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【PR】GALLERIAのプレミアムゲームノートPC「UL7C-R36」の実力を検証。240Hz表示液晶パネルで流行りのゲームを快適にプレイできる
これからPCでゲームを始めたいという人や,PCで場所を取りたくない人にとって,ゲーマー向けノートPCというのは,なかなか堅実な選択肢だ。ゲーマー向けノートPCであれば,別売りの液晶ディスプレイやキーボードなどを用意する必要がなく,電源とインターネット接続さえ確保すれば,PC単体でゲームを楽しめる点も魅力のひとつだ。
そうした需要に応えられるゲーマー向け製品の1つが,サードウェーブの15.6型ノートPC「GALLERIA UL7C-R36」(ガレリア ユーエル7シー アール36)である。GALLERIA UL7C-R36は,同社が「GALLERIAノートPCの集大成」と謳うほど高性能かつ高機能を備えた「U Series」に属するフラグシップモデルである。
サードウェーブとIntelのコラボレーションにより共同開発をされたという点も気になるところ。GALLERIA UL7C-R36は一体どのようなノートPCなのか,詳しく見ていこう。
GALLERIA UL7C-R36の製品情報ページ
i7-11800HとノートPC向けRTX 3060を搭載
CPUの熱伝導材に液体金属を採用
GALLERIA UL7C-R36は,CPUにIntelの第11世代Coreプロセッサとなる「Core i7-11800H」(以下,i7-11800H)を採用している。i7-11800Hは,8コア16スレッド対応のノートPC向けCPUで,定格クロックは2.3GHzと低めながらも,Turbo Boost Technologyにより動作クロックは4.6GHzまで上がるものだ。ゲーム用途では十分な仕様と言っていい。
また,NVIDIA Optimusテクノロジーにより,描画負荷が低い場面ではCPUに内蔵されたグラフィックス機能を,ゲームのように描画負荷が高い場面ではノートPC向けRTX 3060をという具合に,適切にGPUを切り替えることで処理性能と消費電力低減を両立しているのもポイントだ。
これらの高性能なCPUやGPUをノートPCに内蔵すると,その冷却が課題になるわけだが,GALLERIA UL7C-R36では「液体金属サーマルインタフェースマテリアル」と呼ばれる素材をCPUの冷却機構に採用することで,冷却能力を高めているという。これはその名のとおり,液体金属を用いて熱伝導を行うもので,PlayStation 5のSoC冷却機構にも使われているので,耳にしたことのあるゲーマーもいるのではないだろうか。
そのほかのスペックも見ていくと,メインメモリは,DDR4-3200を16GB
ネットワーク機能にも注目したい。GALLERIA UL7C-R36では,有線LAN機能が,1000BASE-Tよりも理論値で2.5倍高速な2.5GBASE-Tに対応するほか,無線LAN機能はWi-Fi 6に対応する。両規格とも,転送速度をフルに発揮するためには,対応する無線LANルーターが必要になるものの,インターネット回線も高速化している昨今では,高速な通信規格に対応したGALLERIA UL7C-R36は魅力的だろう。
そんなGALLERIA UL7C-R36のスペックを表にまとめておこう。
CPU | Core |
---|---|
メインメモリ | PC4-25600 DDR4 SDRAM |
グラフィックス | GeForce RTX 3060 Laptop GPU(グラフィックスメモリ容量 6GB) |
ストレージ | SSD 容量500GB×1 |
液晶パネル | 15.6インチ液晶, |
無線LAN | Wi-Fi 6(Intel AX201) |
Bluetooth | 5.1対応 |
有線LAN | 2.5GBASE-T |
外部 |
Thunderbolt 4(USB Type-C)×1 |
キーボード | 日本語配列88キー |
インカメラ | 搭載(Windows Hello対応) |
バッテリー容量 | 公称駆動時間 最大約9.6時間 |
ACアダプター | 定格出力230W(19.5V, |
公称本体サイズ | 約356(W)×234(D) |
公称本体重量 | 約1.96kg |
OS | 64bit版Windows 10 Home |
240Hz駆動の液晶パネルを採用
