プレイレポート
「The Tower of AION」にハイレベル向けインスタンスダンジョンが一挙追加。アップデート「Episode 4.0 Advance」先行プレイレポート
ハイレベル向けのインスタンスダンジョンが5箇所追加
■ヨルムンガンドの橋
・入場人数:6名(レベル65以上)
・入場可能時間:日,月,水,金曜日の9:00〜翌日9:00まで,各曜日1回
最初に紹介する「ヨルムンガンドの橋」は,地下カタラムの南東部にある「第2駐屯地」から入場できるインスタンスダンジョンだ。
カタラムへ侵攻してきている龍族のベリトラ軍が,この地で強力な攻城兵器「ボンバード」の準備を行なっているとの情報をキャッチした。ディーヴァの精鋭たるプレイヤーキャラは,ボンバードの稼動を阻止するべくカタラムに急行する,というのがあらすじとなる。
動力装置のある場所にはベリトラ軍がたむろしており,これらを撃退すれば占領できる。しかし,占領後は龍族のモンスターが動力装置の近くに出現し,装置を奪い返そうとしてくるので注意が必要だ。先に進む条件は,「4つの動力装置を占領する」ことなので,攻略に手間取ってどこかが奪還されてしまうと,もう一度取り返さなくてはならないのである。動力装置が龍族から攻撃を受け始めるとアナウンスが表示されるので,すぐに戻って阻止したほうが良いだろう。
ヨルムンガンドの橋は,エリア内を単純に攻略するだけでなく,4つある動力装置をベリトラ軍と奪い合うという変わった内容だ |
動力装置を占領している勢力によって,その色が変わる。ベリトラ軍の占領下にある場合は青,パーティの占領下にある場合は赤となる |
無事に4つの動力装置を占領すると,ボンバードが置かれた場所へと橋が架けられ(これがダンジョン名の由来),移動できるようになる。しかし,ボンバードはバリアに保護されているので,破壊するにはエリア内に置かれている戦車を使って,攻撃する必要がある。問題は,この戦車がエリアの序盤に置かれていながら,戦闘能力がなく,バリアを破壊する以外,何の役にも立たないということ。つまり,どこかのタイミングでパーティメンバーの1人を,戦車の操縦に割かなければならないのだ。
無事戦車をボンバードの元に運び,バリアを解除した後は,ボンバードを守っているベリトラ軍を退治すればクリアとなる。本アップデートで追加されるインスタンスダンジョンは一癖も二癖もある内容だが,ここの難度は極端に高くはないとのことなので,最初に挑戦してみるのがよさそうだ。
エリアの東端と西端には宝箱が確認できた。動力装置の攻防時,余裕があれば開けに行くのも良い |
右側の巨大な砲台のような兵器がボンバード。対峙している戦車との比較で,その大きさが想像できるだろう |
■ルーンの安息所
・入場人数:6名(レベル65以上)
・入場可能時間:日,火,木,土曜日の9:00〜翌日9:00まで,各曜日1回
「ルーンの安息所」は,地下カタラムの北西部にある「第1イド鉱山」から入場できるインスタンスダンジョンだ。
ルーン族は,かつてカタラム地域を支配していたものの,現在は滅んでしまった種族である。安息所にはルーン族の英雄の遺体が安置されているが,ここに眠る財宝や遺跡を狙って侵攻を開始したベリトラ軍を撃退するのがプレイヤーの目的となる。
ルートによって,ジャンプして進んだり,滑空したり,ドリル付きの戦車で扉を破壊したりなど,さまざまな展開が待ち受けている。加えて難度も大きく違うようで,エリートモンスターが密集しているような場所もある。6名のメンバーを2名ずつ分けて各ルートを攻略するのではなく,もしかすると3名必要になる局面もあるかもしれない。しかし,その場合は別のルートを1名で攻略せねばならず,詳細を把握するまでは苦労しそうな印象だ。
3つのルートすべてを攻略すると,エリアの最深部「永遠の在り所」にてパーティーメンバーが合流。そこで待ち受けるベリトラ軍とのラストバトルを迎える。ここのボスは3体いるのだが,ここまでの到達時間によっては数が減ってしまうこともあるそうだ(約30分が目安とのこと)。その場合は討伐時の報酬も減ってしまうので,余計にプレッシャーが掛かりそうである。
■鉄壁の砦
・入場人数:24名(レベル65以上,入場時に“血戦の証”が3個必要)
・再入場可能時間:毎週水曜日9:00にリセット
「鉄壁の砦」は,フォース(最大24名)規模で挑戦するインスタンスダンジョンである。入口は南カタラムの「第81基地」内部にあるので,自分の勢力がこの基地を占領している間に限り入場できる。
