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[韓国ゲーム事情#510]時間旅行を扱った「Time&Tales」OBT開始
時間旅行を扱ったオンラインゲーム「Time & Tales」のオープンβテストが開始に(2006/3/29)
Text by Kim Dong Wook
NDoorsとGRAVITYは,時間旅行を題材にしたオンラインゲーム「Time & Tales」のオープンβテストを3月30日から開始すると,ソウル市内で行った発表会で明らかにした。このオープンβテストでは,1番目のエピソード「Jang Bo Go」(新羅時代の将軍)編と2番目のエピソードの「坂本龍馬」編が公開される。また,傭兵システム,個人取引システム,パーティシステムなど,1月に行われたクローズドβテストには実装されていなかったシステムが数多く追加されるとのことだ。
本作については,[韓国ゲーム事情#437]やG★ 2005の取材記事でお伝えしているが,新たに判明した要素もあるのであらためて紹介しよう。
メインストーリーは,「時間の書」を盗んで逃げた「DR.Gon」を探し出すという内容。プレイヤーは独立したオムニバス方式のエピソードを一つずつクリアしながら,キャラクターを育てていく。各エピソードには歴史上の人物が登場し,彼らをパーティに加えることも可能だという。
プレイヤーは最大5人の傭兵(NPC)を加えた6人のパーティを,同時に操作できるのも本作の特徴。6人全員をまとめて操作することも,各キャラを個別に操作することもできる。また,各キャラクターはそれぞれ特徴が異なるので,カードゲームのデッキを組むように,各キャラクターの特性を考えたパーティ構成を考える楽しさもあるという。さらに,この傭兵をほかのプレイヤーと交換できる仕組みも企画されているとのことだ。
本作のエピソードはそれぞれ独立しているが,エピソードごとに微妙な接点もある。現在発表されているエピソードは
・韓国の新羅時代
・日本の江戸時代
・イギリスの5〜6世紀
の三つ。それぞれがどのようなつながりを持っているかは,プレイしてみてのお楽しみといったところだろう。
ギルドシステムについても明らかにされており,本作では最大30名のギルドを結成できる。30という数字には理由があって,30名以下の小規模なコミュニティをいくつも作成してもらい,それを運営者側が活性化するようにサポートしていくという狙いがあるとのこと。
ギルドのメンバーになるとPvPが行えたり,エピソードに直接関わらないミッションを受けられたりするようだ。
本作の総括プロデューサーである,NDoors社のKim Tae Gon開発取締役は,かつて「巨商伝」や「君主オンライン」を開発した経験を持っている。同氏は,「4月に3番目のエピソードであるイギリスを追加し,5月には中国,以後は2か月ごとにアメリカ,エジプト,イタリア,タイ,ブラジル,サウジアラビアなどを追加していく」と予定を語っていた。また,「企画の初期段階から海外でのサービスを念頭に置いていました。そのためローカライズしやすい設計になっており,海外展開が進めやすいのも本作の長所の一つでしょう」とコメントをしている。
パブリッシャであるGRAVITYは,「ラグナロクオンライン」をサービスしている国で,本作の展開を考えているようだ。ただしエピソードの公開順序などは,展開する国によって変更していく可能性があるとのこと。
2番目のエピソードが坂本龍馬に決まっていることを考えると,日本でのサービスはかなり早い段階で始まることが予想できる。その点について,GRAVITYのマーケティング常務取締役Paik Seung Taek氏に聞いてみたところ「日本での展開について,現在は多くのパブリッシャと協議中です。系列会社である,ガンホー・オンライン・エンターテイメントに決まったわけではありません。系列以外のパブリッシャと契約する可能性もあります」と答えてくれた。
Kim Tae Gon氏は政治,経済,歴史などを扱ったオンラインゲームの開発実績を持っている。Time & Talesの情報はあまり出てきてはいないが,GRAVITYのゲームとしては,「ラグナロクオンライン 2」と同じか,あるいはそれ以上に期待できる作品なのかもしれない。
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