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[韓国ゲーム事情#371]ついにオンライン格闘ゲーム登場か
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印刷2005/06/29 21:08

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[韓国ゲーム事情#371]ついにオンライン格闘ゲーム登場か

Kimの韓国最新PCゲーム事情#371

ついにリアルタイムオンライン格闘ゲーム登場か(2005/6/29)

Text by Kim Dong Wook特派員



パ,パワー○イザー?
 「バーチャファイター」や「鉄拳」のような対戦格闘型のオンラインゲームが突如として登場した。
 新興デベロッパであるRADIO GAMES(Rapid & Dynamic Game Studio)が,「拳豪オンライン」(韓国式の発音で"Kwon Ho")という育成型対戦格闘オンラインゲームを開発していることが明らかになった。
 同ゲームは,ゲーマーなら誰でも親しんだであろう対戦格闘ゲームの妙味に,RPGのキャラクター育成および成長の概念,個性的なアバターの作成など,オンラインゲームの特性を絶妙に取り合わせた話題作だ。現在,徹底的な考証をもとに,太極拳,八極拳,テコンドー,ムエタイの4種類の実在する武術が実装されており,海外サービス展開では,その地域の文化に当たるような武術も追加される予定だという。

 拳豪オンラインは,アーケード用の格闘ゲームとは違い,オンラインでプレイヤー達を持続的に引き入れるために,数十人のプリセットキャラクターの中からプレイヤーキャラクターを選択するような方式はとっていない。プレイヤーが自分だけのキャラクターを育成し,スキルを習得していく過程でキャラクターに愛着を持たせようとしているのだ。キャラクターは,頭,身体,腕,足にいろいろな装飾が可能で,この組み合わせによって数万種以上の個性的なキャラクターが作れるようになるという。
 格闘での技も,現在までに各武術別に60種類以上が用意されており,簡単なキー操作で,パンチとキックなどの基本技から,無限コンボといった派手な技まで発動できる。

 オンラインゲームのネットワーク技術力が高いといえる韓国においても,格闘というコンセプトをオンライン化するということは,キー入力のディレイ問題やネットワーク上の遅延の問題があって,これまで誰も実現できていなかった。しかし,拳豪オンラインでは,高性能ネットワークエンジンによってこの問題を解決したという。
 まだ同作には,Housingの概念が存在するとのことだ。ほかのオンラインゲームでのギルドのような概念である「道場」は,属したプレイヤー達が,ほかの道場と名声値をかけて,対決することもできる。また道場が昇格し,全国の各地域を代表する「門派」になれば,門主(門派のボス)が,属したプレイヤー達にレアな特殊技術などを伝授したりできる。
 このゲームの収益モデルは,ゲームセンターとそっくりだ。1回の対戦のために一定のコインを支払い,勝利すればずっとゲームをプレイできるが,敗れればまたコインを支払わなければならないという伝統(?)の方式をオンラインにも適用している。またアイテム課金も行われ,全体的なゲームバランスを崩さない範囲内での服装,アクセサリ,ヘアスタイルなどのアバターアイテムや,技術,アイテムスロット,キャラクタースロットなどの販売が予定されている。一定レベル以上なら,「道場」を購入可能にすることも検討されているようだ。

 同社の社長であるLee, Jae Man氏は「韓国での格闘ゲーム人口を少なくとも1000万人はいると推測しており,対戦格闘こそ,特別な学習なしで誰でも馴染みやすい大衆的なジャンルと確信して,開発を始めました」と明らかにした。また,「今のところ未定だが,もし日本市場でサービスすることになったら,日本固有の武術である空手を追加して,日本のプレイヤーにも(ほかのプラットフォームの格闘ゲームと比べて)評価を受けたい」とコメントしている。
 同ゲームは,2004年4月から計11人のスタッフで開発中であり,最近NHNと国内外のサービス契約が締結された。2005年10月頃のオープンβを経て,冬頃に正式サービスが開始される予定だ。

→ゲーム画像集は「こちら」

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