ベリトラ軍によるカタラム侵攻は絶え間なく続いており,第81基地にはこれを阻止する関門がある。ここを舞台とする鉄壁の砦は,次々と攻めてくるベリトラ軍を24名が力を合わせて迎撃するという,ディフェンス系の内容だ。
これまでのAIONに無かったタイプのインスタンスダンジョンだが,見方を変えると「要塞戦」がコンパクトになったような感じだろうか。例えば従来の「ノフサナ訓練所」はプレイヤーが要塞を攻める立場だったが,鉄壁の砦は逆に守る側,と考えるとイメージが掴みやすいかもしれない。
ベリトラ軍を倒したり,味方NPCがやられたりすることで“ポイント”の量が増減。クリア時のポイント量に応じてランクが決定し,報酬が変化する。
また,今回は確認できなかったが,エリア内の各地にいるネームドモンスターを倒しておくと,30分の終了間際に特別なボスモンスターが出現するそうだ。
ちなみに,ベリトラ軍の侵攻は徒歩のみならず,ときには空中や地下(!)から攻めてくるので,どのタイミングでどれだけの人数を防衛に配置すべきか把握しにくそうな印象だ。余力があるときは積極的に敵を倒してポイントを稼ぎたいところだが,24名の攻防バランスをどうするか,臨機応変な対応が求められるだろう。難度については,砦の防衛に徹すれば勝利は可能だが,最高ランクを狙うのはかなり難しいとのことだ。
■激戦地カマル
・入場人数:天族12名+魔族12名(レベル61〜65)
・入場可能時間:日,月,水,土曜日の20:00〜22:00まで,各曜日1回
「Episode 3.0」で追加された拠点エリア「カマル」は,煉族の主カマルの仲介により天族と魔族が停戦協定を結び,PvPが行なえない中立地域となっていた。しかし,その後のEpisode 4.0のミッションを通じて,カルンと天族,魔族との信頼関係が揺らいでしまっていたというのは,プレイヤーであればご存じのとおりだろう。
そんな中,カルンの失踪を機に,停戦協定がついに破棄されてしまう。しかも,この混乱に生じて,ベリトラ軍がカマルを狙って襲来。戦火に包まれたカマルでPvPvEが勃発するという,衝撃的なバックグラウンドストーリーを持つインスタンスダンジョンが,今回実装される「激戦地カマル」だ。
エリア内では,敵対種族とのPvP,ベリトラ軍の撃破,エリア内の各施設やオブジェクトの利用でポイントを獲得できる。そしてこの合計点を,制限時間内,もしくはラスボスを倒すまでの時間内で競うというのが基本的なルールだ。ドレドギオンの経験者ならイメージしやすいだろう。
オブジェクトは,戦車,固定砲台,周囲にダメージを与えられる爆弾,エリア内をワープ移動できる石像,バフが得られる“ガパンデ”など,さまざまな種類が用意されている。そのほかにも,ベリトラ軍の捕虜となったカルンの住民を助けてポイントを獲得できたり,経過時間に応じてネームドモンスターが出現したりと,エリア内のギミックは多種多様だ。
PvPだけを考えて,全員がまとまって行動すると,これらのギミックなどを逃してしまうので,ポイントが稼ぎにくくなってしまう。あくまでポイント稼ぎを念頭に置いて,ギミックやベリトラ軍の配置をしっかり把握し,うまくメンバーを分散させることが勝利につながるだろう。
ちなみに,スクリーンショットのように崩壊してしまっているのは,激戦地カマルのインスタンスダンジョン内に限っての話であり,カマルのエリアそのものについては,これまでどおり拠点として利用できる。
■サウロの軍需基地
・入場人数:6名(レベル65以上)
・再入場可能時間:日,月,木,金,土曜日の9:00にリセット(例えば,火曜日に入場した場合,木曜日の9:00まで入場できない)
最後に紹介する「サウロの軍需基地」は,南カタラムのサウロ山脈に隠された,ルーン族の聖域を舞台にしたインスタンスダンジョン。入口は南カタラムの「第83基地」の内部にあり,ここを占領している種族だけが入場可能だ。
ここでは,かつてルーン族によりイドゲルの研究が行なわれていたが,ルーン族が滅亡したあとは,長い間放置されていた。しかしベリトラ軍に発見され,カタラム侵攻に利用されてしまう……,というのが背景となっている。
これまで紹介してきたインスタンスダンジョンはどれも個性的だが,サウロの軍需基地は「レントゥス基地」「ティアマト城砦」の流れを汲んでおり,比較的オーソドックスに攻略していく内容だ。
最初は南西部からスタートし,うねるように進みながら北東部を目指していく。道中はエリートモンスターがやたらと多く,正攻法で進むのは骨が折れそうだ。
