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印刷2020/09/12 12:00

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【PR】新生GALLERIAのハイエンドモデル「UA9C-R80T」は,こだわりのPCケースで使い勝手と高性能を両立したゲームPCだ

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 PCパーツショップ「ドスパラ」で知られるサードウェーブのゲーマー向けPCブランド「GALLERIA」は,スペックと価格のバランスが良好で。国内ゲームPC市場で高い人気を誇っている。BTO形式のPC購入で,GALLERIAを候補に考えたことのある人や,実際にGALLERIAを購入した人も多いのではないだろうか。

 そのGALLERIAが,7年ぶりにPCケースのデザインを一新した。これまでは黒一色の外観だったデザインを大きく変更し,GALLERIAブランドの再構築に取り組んでいる(関連記事)。今回は,そのGALLERIAから,第10世代Coreプロセッサを採用した最新のハイエンドモデル「GALLERIA UA9C-R80T」(以下,UA9C-R80T)を取り上げ,新筐体の特徴を紹介しつつ,実際のゲームでどの程度の快適なプレイを実現しているのか,テストで確認してみたい。

GALLERIA UA9C-R80T
メーカー:サードウェーブ
問い合わせ先:ドスパラ購入相談窓口 03-4332-9656
税込価格:39万5978円(※BTO標準構成時,2020年9月12日現在)
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 2020年7月10日に,サードウェーブは,ゲーマー向けPCブランド「GALLERIA」に新しい独自PCケースを採用した製品ラインナップを投入した。これに合わせて,GALLERIAブランド再構築という使命を背負った,新しいPCケースも登場する。そのこだわりやブランド展開に込めた思いについて,サードウェーブ開発陣にインタビューを行った。

[2020/07/11 12:00]

GALLERIA UA9C-R80Tの製品情報ページ



i9-10900K+RTX 2080 Tiのハイスペック

ストレージには1TBのSSDおよび2TBのHDDを搭載


 まずは,UA9C-R80Tのスペックについて説明していこう。
 UA9C-R80Tは,CPUに「Core i9-10900K」(以下,i9-10900K)を採用している。i9-10900Kは,10コア20スレッドタイプのCPUで,定格動作クロックは3.7GHzだが,Turbo Boost Technology適用時の最大動作クロックは5.3GHzにまで達するのがポイントだ。加えて,L3キャッシュも20MB備えており,ゲーム用途ではかなりの高性能が期待できる。
 なお,CPUクーラーにはサイズ製の「虎徹 MarkII」を採用していた。120mm径の空冷ファンは動作音が抑えめで,i9-10900Kを冷却する性能も十分だ。

CPU-Z(Version 1.93.0)の実行結果(左)。CPUにはi9-10900Kを採用している。右はUA9C-R80TのCPUクーラーで,空冷タイプの虎徹 MarkIIを搭載していた
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 一方のグラフィックスカードには,NVIDIAの「GeForce RTX 2080 Ti」(以下,RTX 2080 Ti)搭載カードを組み込んでいる。GeForce RTX 20シリーズでは最上位のGPUで,容量11GBのグラフィックスメモリを備えていることもあり,4K解像度での快適なゲームプレイも実現できそうだ。

 グラフィックスカードについてもう少し詳しく説明しておくと,搭載するのはPalit Microsystems製の「GeForce RTX 2080 Ti GamingPro OC」(以下,RTX 2080 Ti GamingPro OC)である。2.5スロット占有タイプのカードで,90mm径相当の空冷ファンを2基備えたGPUクーラーを搭載するものだ。

グラフィックスカードにはRTX 2080 Ti GamingPro OCを搭載。2.5スロット占有タイプのGPUクーラーを搭載していることもあり,カードサイズは大きめだ
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 カードのベースクロックは1350MHz,ブーストクロックは1650MHzとのことなので,リファレンス仕様と比べて,ブーストクロックが105MHz引き上げられたクロックアップモデルとなっている。なお,メモリクロックは14GHz相当で,こちらはリファレンス仕様と変わりはない。

「NVIDAコントロールパネル」で確認したGPUのシステム情報。ブーストクロックは最大1650MHzだった
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 マザーボードには,Intel Z490チップセットを搭載したASUSTeK Computer(以下,ASUS)製の「PRIME Z490-P」を採用する。
 PRIME Z490-Pは,電源回路にMOSFETとドライバICをひとつのパッケージにまとめた「DrMOS」を採用しており,電源フェーズの構成は10+1と,エントリー〜ミドルクラス市場向けのマザーボードとしては充実した仕様だ。加えて,電源部には大型のヒートシンクが装着されており,冷却面での抜かりはない。

