Razer USAは,ゲーマー向けマウスの新製品
「Razer Orochi」(以下,Orochi)と,Orochiに最適とされるマウスパッド
「Razer Kabuto」(以下,Kabuto)を発表した。発売時期はいずれも発表時点から3〜4週間後とされており,直販サイトでは,順に
79.99ドル,
19.98ドルでプレオーダーを受付中だ。
日本語で大蛇を意味する新製品の特徴は,
「Razer Mamba」と同じく,USBケーブルの脱着により,ワイヤレスとワイヤードの両モードで動作すること。そして,ワイヤレスモードが,Bluetooth 2.0接続になっていることだ。Razer USAはOrochiを
「世界初のノートPC用ゲーマー向けマウス」と位置づけている。
Razer Orochi
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搭載するレーザーセンサーは「Razer Precision 3G Laser Sensor」。最大トラッキング解像度が4000DPIとされている点からしても,その信頼性で物議を醸した
「Razer Lachesis」が搭載するものと同じもののように思われる。初のBluetooth接続モデル,さらに,バッテリーが単3型乾電池×2で,重量面に懸念があることからしても,なかなかに人柱要素の高そうな新モデルだ。
Razer Mambaと同様,USBケーブルを脱着できる
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別の角度から。青色LEDは,Razer Mambaと同様,スクロールホイール部にのみ埋め込まれているようだ
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専用のポーチが付属する
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このほか,公開されているスペックは下にまとめたが,Bluetooth 2.0のレシーバが同梱されているかどうかは不明。「多くのノートPCと互換性がある」とRazer USAは謳っているので,レシーバユニットは同梱されない可能性が高そうである。
形状は,奥行きの短い左右対称型という,モバイルマウスによくある形状になっているので,高スペックのモバイルマウスが欲しいというニーズには合致するかもしれない。
●Razer Orochiの主なスペック
- 基本仕様:レーザーセンサー搭載ワイヤレス/ワイヤード両用タイプ
- 接続インタフェース:Bluetooth 2.0(※ワイヤレス),USB(※ワイヤード)
- ボタン数:左右メイン,センタークリックボタン機能付きスクロールホイール,左サイド×2,右サイド×2
- トラッキング解像度:最大4000DPI
- トラッキングスピード:100IPS
- フレームレート:未公開
- ポーリングレート(レポートレート):未公開
- 最大加速度:未公開
- 画像処理能力:未公開
- 無線周波数帯:Bluetooth 2.0(※2.4GHz帯)
- 無線伝達距離:最大10m(※Bluetooth 2.0の仕様に準拠)
- バッテリー駆動時間:一般的な用途で1〜3か月
- バッテリー仕様:単3型乾電池
- リフトオフディスタンス:未公開
- 内蔵フラッシュメモリ:搭載(※「Razer Synapse」)
- 本体サイズ:67.8(W)×99(D)×35(H)mm
- 重量:未公開
- マウスソール:未公開
- ケーブル長:未公開
- 対応OS:32/64bit版Windows XP,32/64bit版Windows Vista
- 価格:79.99ドル
Razer Kabuto
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一方,カブトムシからその名が取られたと思われるKabutoは,ノートPCの液晶パネルとキーボードの間に挟んで持ち運べるのがウリの,薄手のマウスパッドとなっている。その構造は,マイクロファイバー製の表面と,滑り止め加工されたラバーベースの2層構造で,厚みは1.2mm。底面積は280(W)×195(D)mmなので,A4サイズのノートPCが想定されている印象である。
表面加工(左)と底面加工(右)。表面にはKabutoのロゴがデザインされている
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Razer USAによる使用イメージ(左)。ノートPCに挟むことで,液晶パネルを保護しつつ,持ち運べるという。右は,マウスパッドの表面で液晶パネルを拭いているように見えるカットだが,クリーナー機能があるかどうかはリリースで言及されていない
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なお,国内販売代理店であるMSYからのアナウンスはまだない。なるべく早いタイミングでの国内発表を期待したいところだ。