド)と2コア(2コアのダイ×1)の「Wolfdale」(ウルフデール)だ。Coreマイクロアーキテクチャを採用する45nmプロセスのCPUで,トランジスタ数はWolfdaleで4億1000万となる(現行Core 2 Duoは2億9000万)。サポートされるというSSE4がゲームに関係するかはともかく,現行Core 2 Duoの後継というだけで,ゲーム用途では要注目である
Intel Wireless WiFi Link 4965AGN(左)とIntel Turbo Memory(右)。公開されたIntel Turbo Memoryはモジュール化されているが,PCメーカーなどが部品単位で購入し,マザーボード上に実装することも可能
Penrynに対応し,システムバスクロック1333MHz,DDR3メモリモジュールをサポートするIntel 3 Series(開発コードネームBearlake)。左から順に「Intel P35 Express」「Intel G35 Express」を搭載した,Intel製マザーボードのサンプルとなる。後者で,説明書きのすぐ下部分に,Intel Turbo Memory用のスロットが用意されているのは要注目。同スロットを搭載するマザーボードが多く出てくると,Windows Vista世代のゲームでロード時間短縮が期待できるかもしれない


Nehalemの概要を示したスライド
 このほかインテルは,2008年以降の登場となる次世代マイクロアーキテクチャ「Nehalem」(ネヘーラム,開発コードネーム)の概要も簡単に説明した。Nehalem世代では,SMT(Simultaneous Multi Threading,同時マルチスレッディングに対応したCPUコアを最大8個搭載し,メモリコントローラも内蔵。グラフィックス機能はオプションで提供され,「さまざまなセグメントに投入すべく,ラインナップが多角化していく」(吉田氏)とのことなので,現行の「Core 2 Quad」のように,デュアルダイのMCM(Multi Chip Module)で4コアのダイ×2構成や,4コアのダイ×1にグラフィックスコアといった構成で,用途別にさまざまな形で提供されることになりそうだ。
 いずれにせよ,Intelの製品開発は順調のようである。さまざまな形で同社のロードマップは聞こえてくるが,このタイミングで実動サンプルがある以上,少なくとも2007年中は,そのロードマップどおり,製品はきっちりと出てくることになるのではなかろうか。

新製品の概要を示したスライド(左)。アプリケーションのマルチスレッド化を容易にするという開発ツール群も,本日(4月11日)発表された。Intel 3 Seriesのチップセットは7種類用意されるが,リストアップされている機能のうち,どれがどの製品でサポートされるか,具体的なことはまだ明らかになっていない


従来のテクノロジーブランド名も改称されている
 なお,ここまでの話からは少し離れるが,今回のインテル・クライアント・レギュラー・アップデートでは,Intelのプラットフォームブランド名に若干の変更があったことが明らかになった。変更はCentrino,Viiv,vProの3ブランドすべてに及んでおり,例えばCentrinoの場合,これまで正式名称は「Intel Centrino Duo Mobile Technolgy」だったが,2007年4月から「Intel Centrino Duo Processor Technology」と改称されている。
 要するに,CPUを指し示す「Processor」(プロセッサー)という言葉が加わった格好だが,その理由について吉田氏は,「プラットフォーム戦略そのものにはまったく変更ないが,プラットフォームのなかで最も重要なマイクロプロセッサを,はっきりと位置づけるため」名称が変更されたという。

 氏の発言にもあるとおり,名称の変更によって何が変わるというわけではないが,プラットフォームのなかで,CPUの存在がより大きくクローズアップされることは確かなようだ。最近,テレビコマーシャルや電車の中吊り広告で,プラットフォーム名ではなく,Core 2 DuoというCPU名を強くアピールする広告が目に付くが,ひょっとすると,かつてのプレミアムCPUブランド「Pentium」のイメージが一般消費者の間であまりにも強いため,Core 2ファミリーの名前を改めてアピールしたほうがいいという判断に至ったのかもしれない。(佐々山薫郁)

左:ViivもCentrinoと同様に「Intel Viiv Processor Technology」となる。なおViivは,2007年後半に予定されているバージョン1.7や1.8のアップデートで,ホームストレージ機能やリモート管理機能などが導入される予定
右:「2つのコアで、新世代」を謳うインテルの広告展開。Core 2 Duoの名前を前面に押し出している
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