マザーボードにはPRIME Z490-Pを採用
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 PRIME Z490-Pは,メモリ周りにASUS独自技術「OptiMemII」を採用しており,メモリ回路のクロストークを抑えることで,メモリアクセスにともなうレイテンシの低減や,メモリの安定性および互換性が向上しているという。なお,UA9C-R80Tでは,メインメモリとして容量16GBのメモリモジュールを2枚,計32GBを搭載する。メインメモリの速度や容量は,ゲーム用途でもまったく不安はない。

標準搭載のM.2 SSDは容量1TBのものだ
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 マザーボード上のM.2スロットについても触れておこう。PRIME Z490-Pは,2基のM.2スロットを備えており,UA9C-R80TではCPUから遠い側のスロットに記憶容量1TBのSSDを搭載している。サードウェーブによると,このSSDは最大読み出し速度3200MB/s,最大書き込み速度3000MB/sという高速なものを採用しているそうで,ゲームのロードなどでストレスを感じることはないはずだ。
 さらに,Serial ATA 6Gbps接続で記憶容量2TBのHDDも搭載しているので,容量面での懸念もない。

 そのほかにもPRIME Z490-Pでは,オンボードのサウンド回路に,高品質な日本製コンデンサを採用しているほか,アナログ部とデジタル部を基板上のラインで分離することにより,信号の干渉によるノイズの削減を実現するなど,音質への配慮がなされている点も見逃せない。

 これらのデバイスを支える屋台骨とも言える電源ユニットには,定格出力750Wで80PLUS GOLD認証を受けた静音性の高いものを搭載している。実際に試用中も,電源ユニットに装着されたファンの動作音がウルサイと感じることはまったくなかった。

CPUにRyzen 9を採用するAMD仕様モデルもあり

GALLERIA UA9R-R80T
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 今回紹介しているUA9C-R80Tは,CPUとチップセットにIntel製品を採用しているが,GALLERIAのラインナップには,同じ筐体とほぼ同スペックでCPUを「Ryzen 9 3900X」に変更した「GALLERIA UA9R-R80T」(以下,UA9R-R80T)というモデルも用意されている。

 UA9R-R80Tは,CPUに合わせて,マザーボードもAMD X570チップセットを搭載したASRock製「X570 Phantom Gaming 4」となっている。M.2 SSDも,マザーボードに合わせてPCI Express 4.0対応モデルを採用する点もUA9C-R80Tとの大きな違いだ。一方で,グラフィックスカードにRTX 2080 Ti搭載カードを採用する点はUA9C-R80Tと同じである。
 なお,UA9R-R80Tの価格は,UA9C-R80Tと同じ税込39万5978円(※BTO標準構成時,2020年9月12日現在)だ。CPUにRyzenを選びたい人は,UA9R-R80Tを選択するとよいだろう。


アルミ製パーツによる金属感が印象的

エアフローにかなり配慮したデザイン


 それでは,UA9C-R80Tの外観をチェックしていこう。
 冒頭でも述べたように,従来のGALLERIAが採用するPCケースは黒一色の外観だったが,新しいPCケース「SK-Premium」では,フロントパネル上部やサイドパネルにはアルミニウム合金製の外装が用いている。初めてUA9C-R80Tの実機を見たときは,かなり明るいイメージになったという印象を受けた。

UA9C-R80Tの外観。SK-Premiumケースは,明るいアルミニウム合金製筐体だ
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UA9C-R80Tの前面(左)と背面(右)
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 サードウェーブによると,新型PCケースは,コンセプトカーや工業プロダクトデザインを得意とするデザインハウスが設計したとのこと。アルミニウム合金製パーツの表面にヘアライン加工を施すなど,無機質な中にも優れたデザイン性がうかがえる。
 とくに,「日常から非日常のゲート」をイメージしたというフロントパネルの縁にはカラーLEDが埋め込まれており,工場出荷時状態では青色に点灯して,かなり印象的だ。