背面にはThunderbolt 4をひとつ装備
それでは,GALLERIA UL7C-R36の筐体を見ていこう。
GALLERIA UL7C-R36は,15.6インチサイズの液晶ディスプレイを搭載することもあり,本体サイズは約356(W)×234(D)×21.6(H)mm(※最薄部)とそこそこコンパクトだ。重量も約1.96kgと2kgを切っており,15インチ級ゲーマー向けPCとしては,持ち運びにも適している。
なお,付属のACアダプターは定格出力230Wのものだ。サイズは約74(W)×150(D)×24(H)mmで,平たい形状のおかげで本体と一緒に携行しても,鞄での収まりが非常にいい。
マグネシウム合金を採用した筐体は,ガンメタリック一色の外観をしている。ゲーマー向けノートPCと聞けば,派手な製品という印象を持つ人もいるだろうが,GALLERIA UL7C-R36はかなり落ち着いた雰囲気だ。それこそ,仕事に用いても違和感はまったくない。
最近のPC用FPSやTPSのトレンドに,1フレームでも多く滑らかな映像を描画することで,ほかのプレイヤーより有利に立ち回るというのがある。そのためには,高性能なGPUおよびCPUと,高リフレッシュレート表示対応の液晶パネルが必要になるわけだ。その点,GALLERIA UL7C-R36は,最大リフレッシュレート240Hzをサポートした液晶パネルを採用しており,スペック的には十分対応できる。
本機の液晶パネルは,光沢のないいわゆるノングレアタイプで,解像度は1920×1080ドットだ。駆動方式は公開されていないものの,実際に横から覗き込んでも色ムラは確認できず,視野角はかなり広めだ。また,実測で左右の幅が約5mmという薄型狭額ベゼルを採用している点も見逃せない。
GALLERIA UL7C-R36のキーボードは,日本語配列で88キータイプのものを装備している。キーピッチは実測約18mmで,キーストロークは実測1.9mmほどだ。打鍵感がしっかりと得られるタイプのキースイッチを採用しており,キー入力はかなり小気味よい。カラーLEDによるバックライトも備えているので,暗めの部屋での視認性も良好だ。
FPSやTPSでは,[W/A/S/D]キーを常時押し続ける形になるが,内部の熱が指に伝わることはまったくなかった。パームレストのあたりは,ほんのり暖かくなるものの,PCの使用において問題にはならない程度である。
なお,タッチパッドは[Alt]+[FN]+[F7]キーでオン/オフの切り替えが可能なので,マウスでゲームをプレイするときに無効化するのも簡単だ。
底面の手前側左右には1基ずつスピーカーを搭載している。オーディオのCODECチップにはRealtek製のものを採用しているようで,スピーカーの音が回り込むように聞こえる「Omni Speaker」という機能を利用可能だ。
筆者の主観から音質について述べると,若干低音が弱いものの,非常にクリアな印象を受けた。なお,付属アプリケーションの「NUC Audio Studio」を用いれば,「音楽」「音声認証」「ムービー」「ゲーム」といった音質プリセットが利用できる。
インタフェース周りも確認しておこう。GALLERIA UL7C-R36では,USB 3.2 Gen.2 Type-Aを3つ備えるのに加えて,最新規格のインタフェース技術であるThunderbolt 4をサポートしたUSB Type-Cポートも1つ用意されている。なお,本機のUSB Type-CはDisplayPort 1.4出力にも対応しており,外付けディスプレイへの映像出力も可能だ。
最高性能が得られるモードでテストを実施
ゲーム以外の性能についても検証
それでは,GALLERIA UL7C-R36の実力を検証すべく,ベンチマークテストを実施していこう。今回は,最高性能が発揮できるように,GALLERIA UL7C-R36の電源設定を「パフォーマンスモード」にしてテストを実施している。また,グラフィックスドライバには,テスト時点で最新バージョンとなる「GeForce 472.12 Driver」を使用し,バッテリーをフル充電した状態で,ACアダプターを接続してテストを行っている。
テスト内容は,基本的に4Gamerのベンチマークレギュレーション25に準拠した。ただ,GALLERIA UL7C-R36は,GPUにノートPC向けRTX 3060を採用していることもあり,「3DMark」(Version 2.20.7274)において「Port Royal」「DirectX Raytracing feature test」「NVIDIA DLSS feature test」の各テストを追加したうえで,NVIDIA DLSS feature testにおいては「DLSS2」を選択し,品質モードは「Quality」に設定している。
