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ブランド復活! MS,ゲーマー向けマウス「SideWinder」発表
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印刷2007/08/23 16:57

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ブランド復活! MS,ゲーマー向けマウス「SideWinder」発表

 Microsoftは,GC 2007に合わせてゲーマー向けマウス「SideWinder Mouse」を発表した。
 SideWinder(サイドワインダー)といえば,2000年にMicrosoftが撤退するまで,PCゲーム用周辺機器の定番として君臨していたブランドの名前なので,懐かしさを感じるゲーマーは多いことだろう。約7年ぶりのブランド復活となる。

SideWinder Mouse。右手用の設計となっており,写真右に見える円柱状の銀部分がサイドボタン。その上に見える茶色の小窓は液晶パネルだ


サイズは75.7(W)×128.8(D)mm。高さと重量は明らかになっていない。右に伸びたものは錘のトレイで,これについては後述する
 MicrosoftのPCゲーマー向け周辺機器というと,最近ではRazerとの協業製品がいくつかあったが,今回のSideWinder Mouseは100%自社開発。確かに,近未来的なその形状は,Razer製マウスのそれとは一線を画している。むしろ,先にLogitechが発表した「G9 Laser Mouse」に近いかもしれない。
 注目したいのは,右手用に作られた同製品のサイドボタン。金属製の丸いボタンが縦に並ぶというレイアウトは非常に新鮮だ。この配置は押し間違いを防ぐためとされているが,実際の使い勝手がどうなのかは非常に興味深い。
 また,使い勝手が気になるという意味では,幅広のスクロールホイールも要注目だ。スクロール時の刻みをしっかりと認識でき,さらにスクロールしやすさをもたらすという金属製のホイールはSideWinder Mouse専用に用意したものと思われ,Microsoftの意気込みが感じ取れよう。

 フレームレートは7080fps,解像度は最大2000dpi。トラッキングスピード45ips(ips:inches per second,マウスを1秒間に最大何インチ動かしたときまで操作に追従できるかを示した値),ポーリングレートは500Hzというスペックは,他社のフラグシップと比べると若干見劣りするが,Microsoftはむしろスペックよりも,カスタマイズ性をウリにしており,特別に「カスタマイズ可能なゲームシステム」(a customizable gaming system)とSideWinder Mouseを位置づけている。

写真右が,使わない錘とソールをしまっておけるカートリッジだ
 まず解像度は標準で400/800/2000dpiの3段階をいつでも切り替え可能。さらに「Advanced Gaming Software」という付属の専用ソフトを導入することで,より細かなセンシティビティ設定が行えるようになるという。解像度設定はマウス本体に用意された液晶パネルで逐一確認できる。また,5g×1,10g×3と用意された錘(おもり)と,滑り方に違いのある3種類のソールも用意され,解像度と重量,滑りの3種類で計5000パターンものカスタマイズに対応できるとのことだ。
 ユニークなのは,使わない錘とソールをしまっておくカートリッジにケーブルを巻き付けられること。市販のケーブルスタビライザーと同じように利用できるため,ゲームプレイ中にケーブルが引っかかってマウスが意図せず動いてしまうのを避けられるというわけ。これはなかなかのアイデアといえる。

 Windows Vistaのゲームエクスプローラを一発で起動できる「Quick-Launch」ボタンが用意されているあたりはMicrosoft製マウスらしいところ。2007年10月に79.95米ドルで発売されるとのことで,奇しくも先に紹介した「Razer Lachesis」と真っ向からぶつかることになるのは興味深い。
 ゲーマー向けマウス市場が俄然面白くなってきた。(佐々山薫郁)


  • 関連タイトル:

    SideWinder

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