真正面から見ると,銀色の枠と黒い前面パネルの間に青く光るカラーLEDが埋め込まれており,ゲートのようにも見える
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 ゲーマー向けPCのLEDというと,煌びやかに点灯する派手なイメージを持つ人も少なくないと思う。しかし,UA9C-R80TのLEDは,そこまで強い自己主張はせず,落ち着いた雰囲気の中のアクセントとなっているので,優れたデザインと言えよう。

Armory Crateでは,LEDの発光色や発光パターンを変更できるほか,それをゲームごとにプロファイルとして保存することができる
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 なお,このLEDはASUS製マザーボード用のユーティリティソフト「Armory Crate」にある「AURA Sync」の項目から発光色や発光パターンを変更可能だ。また,Armory Crate以外でも,「UEFI BIOS Utility」から点灯や消灯,AURA Syncの適用を選べるほか,常時点灯の「Still Mode」と,ゆっくり点滅する「Breathing Mode」に切り替えられる。

UA9C-R80TのLEDイルミネーションで発光色を確認。左上から右に赤,橙,黄,緑。下段左から右に水,青,紫,白となる
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 フロントパネルに目をやると,中央上部にあるGALLERIAロゴのすぐ上に,5インチベイが用意されているのが確認できる。最近はゲーマー向けに関わらず,光学ドライブを搭載できない製品も多く見かけるようになったが,国内市場においては,光学ドライブの需要もまだ根強い。UA9C-R80Tでは,BTOメニューに5インチベイに組み込む内蔵型光学ドライブを用意しており,そういった需要にも応えているわけだ。

中央上部に施されたGALLERIAロゴの上に5インチベイがある
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 さらにフロントパネルの上部には,USB 3.2 Gen 1 Type-Aポートが4つと,3.5mmミニピンのヘッドフォン出力端子とマイク入力端子を用意している。各種インタフェースが並ぶ部分は斜めになっており,前方斜め上からのアクセスがしやすいことは言うまでもないだろう。とくに,マウスやヘッドセット,それにUSBメモリデバイスなどはUSBポートの使用頻度が高いので,前面から4ポートにアクセスできるのは,かなり重宝する。
 また,左端の電源ボタンは周りを縁取る形でLEDが搭載されており,通電時には青色に点灯する。なお,このLEDはAURA Syncから色などを変更することはできず,UEFIからUEFI BIOS Utilityから点灯と消灯が選べるようになっている。

フロントパネル上部の各種インタフェース。電源ボタンは,縁取るように青色LEDが埋め込まれており,通電時に点灯する。UEFI BIOS Utilityで,点灯と消灯が選ぶことも可能だ
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 天板は,一面が網の目の通気孔となっており,内部に取り付けられた140mmファンによって,排気孔として機能する。また,この排気孔の内側には防塵フィルタが取り付けられているため,埃の侵入対策も申し分ない。防塵フィルタをネジ留めされた天板を外して取り出すことができるので,水洗いで埃を落とすことも可能だ。

一面が網の目状の通気孔となっている天板(左)。筐体背面のネジを外して天板を取り外すと,防塵フィルタが姿を表す(右)
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防塵フィルタを取り外したところ。磁石で固定しているだけなので,防塵フィルタを外すのは簡単だ(左)。内側から覗くと,天板側に取り付けられた140mm径の空冷ファンが見える(右)
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 側面は,両側ともアルミニウム合金製パーツを用いた一面銀色のパネルとなっていて,フロントパネルとは打って変わった金属感あふれる作りだ。側面パネルの前面寄りには吸気孔が縦に並んでいるのだが,その内側に青色の防塵フィルタが装着されている点は,デザインへのこだわりが感じ取れる。
 左側面のパネルには,アクリル製の窓が用意されており,そこから内部を確認できる構造だ。UA9C-R80Tでは,LEDイルミネーションを備える内部のパーツはグラフィックスカードのRTX 2080 Ti GamingPro OCだけなのだが,それでもパーツを交換するときに,内部が見える構造である点を評価するユーザーは少なくないだろう。

UA9C-R80Tの左側面(左)と右側面(右)。サイドパネルはアルミ製の金属感あふれるデザインだ。フロントパネル側には吸気孔が用意され,内側には青色の防塵フィルタが貼り付けられている,また,左側面のみ,内部が見える強化ガラス製の窓を備えている
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 さて,その左側面のパネルを外して内部確認してみると,大きなCPUクーラーとグラフィックスカードの存在感が際立つ。

