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[GC 2005#41]不遇の名作「Jagged Alliance」に続編が!
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印刷2005/08/21 20:31

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[GC 2005#41]不遇の名作「Jagged Alliance」に続編が!

 「Jagged Alliance」は,ストラテジーとRPGを組み合わせたような,「X-Com」に似たゲーム性を持つ名作として知られる。「Wizardry」の開発元として知られたカナダのSir-Tech社が倒産し,コアファンに熱望されていた「Jagged Alliance 2」が迷宮入りしたのは,今から5年以上も前の話だ。その後数年を経て,2002年にはTalon Softに拾われたものの,その事情を知る多くのメディアやファンの評価もむなしく,大きなヒットにつながることはなかった。

 さて,カナダにあって北米地域への販売を展開しているStrategy Firstとタッグを組み,ロシアのMistLandが開発する「Jagged Alliance 3D」をプロデュースしているのが,同じくロシアの販売会社Game Factory Interactiveである。
 Game Conventionでは,Game Factory Interactiveのブースは商談目的のビジネスセンターのみにあるため一般には公開されていなかったが,話しかけると意外と簡単にデモに応じてくれた。まだ海外でもほとんど情報が出ていないが,古参のゲーマーには期待の作品といえるだろう。

 発売予定は2005年末となっているものの,現在稼動しているのは,画面写真と同じジャングルの小屋を周辺としたマップのα版だ。画面は3D化され,小川や樹木の表現にロシアらしい開発能力の高さがうかがえるが,少し遠くからモニターを覗き込むと,一見前作の画面のように思えてしまう。
 インタフェースやキャラクターステータスなどゲームプレイの基本要素はまったく変わらず,コアファンへの気遣いが感じられる,昔のままのゲームであるのだ



 古巣A.I.M.の雇用兵仲間が再び集結するというストーリーで,キャラクター達は市民戦争に揺れる南国の島で,ゲリラと対峙することになる。変わったことといえば,スウェーデン産のMeqon物理エンジンを利用することで,3D環境でのオブジェクトがインタラクティブになったことだ。お決まりのドラム缶から建物,橋に至るまで,プレイヤーが破壊したり何かに利用したりできるオブジェクトが存在する。
 もちろんゲームはターンベースなので,ゆっくりとコマを進めていくような感じでプレイできる。カメラ視点を移動させることはできないものの,建物の陰に隠れた味方キャラクターは緑に,敵キャラクターは赤く表示される。このあたりは,シリーズを知るプレイヤーなら懐かしく感じられるだろう。視界に入らない限りは,音や状況で判断するしかないが,そのあたりが駆け引きのあるJagged Allianceシリーズの面白さだといえる。

 現時点ではコマンドにうまく反応しなかったりとチューニングされていない状況だったが,パニックになって敵の方向に進んでいく兵士ユニットがあったり,伏せた姿勢のまま出血多量で死んでしまうキャラクターがいたりと,地味な笑いも誘う,旧来どおりの作品となりそうだ。(奥谷海人)

  • 関連タイトル:

    Hired Guns: The Jagged Edge

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