Arctic Cooling，定番ファンレスGPUクーラーを最新GPUに対応させた「Accelero S1 Rev.2」を発表

Accelero S1 Rev.2。本文ではリリースに従い，28.95ドルとしたが，Arctic Coolingの製品紹介ページでは25.95ドルとなっている

　スイスの冷却デバイスメーカーであるArctic Coolingは，定番ファンレスGPUクーラーの一つとして知られている「Accelero S1」のマイナーチェンジ版，「Accelero S1 Rev.2」を発表した。海外では2008年2月発売予定で，同社による想定売価は28.95米ドルとなっている。

　Accelero S1についてはレビュー記事が詳しいのでぜひチェックしてほしいが，Accelero S1 Rev.2は，従来モデルをベースに，「GeForce 8800 GT」や「GeForce 8800 GTS 512」，「ATI Radeon HD 3870/3850」への対応を果たしたのが最大の特徴だ。グラフィックスカード側のマウンティングホールに対する互換性を高めるため，Accelero S1では4か所だったネジ穴を8か所に増やしており，これが大きな違いとなっている。
　一方，GPU枕からの熱を4本のヒートパイプで大型の放熱フィンに送るという，基本的な仕様はまったく同じ。専用オプションファン「Turbo Module」に対応する点も変わらず，取り付け金具の変更で純粋に対応GPUの数が増えた（※具体的な対応GPUは文末を参照してほしい）と考えてよさそうだ。

ちなみに，現行製品のAccelero S1でも，リファレンスデザインのGeForce 8800 GTカードなら問題なく取り付けられる

　Arctic Cooling製品は，国内だとザワードブランドで流通している。現時点で同ブランドからはとくにアナウンスがないため，国内価格や発売時期はなんともいえないが，まあ，楽観的に構えていていいのではなかろうか。
　ちょっと先の話にはなってしまうが，2007年秋の新GPUを搭載したグラフィックスカードをとことん静音化したいなら，リビジョン2へとアップデートしたAccelero S1の存在を憶えておくのも悪くないだろう。

●Accelero S1 Rev.2の対応GPU（※リリースより。AGP版カードを除く）

• GeForce 8800 GTS 512
• GeForce 8800 GT
• GeForce 8600
• GeForce 8500
• GeForce 8400
• GeForce 7950 GT
• GeFprce 7900
• GeForce 7800
• GeForce 7600
• GeForce 7300
• GeForce 6800
• GeForce 6600
• ATI Radeon HD 3870
• ATI Radeon HD 3850
• ATI Radeon HD 2600
• ATI Radeon HD 2400
• ATI Radeon X1950
• ATI Radeon X1900
• ATI Radeon X1800
• ATI Radeon X1650
• ATI Radeon X1600
• ATI Radeon X1550
• ATI Radeon X1300