なお,テスト解像度は,GALLERIA UL7C-R36の標準解像度である1920×1080ドットに加えて,解像度は下がるが,より高いフレームレートを期待できる1600×900ドットを選択した。
さらに,今回はGALLERIA UL7C-R36のゲーム用途以外における性能を確認するため,ベンチマークレギュレーション25のCPU性能検証にある「PCMark 10」(Version 2.1.2525),「ffmpeg」(Auto-Build 2021-11-14 12:20)「CINEBENCH R23」でのテストも実施した。具体的なテスト方法については,それぞれのパートで説明する。
1920×1080ドットで高いパフォーマンスを発揮
かなり快適なゲームプレイが可能
まずは,3DMarkの結果から順に見ていこう。
グラフ1は,DirectX 11世代の「Fire Strike」における総合スコアをまとめたものとなる。
GALLERIA UL7C-R36は,テスト解像度が4KとなるFire Strike Ultraでこそ,さすがにスコアが落ち込んでしまうものの,フルHD解像度のFire Strike“無印”では,17000以上と高いパフォーマンスを発揮した。このあたりは,ノートPC向けRTX 3060がその真価を十分に発揮している。
続いてグラフ2は,Fire Strikeから「Graphics test」の結果を抜き出したものだ。
基本的に総合スコアを踏襲しているが,その中でもFire Strike“無印”でスコアが20000を超えているあたりは,見逃せないポイントだろう。
同じくFire Strikeから,ソフトウェアベースで「Bullet Physics」を実行する事実上のCPUテスト「Physics test」の結果を抜き出したものがグラフ3だ。ここでは,CPU性能がそのままスコアに表れるため,スコアはほぼ横並びである。
GPUとCPU両方の性能がスコアに影響する「Combined test」の結果がグラフ4だ。
このテストでは,最も大きな負荷がかかるため,GALLERIA UL7C-R36はFire Strike“無印”であってもスコアは8000程度にまで低下している。ノートPC向けRTX 3060であっても,かなりの重荷ということなのだろう。
続いて,3DMarkのDirectX 12のテストである「Time Spy」の総合スコアをまとめたものがグラフ5となる。
ここでも,テスト解像度が4KとなるTime Spy Extremeでは,スコアが3000台まで落ち込んでしまうものの,Time Spy“無印”で8000弱のスコアを発揮している点は立派だ。DirectX 12を用いたゲームでも,GALLERIA UL7C-R36は十分な性能が期待できるだろう。
次のグラフ6は,Time SpyからGPU testの結果を抜き出したものだ。
ここでもFire Strikeと同様に総合スコアを踏襲する形となった。Time Spy“無印”で7000台半ばのスコアを発揮しているあたりは,ノートPC向けRTX 3060の実力が生きている。
Time SpyにおけるCPU testの結果がグラフ7だ。
こちらはFire Strikeとは違い,Time Spy“無印”とTime Spy ExtremeでCPUにかかる負荷が変わってくるため,スコアも変わってくる。だが,Time Spy“無印”で8000台のスコアは評価していいポイントだ。
リアルタイムレイトレーシングの性能を計るPort Royalの結果がグラフ8だ。
比較対象がないため,GALLERIA UL7C-R36のスコアがどの程度か分かりにくいと思うが,参考までにデスクトップ向けRTX 3060のスコアがおおむね5000弱なので,GALLERIA UL7C-R36はそれに準ずる性能を発揮している。
グラフ9は,もうひとつのリアルタイムレイトレーシングテストであるDirectX Raytracing feature testの結果だ。
ここでは結果がフレームレートで表示されるので性能が把握しやすい。GALLERIA UL7C-R36のスコアは20fps弱と,高いとは言えない。ゲームでリアルタイムレイトレーシングを使う場合,設定を下げるなど,ある程度の割り切りが必要かもしれない。
