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成長を続けるゲームポット,まだまだ隠し玉の存在も……?
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印刷2008/04/28 21:20

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成長を続けるゲームポット,まだまだ隠し玉の存在も……?

画像集#002のサムネイル/成長を続けるゲームポット,まだまだ隠し玉の存在も……?
 先ほどお伝えしたとおり,ゲームポットは本日(4月28日),二つの大きな発表をした。一つは,オンラインFPS「PaperMan」取得,そしてもう一つは,「アルテイルネット」をはじめとした,デックスエンタテインメントのオンラインゲーム事業の譲り受けである。

 PaperManを運営していたサイカンゲームズが,オンラインゲーム事業からの撤退を発表したのは,2008年3月31日のこと
 キャラクターがペラッペラの紙であるというコンセプトと,可愛らしいデザイン,そしてオンラインFPSでありながらミリタリー色が薄いといった特徴から注目を集め,オープンβテストもにぎわいを見せていた時期に,突如としてサービスが暗礁に乗り上げてしまったのである。
 決して人気がなかったというわけではなく,オープンβテスト中にもかかわらず熱心なファンを生むことに成功していただけに,“復活”を求める声が公式サイトの掲示板や「たのみこむ」に寄せられていた。そして,このことを記事として取り上げてほしいというメールが,4Gamer編集部にも届いていた。
 サイカンゲームズでPaperManに関わっていたスタッフ達も,いわゆる“大人の事情”で運営を継続できなくなったとはいえ,PaperManを見捨てたわけではなく,PaperManの引き受け手を探すべく,水面下での交渉を続けていたようである。
 こうした動きが功を奏したのか,この度,ゲームポットが「『PaperMan』に関するゲーム事業の内、大韓民国における当該ゲームの配信事業を除く事業の全て」を獲得したわけである。

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 ここでのポイントは,ゲームポットが(韓国での配信以外の)事業の全てを獲得したという点。日本での運営権はもちろんとして,開発権や韓国以外の国や地域に向けた配信権も含まれているのである。
 ここまで広範な権利を獲得したとなれば,出来合いのゲームが売られていたので買ってみた……というわけではなく,本腰を入れ長期的なスパンでPaperManに取り組もうということなのかもしれない。となれば,次にPaperManがお目見えするときには,オープンβテストが行われていたバージョンではなく,ゲームポットによって相応の手が加えられた形になると見て間違いないだろう。
 また,日本でのサービスが軌道に乗れば,ゲームポットがそのライセンスを,海外のオンラインゲームパブリッシャに与える……といった展開も非現実的なものではないだろう。

 ゲームポットといえば,スクウェア・エニックスが運営していた「ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン」を,「ファンタジーアース ゼロ」として華々しく復活させたことが記憶に新しい。また,「疾走、ヤンキー魂。」も,ゲームポットの手で新たに生まれ変わろうとしている(こちらは当初より遅れ気味のようだが)。果たしてPaperManは,いつ,どんな形で復活するのだろうか? 今後の情報公開が待たれる。

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 さて,もう一つの話題に移ろう。こちらはPaperManとは,またちょっと話が違う。
 これまで,オンラインカードゲーム「アルテイル 〜神々の世界『ラヴァート』年代記」などのコンテンツを持つ,「アルテイルネット」は,デックスエンタテインメントが運営してきた。しかし今回,デックスエンタテインメントのオンラインゲーム事業( 「アルテイルネット」事業に関わるシステム,及び営業権一式)を,ゲームポットが引き受けることが明らかになった。
 そして今後,アルテイルネットの運営は,ゲームポットが新たに設立するGPコアエッジが担当することになったわけである。
 GPコアエッジの代表者には,ゲームポットの代表取締役社長である植田修平氏と,デックスエンタテインメントのゲーム事業部長であった宮本貴志氏が名を連ねている。
 このことから察するに,アルテイルネットに関しては,PaperManのようにゲームポットが自社内で抱え込む形ではなく,デックスエンタテインメントでアルテイルネットに携わってきたスタッフ達が,引き続きGPコアエッジでアルテイルネットを運営するということなのだろう。


 本日行われた二つの発表は,ゲームポットの拡大戦略が,自社で抱えるコンテンツを増やすだけでなく,会社ごと増やしてしまうという手段も含まれていることを明らかにしたものだとも言える。事実,水面下ではすでに動いている話もあるそうだ。これから先,ゲームポットはどこまで大きくなろうとしているのだろうか……。
 もちろんそこには,各コンテンツの成否も大きく関わってくる。となると,ゲームポットが成長を続けていくうえで最も重要なポイントは,各コンテンツのプレイヤーをいかにして楽しませ続けられるかにあると言えるだろう。
 事業を拡大していくごとに,一つ一つのコンテンツへの目配りがおろそかになるような事態になれば,プレイヤーはゲームポットのコンテンツから去っていくのは間違いない。そうなれば,上昇機運から一転,惨状を招く結果が訪れるであろうことは,歴史的にも明らかだ。
 逆に,一つ一つのコンテンツでプレイヤー達を満たせながら着実に収益を上げ,さらに事業の拡大も成功を続けることができれば,日本のオンラインゲーム業界で,ゲームポットが唯一無二の存在になるというのも,決して夢物語ではないのである。

 ゲームポットの拡大路線が成功するか否か,今後とも目が離せそうにない。

画像集#008のサムネイル/成長を続けるゲームポット,まだまだ隠し玉の存在も……? 画像集#009のサムネイル/成長を続けるゲームポット,まだまだ隠し玉の存在も……?

■ゲームポット http://www.gamepot.co.jp/
■「PaperMan」 http://www.paperman.jp/
■「アルテイルネット」 http://www.alteil.jp/
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    ペーパーマン

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