前代未聞の薄型レバーレスコントローラ「Razer Kitsune」が発表に。光学式キースイッチで薄さを実現

　「ストリートファイター6」が発売となるにも関わらず，Razerからはアーケードスティック（以下，アケコン）の新製品が登場しないな……と寂しく感じていた格闘ゲーマーに朗報だ。
　米国時間2023年6月1日，Razerは，PCおよびPlayStation 5用の新型アケコン「Razer Kitsune」を開発中であることを発表した。Kitsuneは，同社初のレバーレスコントローラである。PlayStation公式ライセンスを取得する予定とのことだが，価格や発売時期は明らかになっていない。

Razer Kitsune

　レバーレスコントローラは，スティック型レバーを備える一般的な製品と比べて，機構的に薄型化をしやすい点が特徴でもある。Kitsuneは，その利点を突き詰めたような製品で，ボディが非常に薄いのが，第1の特徴だ。12個のメインボタンに，Razer独自の光学式スイッチ「Razer Low-profile Linear Optical Switch」を採用。これにより，一般的なアーケードスティック用スイッチよりも薄型なので，筐体の薄型化にも貢献しているようだ。
　また，光学式スイッチの採用により，ボタンを押してからスイッチが反応するまでの応答時間が短い点も特徴であるという。

Kitsuneに使われている光学式キースイッチのイメージ（左）。ゲーマー向けキーボードで見かける低背型キースイッチを応用しているように見える。右はKitsuneを側面から見た様子。アケコンの常識を覆す薄さだ

　とはいえ，従来のアケコンはある程度重さがあることにより，激しいプレイ中でも意図せず動いたりしない点が重要でもあったので，ここまで薄く軽そうなKitsune（※公称重量は未公開）で，プレイ中に問題が生じないのかは気になるところではある。

　Kitsuneは，無地の黒色に加えて，天板のデザインバリエーションとして，ストリートファイターシリーズの人気キャラクターである「春麗」と「キャミィ」を描いたモデルも用意されるとのこと。


　今までにない特徴を持ったレバーレスコントローラなだけに，使い勝手の善し悪しは未知数であるが，Razerらしい尖った製品であることは確かだ。製品が発売になれば話題となること間違いなしであろう。

RazerのKitsune製品情報ページ