続いて,DLSSの性能を見るNVIDIA DLSS feature testの結果がグラフ10となる。
ここでは,GALLERIA UL7C-R36の標準解像度が1920×1080ドットなので,同解像度でテストを行っている。その結果だが,GALLERIA UL7C-R36は,DLSSを有効にすると,フレームレートが約1.7倍に向上した。GALLERIA UL7C-R36でも,DLSSの有効性が確認できたというわけだ。
では,実際のゲームにおける性能はどうなのか。グラフ11は「Far Cry 6」のテスト結果となる。
ここでは,レイトレーシングを有効にしてテストを行っているが,GALLERIA UL7C-R36は,1920×1080ドットで平均フレームレートが60fpsを超えている点は立派の一言だ。
続いて「バイオハザード ヴィレッジ」のテスト結果がグラフ12となる。
GALLERIA UL7C-R36は,1920×1080ドットでの平均フレームレートが110fps以上,1パーセンタイルフレームレートは90fps以上という優れた結果を残している。こちらは,レギュレーションで1パーセンタイルフレームレートが40fps以上が合格点としているが,GALLERIA UL7C-R36は1920×1080ドットでそれを満たしており,プレイに支障はまったくない。
「Call of Duty: Warzone」(※グラフ内ではCoD Warzone)のテスト結果がグラフ13だ。
レギュレーションでは1パーセンタイルフレームレートが60fps以上を合格点としているが,GALLERIA UL7C-R36は,1920×1080ドットでそれを大きく上回る70fps以上を記録した。平均フレームレートも120fps程度を叩き出しており,快適なプレイを実現できる。リフレッシュレート240Hzの液晶パネルを生かせるとまでは言わないが,十分高いフレームレートだ。
グラフ14の「Fortnite」でも,GALLERIA UL7C-R36の結果は良好だ。
GALLERIA UL7C-R36は,1920×1080ドットで最小フレームレートが60fpsを超え,1600×900ドットにいたっては80fps以上という高い描画性能を発揮している。最高プリセットでテストを行っているが,描画負荷が最も大きい状態でこれだけ高いフレームレートを出しているのは,評価できるポイントだ。
続いて「Borderlands 3」のテスト結果がグラフ15となる。
描画負荷が高いゲームなので,さすがに1920×1080ドットでは平均フレームレートが60fpsに届かないものの,1パーセンタイルフレームレートは40fps半ばと,十分な性能を発揮しているので,プレイに支障はない。より快適なプレイを目指すのなら,解像度を1600×900ドットにすると,平均フレームレートは60fpsを超え,1パーセンタイルフレームレートも50fpsを超えてくる。
続いてグラフ16は「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」(以下,FFXIV暁月のフィナーレ ベンチ)の総合スコアをまとめたものだ。
スクウェア・エニックスの指標では,スコア15000以上が最高評価となっているが,GALLERIA UL7C-R36は,1920×1080ドットでもそれを上回る性能を発揮した。1600×900ドットになると,総合スコアは20000に迫る勢いで,かなり良好な性能を見せている。
そんなFFXIV暁月のフィナーレ ベンチにおける平均フレームレートと最小フレームレートをまとめたものが,グラフ17である。
1920×1080ドットにおける平均フレームレートは,120fps弱と非常に高く,最小フレームレートも60fpsを上回っているので,FFXIV暁月のフィナーレをプレイするのにまったく支障がないことが,この結果からも見て取れる。
「Project CARS 3」の結果がグラフ18だ。
レギュレーションで規定する設定では,さすがに描画負荷がかなり大きいため,GALLERIA UL7C-R36は1920×1080ドットで最小フレームレートが20fps程度にまで落ちこんでしまっている。レギュレーションでは最小フレームレートが30fps以上を合格点としており,GALLERIA UL7C-R36で快適にプレイするためには,若干設定を下げる必要があるだろう。
リフレッシュレート240Hzを生かせる場面とは?