道中にある宝箱からは「ルーンの石室の鍵」をいくつか獲得できる。獲得した鍵の数に応じて,ダンジョンの最後で挑戦できるラスボスの選択肢が増える仕組みになっており,最大で5種類のボスから選択可能だ。一番強いボスはベリトラの側近たる「シータ」で,“ミシック”グレードのアイテムをドロップするとのこと。激戦は必至となるだろう。
左下がスタート地点。“S”の字を描くように攻略していき,最後は北端にある部屋の扉を,道中で集めた鍵を使って開けるという展開になる |
エリア内には3か所の“倉庫”があるが,ここに入るための鍵はランダムで2個までしか入手できない |
そのほかのバランス調整なども実施
今回のアップデートでは,新規インスタンスダンジョンの実装以外にも,各種バランス調整が行なわれる。それらの中から,影響が大きそうな項目をいくつかピックアップしていこう。
・「要塞戦」の仕様変更
カタラムの3か所で行なわれる「要塞戦」に関して,勝敗に応じてバフが掛かるようになる。具体的には,要塞戦に勝利(防衛)した種族は「PvE時,攻撃が+2%」,敗退した種族は「PvP時,攻撃が+7%,防御が+7%」の効果だ。バフの効果時間は4時間となっている。
また,要塞戦の開催スケジュールも変更される。具体的なスケジュールはアップデート実装日のギリギリまで調整するとのことだが,複数の要塞戦が同時に開催されることで,バフの効果が重複するような形を検討しているようである。仮に,3か所が同時に開催され,劣勢種族が「PvP時,攻撃/防御が+21%」のバフを得られるようになるとすれば,どのような展開になるのかは気になるところだ。
・「血戦クエスト」のバランス調整
Episode4.0で導入され,一躍AIONのメインコンテンツとなった「血戦クエスト」がさらに手軽に遊べるようになる。具体的にはクエストの遂行ペースが,デイリー(毎日単位)からウィークリー(毎週単位)へと変更。クエストの討伐数と,報酬として得られる「血戦の証」の数も,以下のとおりに変更される。これまで,毎日多くの基地をクエストでまわるのは大変だったので,歓迎する人は多いだろう。
- 敵対種族の討伐:クエストで倒す数は「2→5体」,得られる血戦の証の数は「2→12個」
- 龍族の討伐:クエストで倒す数は「2→5体」,得られる血戦の証の数は「2個→8個」
・やり込み要素の「英雄クエスト」
これはカタラム全域を対象としたクエスト群である。クエストは全部で20種類近くあり,進めていくとレベル65用のヒーロー装備(PvE向け)をはじめ,さまざまな報酬が得られる。最後まで進めると「魔法抵抗+12,攻撃速度+1%,詠唱速度+1%,移動速度+5%」のタイトルを獲得できるが,入手難度は高いとのことだ。
・アイテムの「再調律」のシステムが導入
一部のドロップアイテムは,獲得後に“チューニング”(調律)を行うことで,オプション項目がランダムで付与される。これに関して,一度チューニングしたアイテムをリセットして,再びやり直せるシステムが導入される。再調律できる回数には制限があるそうだが,とりあえず,仮にハズレを引いてもすぐに処分するのは待ったほうが良いかもしれない。
再調律を行なうには,専用のスクロールが必要となる。肝心のスクロールの入手方法は「現在検討中」とのこと。
以上,Episode 4.0 Advanceの主なアップデート内容を紹介してきた。今回追加される5つのインスタンスダンジョンの難度は,全体的に“エンドコンテンツ一歩手前”ぐらいに設定されている。レベルが65に到達し,血戦クエストを一通りこなしたような人にとって,丁度良い次のプレイ目標となりそうだ。これらのインスタンスダンジョンで装備を整える頃には,現在のAIONにおけるエンドコンテンツの「ルナディウム」や「カタラマイズ」の攻略も現実的になってくるのではないだろうか。
コアプレイヤーであれば,それらのエンドコンテンツもすでに攻略しているかもしれないが,そういった人にとっても,新たなインスタンスダンジョンは要注目だ。というのも,今回の取材時にクリア報酬として,セラミウム功績勲章や激戦の粉,古代コイン,複合魔石(Lv70用)なども確認できたのである。とくにセラミウム功績勲章が得られるようになることで,レベル65用のアビス装備の獲得も現実的となってきそうだ。アップデートが実施される8月6日を心待ちにしよう。
「The Tower of AION」公式サイト
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