左側面パネルを取り外したところ。大きなCPUクーラーとグラフィックスカードが目に留まる
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 しかし,それでも内部空間にはかなり余裕があり,メンテナンスのしやすさは申し分ない。また,フロントパネル側と背面の両方に140mm径の空冷ファンを1基ずつ備えており,前面からCPUクーラーを経て背面へと抜ける一直線のエアフローが確保されている点も注目に値する。
 先ほど述べた天板の排気孔も合わせて,UA9C-R80Tは,内部の冷却にもしっかりとした配慮がなされていると言ってよいだろう。

フロントパネル側には140mm径の空冷ファンを1基搭載(左)。フロントパネルから背面へとCPUクーラーを経由してエアフローが確保されている
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右側面パネルを外すと,ストレージ用のベイにアクセスできる
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 SK-Premiumケースでは,前述した5インチベイのほかに,マザーボードベースの裏側に2.5インチベイを2つと,マザーボードと電源ユニットとの間に3.5/2.5インチ併用ベイを2つ用意している。2.5インチベイと3.5/2.5インチ併用ベイは,右側面パネルを外すことでアクセス可能だ。
 また,3.5/2.5インチ併用ベイはレール式マウンタを備えているため,HDDなどの脱着も非常に容易である。

マザーボードベースの裏側には,2.5インチベイが2つある(左)。マザーボードと電源ユニットの間には,3.5/2.5インチ併用ベイを2つ用意(右)。レール式のマウンタがあるので,ストレージの脱着も容易だ
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 電源ユニットは,ケース底部に搭載されているが,ダクトのような構造でマザーボード側の空間と隔てられているため,内部のエアフローに電源ユニットの空冷ファンが悪影響を及ばさない作りとなっている。
 また,電源ユニットの空冷ファンがある底面側には,着脱可能な防塵フィルタが装着されていた。フィルタを取り外して水洗いするといった掃除もとても簡単に行えるわけだ。

モジュラー式の電源ユニットは底面に設置されている(左)。電源ユニットの空冷ファンがある底面側には,取り外し可能な防塵フィルタを備えており,清掃も容易だ
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 リアパネル側のインタフェースにも触れておこう。UA9C-R80Tでは,マザーボード側の入出力端子として,USB 3.2 Gen 2 Type-Aポートを2つと,USB 3.2 Gen 1 Type-Aポートを2つ,USB 2.0 Type-Aポートを2つと,USB Type-Aだけで6系統用意。さらに,角型の光デジタル出力(S/PDIF)端子や3.5mmミニピンのサウンド端子を5つと,PS/2ポートを1つ備えている。
 なお,マザーボード側のI/Oパネルにも映像出力としてDisplayPort出力とHDMI出力があるものの,UA9C-R80Tではグラフィックスカード側の映像出力端子(DisplayPort出力×3,HDMI 2.0×1,USB Type-C×1)を利用するのでお間違えなきよう。

マザーボード側のI/Oパネル(左)。USBが6系統備わっている点は,かなり使い勝手がいい。グラフィックスカードの映像出力端子(右)。USB Type-Cがある点は,「VirtualLink」でVR HMDを使いたい人に嬉しい点かもしれない
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4K解像度でもかなり快適なプレイを実現

ゲーム実況でも十分な性能を発揮


 それでは,UA9C-R80Tでどの程度ゲームが快適にプレイできるのだろうか。実際にゲームをプレイして確認してみよう。

 まずは,コジマプロダクションが手がけたアクションゲーム「DEATH STRANDING」のPC版で確かめてみたい。
 本作は,グラフィックスAPIにDirectX 12を採用しており,システム要件はCPUに「Core i5-3470」もしくは「Ryzen 3 1200」以上,GPUに「GeForce GTX 1050 3GB」もしくは「Radeon RX 550 4GB」以上と比較的高めだ。推奨環境にいたっては,CPUが「Core i7-3770」もしくは「Ryzen 5 1600」以上で,GPUは「GeForce GTX 1060 6GB」もしくは「Radeon RX 590」以上と,なかなかハードウェアに対するハードルは高い。

※サムネイルをクリックすると4K解像度の画像を読み込みます
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 そんなDEATH STRANDINGだが,今回はUA9C-R80Tでプレイするにあたり,解像度を3840×2160ドットにして,グラフィック品質設定から「最高プリセット」を選択してテストを行う。つまり,4Kのような描画負荷が最大となるように設定した状況でも,DEATH STRANDINGを快適にプレイできるかどうかを確認しようというわけである。
 なお,ゲームのフレームレート上限は,60fpsに設定した。DEATH STRANDINGは,eスポーツ系のFPSやTPSと違い,安定して60fpsが得られれば十分快適なプレイが実現するという判断によるものだ。