Fortniteなど3タイトルで検証
GALLERIA UL7C-R36のリフレッシュレート240Hz対応液晶パネルを生かせる場面はどういうものだろうか。今回は,Fortniteと「ロケットリーグ」,それに「League of Legends」の3タイトルで検証して,その様子を動画で紹介しよう。
まずはFortniteから。解像度は1920×1080ドットのままで,クオリティプレイセットを「低」に変更して,バトルロイヤルをソロでプレイしてみた。
この状況では,平均フレームレートが223.9fpsに達している。最小フレームレートは167fpsに落ち込む場面があるものの,それでもかなり高いフレームレートだ。リプレイの動画を見てもらえば分かるとおり,かなり快適なプレイを実現している。これだけ高いフレームレートであれば,コアなゲーマーでも満足できる性能ではないだろうか。
この設定で,画面右上に表示した平均フレームレートは251.7fpsに達しており,最小フレームレートも181fpsと高い結果を残している。こちらも動画を見てほしいが,カジュアルマッチの「4 vs.4」でもまったくカクつくことなく,快適なプレイを実現していることが見てとれよう。
最後にLeague of Legendsをテストしてみた。こちらも解像度は1920×1080ドットで,「オプション」からグラフィックを「非常に低い」に設定した。
この状況で,AI戦のサモナーズリフトをプレイしたところ,平均フレームレートは191.0fps,最小フレームレートが121fpsと,200fpsには届かなかったものの,十分高いフレームレートを発揮した。もちろん,プレイに支障はまったくなく,それは動画を見てもらえば明らかだ。
ゲーム以外の性能も申し分なし
動画のトランスコード性能も十分
それでは,GALLERIA UL7C-R36のゲーム以外の性能も確認しておこう。
まずは,PCMark 10から,無料のBasic Editionでも使用可能なPCMark 10“無印”のテストを実行したものがグラフ19となる。
GALLERIA UL7C-R36の総合スコアは6500ほどで,まずまずの結果を残している。詳細スコアを見ていくと,「Essentials」が9500ほどと,高いスコアを記録していた。Essentialsは,アプリケーションの起動やWebブラウジングなどの性能を計るテストグループであるから,GALLERIA UL7C-R36の基本性能はかなり高いと言っていい。
また,オフィスアプリケーションの性能を推し量る「Productivity」や,コンテンツ制作アプリケーションにおける性能を見る「Digital Content Creation」も,GALLERIA UL7C-R36は8500以上のスコアを叩き出しており,ゲーム以外にもさまざまな用途で活躍できるポテンシャルを備えていることは間違いない。
続いては,ffmpegを用いて,動画ファイルをH.264とH.265にそれぞれトランスコードするのに要する時間を測定したものがグラフ20だ。
GALLERIA UL7C-R36は,H.264で17分弱,処理負荷が大きいH.265で約40分と,かなり実用的な結果を残している。ゲームのプレイ動画を撮ることは珍しくないが,本機のようにトランスコード性能が高いノートPCは,作業時間を短縮してくれるので,動画投稿を楽しみたいゲーマーにとって非常に魅力的ではないだろうか。
最後に,CINEBENCH R23において,シングルコア性能とマルチコア性能をそれぞれ計測したスコアをまとめたものがグラフ21だ。
GALLERIA UL7C-R36は,シングルコアで1500ほど,マルチコアで9000以上と高いスコアを記録した。GALLERIA UL7C-R36の搭載CPUであるi7-11800Hが真価を発揮したということだろう。
ノートPCらしく消費電力はかなり低め
冷却機構の性能も申し分ないでき
最後に,GALLERIA UL7C-R36の最大消費電力を計測した結果も見てみよう。測定には,ログの取得が可能なワットチェッカー「Watts up? PRO」を用いて,各アプリケーションベンチマークを実行したときに最も高い消費電力値を記録した時点をタイトルごとの実行時,OSの起動後に30分放置した時点を「アイドル時」としている。なお,前述したように,バッテリーはフル充電した状態で計測しているため,消費電力における充電の影響はほぼない。
その結果はグラフ22のとおり。
ゲームのようにGPUにも負荷がかかる状況だと,消費電力はおおむね190W前後といったところ。高性能ながらも,ノートPCらしく消費電力はかなり抑えられていると言っていい。アイドル時には34Wにまで消費電力が低減している点も,見逃せないポイントだ。
さらに,温度約24℃の室内で,GALLERIA UL7C-R36を机上に置いた状態で3DMarkのTime Spyを30分間連続で実行したときを「高負荷時」として,アイドル時ともども,CPUおよびGPU温度を計測してみた(グラフ23)。なお,CPU温度は「Core Temp」(Version 1.17.1)で,GPU温度はGPU-Zで取得している。
まず,CPU温度からだが,GALLERIA UL7C-R36は高負荷時には91℃に達するものの,安定動作に十分問題のない範囲に収まった。高負荷時に性能低下が起きないあたりは,しっかりと冷却が行えている証と言える。なお,アイドル時の温度が約43℃と高めなのは,静音性を優先してファンの回転数を自動で下げるためだろう。
一方のGPU温度は,高負荷時が84℃と,デスクトップ向けGPUなどと遜色ない結果となった。もちろん,温度が低いとは言えないまでも,冷却機構がその性能を十分発揮できているのは間違いない。また,アイドル時は,GPUに負荷はかかっていないはずだが,それでも温度が高めなのは,CPUの熱もGPU側のクーラーで対応しているためだと思われる。
最後に,筆者の主観であることを断ったうえで,GALLERIA UL7C-R36の動作音について述べると,十分静かな印象を受けた。ゲーマー向けノートPCというと,高性能を発揮する一方で,冷却ファンの動作音が非常に大きな製品も存在する。それらに比べて,GALLERIA UL7C-R36は,高負荷時でも比較的動作音は小さく,少なくともヘッドセットを装着していれば,動作音が気になることはまったくない。
すべてのゲーマーが満足できる1台
20万円を切る価格はかなり魅力的
以上のテスト結果からも明らかなように,GALLERIA UL7C-R36のポテンシャルはかなり高い。標準解像度の1920×1080ドットでゲームを快適にプレイできるのはもちろんのこと,グラフィックス設定を変更すれば,液晶パネルのリフレッシュレート240Hzを生かすことも可能だ。まさに,GALLERIA UL7C-R36は,エントリーゲーマーからコアゲーマーまで,すべての需要に満足できるスペックを備えたノートPCと言っても過言ではない。
2kgを下回る重量で可搬性にも優れており,外出先でゲームをプレイしたいといった人にも,心に刺さるモデルであると言えよう。
さらに重要な点は,GALLERIA UL7C-R36は,税込価格で17万9980円からと,20万円を切っていることだ。価格対スペック比は非常に高い。さらに,GALLERIA UL7C-R36は,ゲーム以外にもオフィス用途やコンテンツ制作でも非常に高い性能を期待できる点も大きな魅力だ。
ゲーマー向けノートPCの購入を考えているのであれば,このGALLERIA UL7C-R36は,お勧めの1台と言えるだろう。
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