テストに用いたDEATH STRANDINGのグラフィックス設定
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 テストは,依頼No.2の「隔離病棟へ処方薬を届ける」というシーンで実施した。このシーンは,主人公のサムが薬を届けるために移動するというもので,カットシーンを含めると時間的には6分ほどのテストとなる。このシーンにおけるフレームレートの推移を,フレームレート計測ツール「CapFrameX」(Version 1.5.3)で取得して確認しようというわけだ。

 その結果だが,UA9C-R80Tでは,上限である60fpsにほぼ張り付いたフレームレートを記録しており,実際,かなり快適にプレイできた。平均フレームレート(※画像中央下のAverage)が55.2fpsなのを見ても明らかだろう。たまに,30fps程度にまで落ち込む場面があるものの,該当するのはカットシーンであることに加えて,ごく一瞬の低下であるため,プレイの快適性が損なわれることはない。

4K解像度,最高プリセット,上限60fpsに設定した際のフレームレートの推移。ほぼ60fpsに張り付いており,カットシーンで一瞬30fpsに落ち込む場面が見られた程度だ
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テスト中,最も負荷大きかったシーン。カットシーン中ではあるが,人物が増えるためか,一瞬だけフレームレートが下がる。とはいえ,カットシーンなので,フレームレートの低下をストレスに感じることはない(※サムネイルをクリックすると4K解像度の画像を読み込みます)
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 同設定で実際にプレイしている様子を動画にしたので,ぜひ確認してほしい。4K解像度の最高プリセットでも,かなり快適にプレイできていることが分かるはずだ。


 最近では,プレイ内容を動画に保存したり,TwitchやYouTubeなどで実況配信するゲーマーも増えている。ただ,PC 1台でプレイと配信を同時に行おうとすると,PCにはかなり高いパフォーマンスが要求されるのも事実だ。
 そこで今回は,実況配信ソフト「OBS Studio」(Version 25.0.8)を用いて,Twitchでゲーム画面を配信しながらDEATH STRANDINGをプレイしてみた。ゲーム側の設定は先ほどと同じで,3840×2160ドットの最高プリセットを適用した状態だ。一方のOBS Studio側は,出力解像度を1920×1080ドットにして,エンコーダにはGPU内蔵の「NVENC」を使用し,レート制御を「CBR」,ビットレートは「3000kbps」にそれぞれ設定している。Twitchに限らず,比較的一般的な配信設定を適用した状態だ。

 この環境でプレイしたときのフレームレートを,CapFrameXで測定したものを以下に示す。平均フレームレートが53.9fpsであることからも分かるとおり,配信による負荷によって平均フレームレートは約1.3fpsほど低下していた。とはいえ,この程度であれば誤差範囲で,プレイにはまったく悪影響を与えないと言っていい。

DEATH STRANDINGのプレイ映像をOBS StudioでTwitchに配信しているときに計測したフレームレートの推移。プレイだけのときと比べても,極端なフレームレートの低下は生じていないことが確認できた
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 ちなみに,計測データを高いものから並べた場合の99パーセンタイル,つまり事実上の最低フレームレートは25.4fpsであった。その場面はカットシーン中で,しかもほんの一瞬なので,やはりゲームの快適性は損なわれていない。

 UA9C-R80Tが採用するCPUのi9-10900Kは,10コア20スレッドとCPUコア数が多いので,実況配信程度の負荷を同時にかけてもゲームのフレームレート低下はほとんど起こさないと言ってしまってよいだろう。そんなCPUを採用するUA9C-R80Tは,ゲーム実況やプレイ画面の録画に十分な性能を備えていることが今回の結果からも明らかだ。

 ちなみに,UA9C-R80Tの動作音にも触れておくと,DEATH STRANDINGをプレイ中に空冷ファンの音がうるさいと感じることはまったくなかった。ヘッドセットを付けずに,あえてスピーカーでプレイしたのだが,それでもUA9C-R80Tの動作音はまったく気にならないレベルだ。UA9C-R80Tの静音性は非常に良好で,ゲームへの没入感が増すことは間違いない。

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起動オプションに「+fps_max unlimited」と記述することで,フレームレートの上限が無効になる
 続いては,人気のバトルロイヤルFPS「Apex Legends」での性能をチェックしてみた。
 Apex Legendsは,ゲーム側の仕様としてフレームレート上限が144fpsに設定されているので,プラットフォームである「Origin」から「+fps_max unlimited」というオプションを付けて起動することで,その上限を無効にしておいた。そのうえで,グラフィックス設定である「ビデオ」で,描画負荷が最大となるように設定した状態を高負荷設定,逆に最も描画負荷が軽くなるように設定した状態を低負荷設定として,それぞれの状態でテストを実施する。つまり,画質にこだわった設定と,より高いフレームレートを得たいという設定,それぞれでテストを行うというわけだ。

 ちなみに,UA9C-R80TにおけるApex Legendsのデフォルト設定は,ほぼ高負荷設定と同じで,「ラグドール」の項目のみが中となっていた。そのため,今回のテストではデフォルト設定でのテストを割愛している。解像度はDEATH STRANDINGと同じ3840×2160ドットだ。

高負荷設定の内容
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低負荷設定の内容
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 テスト内容は,ゲーム内の「射撃練習場」において,同じルートでほぼ同じプレイを行うというもの。1分間プレイし,その間のフレームレートをCapFrameXで取得する。


 その結果だが,高負荷設定における平均フレームレートは94.0fpsとかなり高め。99パーセンタイルの値も68.0fpsと,常時60fps以上のフレームレートが得られている。高負荷設定の4K解像度でも,かなり快適なゲーム環境が実現していると言っていい。

高負荷設定のテスト結果。4K解像度で常時60fps以上のパフォーマンスを発揮している点は立派だ
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 さらに,低負荷設定に変更してみると,平均フレームレートは145.7fpsまで向上した。99パーセンタイルの値も100fps以上にまで達しており,高リフレッシュレートの液晶ディスプレイと組み合わせることで,ほかのプレイヤーより有利に立ち回ることが可能だ。しかも,4K解像度でそれを実現しているという点が,UA9C-R80Tのポテンシャルの高さを物語っている。

低負荷設定のテスト結果。99パーセンタイルの値は100fpsオーバーを記録。4K解像度でこれだけ高いフレームレートを発揮している点は衝撃的だ
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 4K解像度の高負荷設定でゲームをプレイしてみたが,性能不足を感じることはまったくなかった。4K解像度でこれだけ快適にプレイできるということは,素直に賞賛すべきポイントだ。もちろん,FPSのコアなゲーマーにとっては,常時60fps以上だけでは物足りなさを感じるかもしれないが,そういったプレイヤーも低負荷設定に変更することで,常時100fps以上にまでフレームレートが向上するので,きっと満足のいくパフォーマンスが得られるはずだ。

※サムネイルをクリックすると4K解像度の画像を読み込みます
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ゲームでもそれ以外でも活躍できるポテンシャル

長期に渡って活躍できることを考慮するとお買い得感は高い


 テストプレイの結果からも明らかなとおり,UA9C-R80Tが持つポテンシャルはかなり高い。とくに,DEATH STRANDINGが4K解像度の最高プリセットで快適にプレイできる点は,なかなかインパクトが大きいものだ。DEATH STRANDINGは比較的描画負荷が高いタイトルなので,DEATH STRANDINGでこれだけのパフォーマンスを発揮するのであれば,当然,ほかのゲームでも快適なプレイが実現するのはもはや言うまでもないだろう。もちろん,ゲーム以外のコンテンツ制作やオフィス用途などでも,CPUのi9-10900Kが,十分過ぎる性能が期待できることは間違いない。

 UA9C-R80Tの価格は,前述のとおり基本構成で35万9980円(税別)と,決して安価ではない。だが,4〜5年といった長期にわたってゲームを快適にプレイし続けることを念頭におくと,UA9C-R80Tは,高性能や静音性の高さから十分お買い得なPCであり,長く使える高性能なゲームPCを求める人にお勧めできる製品と言えよう。

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GALLERIA UA9C-R80Tの製品情報ページ

GALLERIA公式Webサイト


(C)2019 Sony Interactive Entertainment Inc. DEATH STRANDING is a trademark of Sony Interactive Entertainment LLC. Created and developed by KOJIMA PRODUCTIONS. PC version published by 505 Games.
(C)2019 Electronic Arts Inc.

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